俳優の林遣都が出演するEMシステムズ初の企業TVCM「エンドロール」編(15秒・30秒・60秒)が27日より全国で放送される。

  • EMシステムズのCMより林遣都

林演じる骨折が完治した主人公の青年が恋人と感動の再会を果たすシーンから始まる、映画のエンドロールをモチーフにしたCM。演出は映画『桐島、部活やめるってよ』、『騙し絵の牙』を手掛けた吉田大八監督が、エンドロールで流れる主題歌はロックバンド「WANDS」が担当した。

朝一番に行われた、恋人と橋の上で再会するシーンの撮影では、監督から「映画のラストシーンのつもりで」という指示を受けた林。持ち前の集中力と演技力を活かし、わずかな時間でスッと役に入り込むと、15秒・30秒・60秒とタイプごとにセリフや表情、アクションが微妙に異なるカットもそれぞれ的確に演じてOKテイクを連発していく。リアリティを追求しようと挑む制作チームの熱量と現場に漂う独特の空気感は、CM撮影に慣れている林も「ちょっと不思議な感覚」と語るほどで、カットが掛かった直後に「緊張しちゃいました」と漏らす場面も。そんな中会計シーンの撮影一発目に、監督から飛び出した「OK!」という言葉に反応し、思わず表情を緩める林。ところが実はまだテストで、自分の勘違いに気づくと照れ笑いを浮かべていた。

■林遣都 コメント

――「デジタルで日本の医療・介護の現場を支える」というCMのメッセージにちなんで、林さんにとって必要不可欠な、支えになっているものは?

最近よく運動をしていて、その中で効率よく運動するために、クエン酸をしっかり取るようにしています。なので、クエン酸は僕にとって必要不可欠ですね。

――CMのように骨折してギブスをした経験はありますか?

骨折は今まで一度もないですし、怪我や病気も全然ないので、健康に産んでくれた親に感謝しています。

――最近身の回りで起こった映画のような出来事がありましたらお聞かせください。

体作りのためにしばらく節制していましたが、ひと区切りついて、自分へのごほうびに甘いものを食べたいと思って、夜遅くにファミレスに行ったんですよ。そういう時間に行った経験が今まであまりなかったので、その時のファミレスから見える外の景色とか、店内の雰囲気が何だかちょっと映画チックだなと感じて、ハマりそうだなと思いました。

――「骨折治ったよ」というセリフにちなんで、直したいと思っている癖や、ついついやってしまうことは?

忘れ物や物をすぐに失くしてしまうことは、昔からずっと直せなくて。撮影現場に入る時も、マネージャーさんに携帯や財布を預けるんですけど、終わった後で返してもらってるのに、すぐ見失っちゃうんです。「あれ、僕の携帯持ってます?」と聞くと、「持ってないです」と言われて、一緒に探すんですけど、結局自分が持っていることはよくあります。あと、ジムに行った時、知らない人の汗だくのTシャツを持って帰ったことがあって、さすがにそれは自分でもびっくりしました。すぐに洗濯してお返ししましたが、物を忘れるどころか、人のものを持って帰ってしまうという(笑)。そこは直したいですね。

――今年も残りわずかですが、何かやり残していることはありますでしょうか?

ずっと富士山に登りたいと思っていたんですけど、ちょっとタイミングが見つからず、もう時期的にちょっと厳しいので、結局今年もできなかったなと。また近々チャレンジしたいと思います。

――昨年俳優デビュー15年目を迎え、新たな節目に向けて活躍されている林さんですが、俳優になってからずっと続けていることや、自分だけのルーティンがありましたらお聞かせください。

舞台をやるようになってから、本番で舞台上に出ていく時とか、ものすごく緊張するので、亡くなったおじいちゃん、おばあちゃん、ご先祖様に「見守っててください」と手を合わせるようにしています。ルーティンと言っていいのかどうかわからないんですけど、最近はドラマや映画の大変なシーンの時とか、ここぞという場面で手を合わせるようになりました。

■吉田大八監督 コメント

――今回の演出に当たって、意識されたポイントをお聞かせください。

CMの冒頭が映画のラストシーンという設定なんですけど、そこをどう説得力を出していくかということを一生懸命考えたというか。具体的には、演者さんに対して、そのシーンでどれぐらい感情を高めるとか、大げさにするとか、カメラワークにしても、どういうふうに登場人物のエモーションに沿ったカメラワークを作っていくかとか、いろいろ考え抜きました。林さんにはちゃんとストーリーを説明したわけじゃないけど、ご自身で想像して、とても的確に演じていただいたと思います。

――主人公を演じた林遣都さんの印象をお聞かせください。

ご一緒するのは初めてでしたが、以前から印象的な眼差しが気になる俳優さんだったので、実際にレンズを通して、あるいは生で見ると、一段と雰囲気があって、多くの人に支持される理由がちょっとだけ分かったような気がしました。すごく誠実で、役にきちんと向き合っているというか。ドラマや映画と違って、今回はCMのための設定ですから、筋を通すのはなかなか難しいと思うんですけど、あたかもそういう映画があるかのように、しっかり役を演じてくれました。撮影を通して、林さんのブレない演技へのスタンスというものが見えたような気がします。

――CMをご覧になる視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

本当に林さん主演でこういう映画があるのかな、あったら見てみたいなと思ってもらえるようなCMになっていたらうれしいですね。もしかしたら、そういう企画が僕のところに来るかもしれないので(笑)。