現在放送中の『仮面ライダーギーツ』と、今年放送終了した『仮面ライダーリバイス』の世界がひとつになり、仮面ライダーたちが巨大な陰謀に立ち向かっていく「ライダー冬映画」の最新作『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』が、12月23日より公開される。

公開記念・単独インタビューの今回は、何一つ不自由のない暮らしから逃げ出し、本当の「愛」を得たいと願うセレブインフルエンサー・仮面ライダーナーゴ/鞍馬祢音を演じる星乃夢奈にご登場いただいた。

  • 『仮面ライダーギーツ』でヒロイン鞍馬祢音を演じる星乃夢奈

    星乃夢奈(ほしの・ゆな) 2004年生まれ、北海道出身。「Cultv」のレギュラーメンバー、およびファッション雑誌『Popteen』の専属モデルを務める。2017年、個人YouTubeチャンネル「ゆなちゃんねる」を開設し、2週間で20万人もの登録者を集めた。テレビバラエティ、ネット番組、CM、ミュージックビデオ、イベントなどで幅広く活躍を続け、2022年『仮面ライダーギーツ』でテレビドラマレギュラー出演を果たす。 撮影:大門徹

仮面ライダータイクーン/桜井景和(演:佐藤瑠雅)と同じく、ジャマトを攻略して人々を助けるゲーム「デザイアグランプリ」にいきなりエントリーされた祢音は最初こそ戸惑うばかりだったが、次第に自分自身の力で困難を乗り越え、自分の願いを叶えるべく前向きに戦うようになっていく。

緊張感に満ちたストーリーが進む中、父・鞍馬光聖(演:笠原紳司)がデザイアグランプリと深い関わりを持っていたことが判明するなど、祢音をとりまく環境も激変。極めてシリアスな状況の中、努めて前向きに明るく頑張る祢音の健気な姿がファンの心を捉えている。祢音と同様、一瞬で周囲をパッと明るくさせるまぶしい笑顔が魅力の星乃に、映画での祢音の注目ポイントを尋ねた。

――『仮面ライダーギーツ』の放送開始から3か月以上が過ぎましたが、星乃さんのファンの方たちからはどんな反響がありますか。

やっぱりSNSをチェックしていても、毎週放送日にはトレンドワードに入っているのを見て、びっくりしています。よく撮影しているとき、親子連れの方とすれ違ったりすることがあるんですけれど、お母さんから「祢音ちゃん!」と声をかけていただいたりするんです。ああ、お子さんと一緒に『ギーツ』観てくださっているんだなと思うと、とてもうれしくなりました。星乃夢奈自身、いろいろなところでお仕事をしているのですが、「祢音ちゃん役の人」と仮面ライダーの方面から私を認知してくださるのを知ると、たくさんの人たちに観ていただいているんだなと日々実感しています。

――放送が開始される以前からずっとデザイアグランプリが複数回行なわれ、何度も世界が新しく作り変えられているという展開には驚かされました。祢音もゾンビジャマトに襲われてゾンビになりかけたり、大怪我を負ったり、なかなかハードな戦いを繰り返しているようです。

意外と動いていますよね。祢音ちゃんもデザイアグランプリに繰り返し参加して、願いを叶えたいという思いが強くなってきて、意志も固まっていますし、全力でジャマトと戦っているのが画面からわかってもらえるとうれしいです。

――特に、祢音がゾンビ化するくだりは痛々しさが感じられ、このままゲーム退場か?と心配するところがありました。演じる星乃さんのお気持ちはどうでしたか。

ゾンビになるシーンではまず特殊メイクを施し、後からCG処理をかけるのですが、メイクの大変さよりもお芝居で苦しそうにするのがキツかったです。息遣いとかを荒くしていると、本当に自分が気持ち悪くなってくるんです(笑)。怪我をして痛そうにしているときなど、お芝居に気持ちが入りすぎて辛くなってくることが『ギーツ』の撮影中には多くあります。

――ツムリ役の青島心さんから、星乃さんは撮影の合間にみんなを笑わせてくれる、明るいムードメーカーだとうかがいました。共演者とのコミュニケーションがとてもよく取れている印象です。

私だけがムードメーカーというわけではないですよ(笑)。『ギーツ』のレギュラーキャストはみんな仲が良くて、休憩時間はずっとみんなで集まって、一緒にワイワイとしゃべっていることが多いです。もちろん私もしゃべっていますけど、特に明るいのが英寿(演:簡秀吉)と景和(演:佐藤瑠雅)です。撮影が終わったら変顔して笑わせてくれたりたり、楽しいんです。『ギーツ』でみんなが集まっているシーンはほとんどシリアスなのですが、合間では楽しい空気を作っていて、その切り替えを楽しみながらやっている感じです。

――みなさんとは、どんなお話をされているのですか。

これから撮影が始まるってときには、台本の内容について話し合うこともありますけど、休憩中なんてお仕事の話はほとんどなくて、今パッと思い出せないくらいくだらない話題ばっかり。お互いのモノマネをし合ったりとか。ずっと一緒にいるから、みんなそれぞれのクセとかがわかるんです(笑)。あと、先にアフレコが終わった人が「お前のあのシーン、ちょっとヘンだったね」みたいにツッコんでくるんです。誰も「カッコよかったよ」なんて言わないんですね。そういったことを笑いながら言い合える、飾らない関係性がとてもいいと思います。

――特に女性レギュラー同士、青島さんと星乃さんが仲良しなんですね。

すごく仲いいです! 年齢は少し離れているんですけど、好きなアーティトさんやよく聴く曲が似ていて、いつもそんなお話で盛り上がります。出番が同じのときは、控室でいっしょにお弁当を食べながらお話をしています。

――先ほどアフレコのお話が出ましたが、仮面ライダーナーゴの声を演じるのは難しくなかったですか。

最初に収録したときは難しいなって思いましたけど、スタッフさんから「一回目のアフレコでこんなに出来ている人はなかなか珍しいよ」とお褒めの言葉をいただいたので、そこで自信がつきました。今では楽しみながらアフレコに挑んでいます。

――変身後の仮面ライダーナーゴは猫をイメージさせるしなやかで可愛い動きが特徴です。ナーゴのアクションをご覧になった感想はいかがですか。

宮澤雪さんの演じるナーゴがすごく可愛くて、アクションもそうですけどちょっとした仕草の中に愛らしさを入れてくださっています。とても魅力的なので、ついていくのに必死です。私もテンションが高くて明るいキャラクターだと言われているものの、自在にテンションを上げるのが得意というわけではないので、いつもナーゴの動きを観ていろいろ考えながらアフレコをしています。戦闘シーンでは思いっきり叫ぶことができるので、いい意味でストレスを発散させつつ(笑)、気持ちをぶつけながらアフレコを頑張っています。