文部科学省は12月21日、「2021年度 子供の学習費調査」の結果を発表した。それによると、幼稚園(3歳~)から高校までの15年間の学習費総額は、すべて私立の場合は1,838万円、すべて公立の場合は574万円となり、ともに過去最高を更新した。

1年間の学習費、小中学校などで過去最高に

  • 2021年度における幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額(出典:文部科学省Webサイト)

1年間の学習費総額をみると、幼稚園は公立16万5,126円、私立30万8,909円となり、幼稚園無償化の影響により調査を開始した1994年度以降で最も低くなった。小学校は公立35万2,566円、私立166万6,949円と、ともに過去最高を更新した。

中学校は公立53万8,799円、私立143万6,353円と、こちらもともに過去最高を記録。高校は公立51万2,971円、私立105万4,444円と、私立で過去最高額となった。

公立と私立の学習費総額の差については、幼稚園では私立が公立の1.9倍、小学校では4.7倍、中学校では2.7倍、高校では2.1倍、幼稚園から高校まででは3.2倍となった。

調査対象は、公立および私立の幼稚園、小学校、中学校、高校(全日制)全国1,600校に通う幼児・児童・生徒の保護者。調査期間は2021年4月1日~2022年3月31日、有効回答は2万7,257人。学習費には、教育費、給食費、塾などの学校外活動費も含まれる。