ライダーの豪華共演を描く「仮面ライダー冬映画」の最新作『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』が現在公開されている。放送中の『仮面ライダーギーツ』では、謎の怪物ジャマトから人々を守る「仮面ライダー」たちによる生き残りゲーム「デザイアグランプリ」の複雑なルールとミステリアスな運営方法に話題が集まっているが、映画ではデザイアグランプリではなく「デザイアロワイヤル」と銘打たれ、仮面ライダー同士が対決して勝者を決めるという異例のルールが設けられているという。

  • 『仮面ライダーギーツ』でツムリを演じる青島心

    青島心(あおしま・こころ) 1999年生まれ、静岡県出身。モデルとしての活動を開始後、『絶狼-ZERO- -DRAGON BLOOD-』(2017年)で初のドラマ出演。ヒロインの尋海アリス役に抜擢される。近年は映画『映像研には手を出すな!』(2020年)など注目作に出演。テレビドラマ、映画、CMと活躍の幅を広げている。 撮影:大門徹

デザイアグランプリでゲームナビゲーターを務める謎の美女・ツムリもデザイアロワイヤル開催にあたって、大幅にイメージチェンジをした「小悪魔ツムリ」となり、仮面ライダーたちのバトルの行く末を見つめる役割を果たしている。単独インタビュー特集の今回は、ツムリ役の青島心が登場。ナビゲーターの仕事の合間に食事をとる姿を見せたり、仮面ライダーギーツ/浮世英寿(演:簡秀吉)と「家族」になったことで戸惑ったりと、ミステリアスなだけでなくさまざまな一面を見せるツムリは、映画ではどのような活躍をするのだろうか。盛りだくさんな内容の映画の見どころについて、青島に尋ねた。

――『仮面ライダーギーツ』の放送開始から早くも3ヶ月が経とうとしています。毎週日曜日のオンエア直後には、SNSでさまざまな感想や謎の多い本作の展開についての「考察」が飛び交っているようですが、青島さんもそういった反響を目にされていますか。

いつも楽しみに拝見しています! 特に大きな反響をいただいたのは、第7話でツムリがメロンパンを食べていたシーンです。それまでツムリちゃんって、人間なのかどうかもはっきりわからないような印象でしたし、「あっ、食べてる……」みたいなコメントがたくさんありました(笑)。台本には何かを食べるとも何も書いていなかったのですが、上堀内佳寿也監督が「(メロンパン)食べようか!」って言われて、あんな風になりました。口にパンを詰め込んだ状態でお芝居をするのが大変でしたけど、ツムリに「人間味」があることを示したシーンを作ることができてよかったと思います。

――ツムリもお腹空くんだな……と驚きつつ、親しみを持ったファンの方も多かったと思います。

CMでもツムリちゃんは「赤いきつね」を食べていましたからね(笑)。いつも冷静なゲームナビゲーターのツムリが、ふと人間らしい部分を見せるところを演じるのは楽しいです。

――いろいろと謎な部分の多いデザイアグランプリ、ゲーム運営側のツムリを演じる青島さんにはかなり核心部分まで事前に知らされているのではないですか?

それがそうでもなくて、現状いただいている台本に書かれてあること以上は何も聞いていないんです。それでも、ツムリを演じるにあたっては全体のことを全て知っている前提でお芝居しないといけないのが、けっこう厳しいところです。デザイアグランプリに参加している仮面ライダーたちの動きに大きな変化が起きたりするんですけど、そんなとき、ツムリは「知ってる」風な態度を取りつつ、演じている私は先のことをよく知らないといったことが多々あります。次の台本を読んだとき、ああ~こうなるのか!と納得したりして。

――ツムリを演じられる際、各エピソードの監督から何か細かな指示があったりするのでしょうか。

中澤祥次郎監督や柴崎貴行監督はどちらかというと、私のやりたいように演じさせてもらって、イメージと違ったときだけ少し修正してみようか、という感じです。ツムリはこの場面ではこんな気持ちだから、こういう表情をしたほうがいいんじゃないかな、みたいに感情を表に出そうとされるのは、上堀内監督ですね。私だけでなく、他のライダーたちの感情が高まって爆発しそうなとき、ご自身の思いをぶつけるような印象です。

――映画『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』ではいつものデザイアグランプリではなく、新たなゲームマスター=コラスが運営する「デザイアロワイヤル」が行なわれるそうですが、なんとツムリが「小悪魔ツムリ」に変貌するとうかがいました。小悪魔ツムリはいつものツムリとどんなところが変化したのでしょうか。

普段のツムリとはぜんぜん印象が違っていて、衣装はゴスロリで、カラコンとツケマをがっつりつけて、リップは真っ赤、髪もくるくるにカールして……まったくの別人ですね(笑)。レギュラーの4人(簡秀吉、佐藤瑠我、星乃夢奈、杢代和人)からも「何にでもなれちゃう。どんな役でもできるね!」って褒めてもらいました。

――ジャマトとの戦いを主体とするデザイアグランプリと違い、映画でのデザイアロワイヤルは「ライダー同士の潰し合い」となるそうですね。このゲームのナビゲーターを務める小悪魔ツムリを、どんな風に演じようとされましたか。

最初は「小悪魔」ということで、妖艶な雰囲気を出してみようかなと考えていたんですが、柴崎監督からは「いつものツムリよりテンション高めで」と要求されたので、妖艶とは正反対のキャラクターになりました。ああ、そっちなのか~って(笑)。小悪魔ツムリはライダー同士の潰し合い=デザイアロワイヤルが大好きで、ライダーが殺し合うと聞くだけでゾクゾクするような性格なんだと伝えられました。そう思い込みながら現場に入ると、自然にハイテンションになってしまうんです。最初の考えとは違いましたけど、とても演じやすいキャラクターになりました。