女優の長澤まさみが主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』第8話(毎週月曜22:00~)がきょう12日に放送される。

  • 左から長澤まさみ、眞栄田郷敦=カンテレ提供

ドラマオリジナルの今作は、実在する複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント作品。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤)と彼女に共鳴した仲間たちが10代の女性連続殺害事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いていく。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役として眞栄田郷敦、恵那の元恋人で報道局のエース記者だった斎藤正一役として鈴木亮平が出演している。

かつて迷い込んだ商店街で、暗がりの中、えたいの知れない雰囲気と危険をはらんだ瞳で恵那を惑わせた男。その人物こそが、大門副総理(山路和弘)の有力な支援者である「本城建託」社長の長男・本城彰だという。あの男には何かあると直感した恵那に頼まれ、拓朗が調べると、彰に対する地元の評判は上々。その一方で、存在自体あまり知られていないことも分かった。八頭尾山で3人目の女子生徒が殺されてから、再び犠牲者が出るまでの12年間、彰は海外を転々としていたという。

連続猟奇殺人の犯人について、ある“仮説”を立てた拓朗は、再び八飛市で聞き込みを行い、最後に殺された中村優香と親しかった高岡ひかるにたどり着く。ひかるは亡くなった優香をどこか快く思っていない様子だったが、拓朗がある質問をすると、当時のことをぽつりぽつりと話し始める。そしてひかるの携帯電話に残されていた写真が、拓朗をさらに突き動かすことに。

事件の真相に近づこうと突き進み、興奮気味に報告してきた拓朗に対して、恵那の反応は妙に鈍かった。強いいら立ちを隠せない拓朗はついに恵那に“本心”を問い詰めるが、返ってきた言葉は……。