カーディフ生命は12月15日、「第4回 生活価値観・住まいに関する意識調査」の結果を発表した。調査は9月8日~13日、20~59歳の男女2,000名(男性1,015名、女性985名)を対象にインターネットで行われた。

  • 現在感じている「不安」について

    現在感じている「不安」について

現在感じている「不安」について聞いたところ、「老後資金」が最多の82%。理由を聞くと、「もらえる年金が少なくなる」(71%)、「将来の物価上昇」(60%)、「医療費負担の増大」(42%)、「十分な金融資産・貯金がない」(41%)と続き、必要なお金が増える一方で、それを賄う準備に自信が持てない様子がうかがえる結果に。

そのほか、「自然災害」(72.4%)や「病気・ケガなどで働けなくなる」(71.4%)、「親の介護」(68.9%)、「コロナ感染」(68.2%)に不安を抱いている人も多かった。

  • 日ごろのマネー行動について

    日ごろのマネー行動について

続いて、日ごろのマネー行動について聴取した。その結果、新型コロナ前と比べて「スマホ決済を利用」(38%、2019年比+19.2pt)、「NISA・つみたてNISAでの資産運用」(18%、同+9.3pt)、「ふるさと納税」(17%、同+9.2pt)の各項目で2倍以上に増加。さらに、「インターネットバンキングの利用」(31% +10.7pt)も新型コロナ前より大きく増えており、金融サービスのデジタル化や非対面化の広がりを反映していることがうかがえた。

  • 住みたいと思う家のタイプ

    住みたいと思う家のタイプ

次に、住みたいと思う家のタイプを聞いたところ、60%が「戸建て(持ち家)」と回答。「マンション(持ち家)」(16.4%)を合わせると、およそ8割近くが“持ち家”を理想としていることが明らかに。

住宅ローンの借入形態については、「単独ローン」が75%と依然として大多数を占めているが、昨年比では4.1ptの減少。

年代別にみると、30代では「単独ローン」の割合が62%にとどまり、「連帯保証」や「連帯債務」、「ペアローン」による夫婦やパートナーなどとの収入合算が38%(昨年比+4.8pt)にのぼるなど、物件価格の上昇や、ダブルインカム世帯の増加などを背景に、「単独ローン」以外の利用者が若年層を中心に増加していることがうかがえた。

  • “住宅購入時にやっておけばよかった”と思うこと

    “住宅購入時にやっておけばよかった”と思うこと

“住宅購入時にやっておけばよかった”と思うことを聞いたところ、「団信の特約を付けておけばよかった」(39%、昨年比-0.4pt)が4年連続トップに。理由を聞くと、「世の中が不安定でローンを払えないリスクが増えている」「死亡以外のリスクについても考慮すべきだと思ったから」「歳をとるにつれて、病気のことなどが不安になり、保険の大切さを感じているから」等の声が。

また、加入している団信保証の内訳を教えてもらったところ、団信の死亡保障に加え、病気・ケガや失業時などの返済を保障する特約に加入している人が38%。直近5年間(2018年以降)に住宅を購入した人に絞ると、67%が特約に加入しており、2017年以前の住宅購入者との比較では+42ptと大幅な増加傾向に。

また、住宅の購入時期に関わらず、30代では62%が特約に加入。全体平均より+24.3ptも高く、長期にわたるローン返済期間中のリスクに合理的に備える様子がうかがえた。