俳優の西島秀俊が主演を務めるテレビ朝日系新ドラマ『警視庁アウトサイダー』(2023年1月5日スタート 毎週木曜21:00~※初回拡大SP)第1話に、新日本プロレスの真壁刀義、棚橋弘至、田口隆祐、オカダ・カズチカがゲスト出演することが20日明らかになった。

  • 『警視庁アウトサイダー』出演者=テレビ朝日提供

ミステリー作家・加藤実秋氏の同名小説を映像化する同作は、西島秀俊が「見た目が極道の元マル暴オヤジ刑事・架川英児」、濱田岳が「一見さわやかなのに大きな秘密を抱えたエース刑事・蓮見光輔」、上白石萌歌が「安定した就職先として警察を選んだ新米刑事・水木直央」というクセの強いキャラクターに扮する異色の刑事ドラマ。秘密を抱える3人が自らの思惑のために手を組み、互いを利用しながら難事件に挑む姿を描く。やがて過去の真実が明らかになり、物語は壮大な復讐劇へ――。柳葉敏郎、石田ひかり、優香、野波麻帆、長濱ねる、斎藤工、片岡愛之助らの出演も決定している。

第1話の冒頭、英児がプロレスの試合に降臨して容疑者を確保するド派手なアクションシーンは、新日本プロレスのスター選手たちも参加のもと特設リングで撮影が行われた。警視庁の組織犯罪対策部、“マル暴”から所轄に左遷されてきた英児が、光輔ら桜町中央署の面々の前に初登場するこのシーンは、商店街で開催されていたプロレスの試合に不審者が乱入し、刃物を手に立てこもるという事態が発生。エース刑事の光輔が説得に当たっていたところ、突如英児がリングに降り立ってあざやかに容疑者を確保するという流れで、破天荒な英児のキャラクターを印象づけ、光輔とのコントラストを一瞬で表現する重要な場面となっている。

撮影当日、ロケ先の商店街のイベント会場には巨大なリングが特設され、エキストラも多数集合。まずは濱田やレスラーたちが見守る中、トップロープをひらりと飛び越えてリングイン。あまりにカッコよく決まりすぎて、会場中のスタッフ、エキストラからは思わず拍手が。数々の映画やドラマでスタントなしの激しいアクションに挑んできた西島は、リハーサル中、レスラーたちからアドバイスをもらうとすぐに微調整するなど、さすがの身体能力を発揮。本番では棚橋の得意技・スリングブレイド、オカダの必殺技・レインメーカーを颯爽と決めてみせ、4人は西島の身体能力の高さを口々に絶賛した。コメントは以下の通り。

■西島秀俊(架川英児 役)

――プロレスシーンに挑んだ感想を教えてください。

リングに上がらせていただき、子どもの頃の夢がかなったような思いで、ものすごく興奮しました! 最初に脚本を読んだときは正直なところ、実際こんなにすごいシーンが撮れるのだろうか、そして本当にスター選手の方々に出演していただけるのだろうか……と思っていたんです。どこか信じられない気持ちのまま現場に入りましたが、選手のみなさんとお会いして改めて衝撃を受けました。僕は常々、格闘技には観客の心を“浄化”する作用があると思っているのですが、それを生業にしている方々のオーラが凄まじくて圧倒されたんです。

――練習の時の様子を教えてください。

撮影前にお時間を頂き、オカダ選手に技を教えていただきました。とにかく手本が圧巻だったので……もう一生懸命に挑むしかありませんでした。本番前にもレスラーのみなさんからレクチャーしていただきましたが、感動して吐きそうな気分でした(笑)。ご本人の目の前で技を披露するのも緊張しましたし、選手のみなさんがやさしく教えてくださるので感動とうれしさと恐縮とがないまぜになって、“もう勘弁してください!”という心境に…。連続ドラマのオープニングシーンとしては、最高のものを撮影させていただいたと思います。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

プロレスって華やかであると同時に人生を象徴していて、観客のみなさんはそれを見て感動し、心浄化されたりすると思うんです。この『警視庁アウトサイダー』もコメディ要素もありながら、事件の背後にある人間ドラマを描くミステリー。作品の方向性を体現するようなみなさんに出ていただいて感動しています。視聴者のみなさんもぜひ一緒に、喜びと感動を味わっていただきたいですね。

