西武鉄道は、2023年3月18日に実施するダイヤ改正で、より快適な通勤をめざし、新宿線・拝島線で平日朝に上り「拝島ライナー」を2本新設するとともに、新宿線の上り特急列車も利用の多い時刻に変更すると発表した。

  • 西武新宿線・拝島線で平日朝に上り「拝島ライナー」が2本新設される

「拝島ライナー」は40000系のロング・クロスシート転換車両を使用した有料座席指定列車で、現在は平日・土休日の夕夜間に西武新宿発拝島行の下り6本を運転。ダイヤ改正後、平日朝に上り「拝島ライナー」が2本新設され、「拝島ライナー2号」は拝島駅6時28分発・西武新宿駅7時20分着、「拝島ライナー4号」は拝島駅8時0分発・西武新宿駅8時52分着で運転される。

2本とも拝島駅から小平駅まで拝島線の各駅に停車し、乗車のみ可能。新宿線では高田馬場駅と西武新宿駅のみ停車し、降車のみ可能とされている。新設の上り「拝島ライナー」は全区間座席指定で運転され、乗車の際は乗車券の他に指定券が別途必要に。指定席の料金や発売方法など、詳細は決まり次第、改めて発表される。

新宿線の特急「小江戸」は平日朝の上り列車を混雑時間帯に移行し、利用の多い時刻に変更。「小江戸2号」を現行の本川越駅6時9分発・西武新宿駅6時54分着から本川越駅5時59分発・西武新宿駅6時46分着に繰り上げるほか、現在は8時前後に本川越駅を発車している「小江戸8・10号」の時刻を繰り上げるなどにより、6~8時台にかけて毎時2本の列車が本川越駅を発車するように変更する。下りも西武新宿駅を8時37分に発車する本川越行の特急列車が増発される。

  • 新宿線の特急「小江戸」。ダイヤ改正で平日朝の混雑時間帯にも上り列車が設定される

新宿線関係ではその他、夕夜間に小平駅で下り「拝島ライナー」と接続する列車をすべて本川越行に変更。平日・土休日の朝に列車の新設と一部列車の運転区間延長を行い、平日夕夜間にも一部列車の運転区間延長を予定している。なお、土休日に8両編成で運転される急行・準急に関して、ダイヤ改正で一部列車を10両編成に変更するとのこと。