Netflix映画『ちひろさん』(2月23日全世界配信&全国劇場公開)の完成披露舞台挨拶が5日、都内で行われ、主演の有村架純をはじめ、豊嶋花、嶋田鉄太、van、今泉力哉監督が登壇した。

  • 有村架純と嶋田鉄太

月刊漫画誌『Eleganceイブ』(秋田書店刊)で2013年から2018年にわたって第一部が連載された傑作漫画『ちひろさん』を原作とした本作。元風俗嬢の主人公・ちひろが、とある海辺の町の小さな弁当屋で働きながら、心に傷や悩みを抱えてうまく生きることができない人々と交流し、彼女の言葉や行動がそれぞれの生き方に影響を与えていく物語で、心のままに生きることの大切さ、そして孤独と向き合うことの尊さを描く。

主人公・ちひろを演じた有村は「ちひろさんがようやく皆さんに見ていただくということで、私自身もちひろさんという役に出会えてすごくよかったなと思いますし、皆さんにとってもちひろさんという存在が背中を教えてくれたり、皆さんの中の何かを肯定してくれる存在になってくれたらいいなと思っています」と語った。

2月13日に30歳の誕生日を迎える有村。ちひろと仲を深めていく小学3年生の男児・佐竹マコト役を演じた嶋田からサプライズで花束を贈られると、「知らなかった! ありがとう」と笑顔を見せた。

そして、有村は「早く30代を迎えたいという気持ちがあったので、ようやくという気持ちと、振り返るとこの10年あっという間だったなと、ものすごいスピードでいろんな景色を見ることができたなと、とてもありがたい10年間でした。もう戻ってこない20代に思いを馳せながら30代を迎えられたらと思います」と述べ、「より質の良い作品を届けるために、皆さんとディスカッションしながら作品を届けられたいいなと思います」と30代の抱負を語った。

さらに、「いろんな多様性が認められるつつある今の社会……私も素晴らしい方向に向いているなと思っています。『ちひろさん』という作品は、人との距離感に悩まれている方や、今の自分はこのままでいいのだろうかと悩まれている方が、ちひろさんという女性に出会うことによって、きっとすくいとってくれるような作品になっていると思います。私もちひろさんのように孤独を愛せる女性になれるように30代進んでいけたらいいなと思います」と述べ、「自分の時間も皆さん大切にしてください」とメッセージを送った。