■濱田岳(蓮見光輔 役)

――プロレスシーンを収録した感想を教えてください。

新日本プロレスのスター選手のみなさんとご一緒できて、ひとりの男子としてものすごく興奮しました。真冬の寒空の下、一切弱音を吐かない姿がカッコよくて勇気をいただきました。“こういう男になりたいな”と尊敬の思いで見ていました。僕は格闘シーンをリングサイドから拝見していたのですが、西島さん、さすがでした。そして感動したのが、選手ご本人に直々にレクチャーを受ける姿です。なんてうらやましい(笑)! プロレスファンなら誰もが大興奮する光景を見ることができて、とても楽しかったですし、本当に貴重な時間でした。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

新日本プロレスの選手のお芝居から幕を開けるドラマって、なかなかないと思います。選手のみなさんに大きな力をお借りしたので、その頑張りを僕らが受け継いで、より良い作品にしていかなければと強く思いました。第1話だけでなく、今後も期待してください!

■真壁刀義

木村ひさし監督の作品はやっぱり面白いですよね。監督はこだわりが強くて、納得したものが撮れるまでやめないんです。職種は違うけどこだわりがあるっていうのは、僕らも同じです! 西島さんは動きが美しかったですね。筋肉が躍動しているのを感じました。ちゃんと自分で体重をコントロールされていることもわかったし、まぐれでできているわけじゃないな、というのもすぐに伝わりました。すべての動きからひしひしとこだわりを感じ、プロの中のプロだなと思いました。まざまざと才能を見せつけられたんで、オレらも負けらんねぇなという気持ちになりましたね。

■棚橋弘至

ドラマのスタート(1月5日)が、僕らの東京ドーム大会(1月4日)と1日違い。“一緒に頑張っていこう”というエールをいただいたような気持ちで、撮影に臨みました。僕らも気合いが入りましたね。西島さんには、本番前に“スリングブレイド”のコツを伝授しました。スリングブレイドは1回転して相手をたたきつける技ですが、空中で横一線になるよう、足をもう少し高く上げた方がいいとお伝えしたんです。そうしたらさっそく取り入れてくださいましたね。西島さんはきちんとトレーニングされていて身体がバキバキだし、フィジカルが強くて運動能力も高い。西島さんのパーソナルトレーナーに就いて、もう少し僕好みの筋肉に育ててみたいぐらいです。

■田口隆祐

新しいドラマの第1話の冒頭に新日本プロレスを呼んでいただくなんて、とてもありがたいこと。貴重な経験をさせていただきました。西島さんはロープも軽やかに飛び越え、技も華麗に決めていましたが、普通、なかなかできるものじゃないんですよ。思わず、「おぉっ!」と声が出てしまうぐらい素晴らしかったです。運動センスのよさを感じました。ぜひ新日本プロレスの試合に出ていただきたいですね。今回僕らの試合のシーンがなかったのは残念ですが、代わりに西島さんが華麗に技を決めてくださったので、ぜひ視聴者のみなさんにもプロレスを感じていただければうれしいです。

■オカダ・カズチカ

撮影前に、スリングブレイドとレインメーカーの練習をしました。スリングブレイドは、僕は普段“食らう側”なので上手に教えられたか自信はないのですが、レインメーカーに関しては“腕をもう少し曲げて”、“しっかり胸からぶつかってください”など、しっかりと教えられたんじゃないかなと思います。西島さんは、すごい運動神経の持ち主ですね! いとも簡単にロープを飛び越えていましたし、アドバイスするとすぐにコツをつかんで実践されていました。今からでも“二刀流プロレスラー”という選択肢もアリなんじゃないかなと思いました。また、練習のときはケガをしないようにマットを敷いていましたが、本番ではマットも使わず、通常のリングで技を決めていたので、これがプロ根性なんだなと感じましたし、僕たちもレスラーとしてしっかりプロ根性を見せていかなきゃと思わされました。