京王電鉄は、AIを活用した忘れ物検索サービス「落とし物クラウドfind」の実証実験を2023年2月1日から開始すると発表した。実証実験の期間は2023年4月30日22時までの予定となっている。

  • 「落とし物クラウドfind」利用の流れ

「落とし物クラウドfind」は、落とし主の「連絡するだけでも大変」「探したくても見つからない」という悩みや不安をテクノロジーの力で解決するサービス。開発・提供・運営を行う企業「find」(東京都中央区)は、京王電鉄と外部企業の共創によるオープンイノベーションの実現をめざす「京王オープンイノベーションプログラム」の採択企業に選ばれた。

京王電鉄によれば、駅施設や電車内に忘れ物があった場合、従来は落とし主からの問い合わせを各駅および忘れ物取扱所で電話または対面で受け付けており、情報確認や照合までに多大な時間がかかるという課題を抱えていたという。

  • 「落とし物クラウドfind」実証実験告知イメージ

今回の実証実験は、落とし主の忘れ物照会にかかる利便性向上と係員の忘れ物取扱業務の軽減を目的に実施。忘れ物に気づいた落とし主がウェブフォームに特徴や落としたと考えられる時間・場所等を入力すると、AIがその条件に該当しそうな忘れ物を探す。見つかった忘れ物は、京王線・井の頭線の駅や「お忘れ物取扱所」で受け取れる。サービスを利用する際、findのLINE公式アカウントを友だち追加しておく必要がある。