元プロ野球選手で野球解説者の里崎智也氏が16日、YouTubeチャンネル『Satozaki Channel』に出演。動画「【疑問】“WBC日本代表に辞退者が続出する理由”を里崎が語る!」内で、ワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)で辞退者が続出している理由を分析した。
同チャンネルでは今回、「WBCで辞退者が続出する理由」をテーマに、2006年のWBCでは正捕手として活躍した一方、2009年大会では辞退した経験を持つ立場から里崎氏が解説。すでに有名選手が辞退を表明している今回のWBCだが、里崎氏は辞退理由の一つは「行っても補欠だから」と予想する。
各チームの中心選手だったとしても、WBCやオリンピックなどの国際大会では控えに回る選手が出るもの。しかし、使用できるグラウンドや割当時間は決まっているため、里崎氏によると「そりゃあ、明日試合に出る選手のほうが、練習時間は長くなる」「レギュラーで試合出る人と、試合出ない人の練習時間は1.5倍くらい違う」と、代表選手の間でも調整できる時間に大きな差が生まれるそうだ。
また、里崎氏は「シーズンに向けて調整しないといけない時に、試合も全く出ない、練習時間もほとんどない、大会終わったらいきなり開幕戦」「俺、オリンピックに行ったときの練習時間、試合出ない組に入ると、バッティング練習は3人で3分だから。だから、10球打てないよ。それで1日の練習終わりなの」と回顧。
さらに、団体競技であることや各国に移動するという背景から、施設面で個人が柔軟に練習することも難しいほか、限られた人数ゆえ、野手がバッティングピッチャーをしなくてはいけない状況も生まれると指摘していた。