ライボは12月12日、「2022年 退職に関する実態調査」の結果を発表した。調査は11月9日~14日、従業員20人以上の規模の企業に所属する20~50代の社会人男女565名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、退職経験が「ある」という人は60.9%。退職した理由を聞くと、「キャリアアップ」(51.2%)、「給料や待遇への不満」(47.7%)、「上司への不満」(30.5%)が上位に。
「上司へ伝えた退職理由は本音と嘘どちらですか?」と質問したところ、45.3%が「嘘の理由」を述べていることが判明。おすすめの嘘の理由を教えてもらったところ、「キャリアアップ」(50.0%)が最も多く、次いで「家庭の事情(介護・引越し・看病など)」(37.2%)、「自身の体調不良」(17.9%)と続いた。
続いて、結婚やライフイベントの変化による退職経験の有無を聞いたところ、22.7%が「ある」と回答。その割合を男女別にみると、男性が15.9%であるのに対し、女性はその2倍以上となる35.0%という結果に。
具体的な退職理由を聞くと、「パートナーの職場先についていった」(24.4%)、「子育てに理解のある会社への転職」「家族を養う収入を増やすため」(ともに14.1%)が上位に。女性だけでみると、「パートナーの職場先についていった」が39.5%と突出して高く、次いで「家庭での仕事に専念するため」(14.0%)、「子育てに理解のある会社への転職」(7.0%)と続いた。
続いて、結婚やライフイベントの変化による退職への後悔の有無を聞いたところ、12.8%が「後悔した」と回答。後悔している人からは「ライフイベントを機に退職を迫られる女性は不利に思う」「男性の育休取得率が低くて取りづらいので、労働環境の良いところに転職を検討中」「コロナ禍で人員削減で退職に追い込まれたけど、今は前より良い環境になった」「出産を機に10年勤めた会社を退職したけど、社会復帰するのが難しいのが現実」といったコメントが寄せられた。