しなの鉄道は、2023年3月18日のダイヤ改正で、日中および夜間の時間帯を中心に列車本数を見直すと発表した。日中時間帯、上田駅から長野方面の運転間隔が40分おきとなり、わかりやすい時刻設定に。最終列車の繰上げなども実施される。

  • しなの鉄道の車両SR1系(有料快速向け車両)。平日の「しなのサンライズ号」「しなのサンセット号」、土休日の「軽井沢リゾート号」などに使用される

列車本数の見直しにともない、しなの鉄道線の軽井沢~小諸間は平日の上下計56本(下り28本・上り28本)から50本(6本減)、小諸~上田間は平日の上下計67本(下り33本・上り34本)から55本(12本減)、上田~戸倉間は平日の上下計79本(下り38本・上り41本)から71本(8本減)、戸倉~長野間は平日の上下計84本(下り42本・上り42本)から76本(8本減)に減便。北しなの線も長野~豊野間で平日の上下計77本(下り38本・上り39本。JR飯山線の列車も含む)から72本(5本減)、豊野~妙高高原間で平日の上下計42本(下り21本・上り21本)から32本(10本減)に減便される。

しなの鉄道線の上田~長野間(篠ノ井~長野間はJR信越本線)では、これまで日中時間帯の運転間隔が15~50分間隔とまばらだったが、列車本数の見直しにより、ダイヤ改正後は9~15時台の運転間隔がおおむね40分間隔に。長野駅から上田方面へ向かう列車に関して、9・11・13・15時台の毎時5・45分、10・12・14時台の毎時25分に長野駅を発車するなど、わかりやすい時刻設定となる。

■平日の「しなのサンライズ号」「しなのサンセット号」時刻など変更

平日朝にしなの鉄道線で運転される小諸発長野行の特別快速「しなのサンライズ号」は停車駅を変更。現在は途中の上田駅のみ停車しているが、ダイヤ改正後は小諸~上田間の各駅に停車し、小諸駅の発車時刻が現行の7時15分から7時7分に繰り上げられる。これにともない、現行の小諸駅7時5分発・長野駅8時21分着の下り普通列車(平日のみ運転)は小諸~上田間の運転を取りやめ、上田駅7時36分発・長野駅8時22分着で運転される。

平日夕夜間に運転される特別快速「しなのサンセット」は、長野発上田行の上り2本のうち「しなのサンセット4号」の時刻を変更し、現行の長野駅20時4分発から同駅19時48分発に繰り上げる。しなの鉄道線で最終列車の繰上げも行われ、長野駅を発車する軽井沢行の最終列車は現行の長野駅21時36分発から同駅21時22分発(14分繰上げ)、小諸行の最終列車は現行の長野駅23時1分発から同駅22時39分発(22分繰上げ)、上田行の最終列車は現行の長野駅23時35分発から同駅23時20分発(15分繰上げ)に変更される。

  • 北しなの線の普通列車に使用されるSR1系200番代(一般車)

北しなの線は最終列車の繰上げに加え、始発列車の繰下げも実施。妙高高原発長野行の最終列車は現行の妙高高原駅22時46分発から同駅22時6分発(40分繰上げ)に。長野駅を発車する妙高高原行の最終列車は現行の長野駅22時24分発から同駅22時3分発(21分繰上げ)、豊野行の最終列車は現行の長野駅23時40分発から同駅23時19分発(21分繰上げ)に変更される。豊野駅5時28分発・妙高高原駅5時58分着の始発列車は時刻を46分繰り下げるとともに、始発駅を長野駅に変更。長野駅を6時0分に発車する妙高高原行として運転される。

■土休日の「軽井沢リゾート号」上下各1本が運転取りやめに

土休日にしなの鉄道線・北しなの線で運転される特別快速「軽井沢リゾート」に関して、現行の上り「軽井沢リゾート2号」(長野駅9時11分発・軽井沢駅10時14分着)・下り「軽井沢リゾート3号」(軽井沢駅16時8分発・長野駅17時13分着)は運転取りやめに。現行の上り「軽井沢リゾート4号」(妙高高原駅16時46分発・軽井沢駅18時30分発)は広域観光を楽しめるように時刻を変更し、妙高高原駅を12時0分に発車する。

なお、しなの鉄道のダイヤ改正に合わせ、レール等設備の維持管理を目的に、最高速度を85km/hに引き下げるとのこと。この影響で、しなの鉄道線の軽井沢~篠ノ井間で所要時間が2~3分ほど伸びる列車がある。駅業務体制が変更となる駅もあり、しなの鉄道線の千曲駅が3月18日から無人化され、戸倉駅は4月1日から業務委託駅となる予定。運賃も一部見直し、JR東日本・えちごトキめき鉄道との間で実施している乗継割引が廃止(実施日は4月1日)される。