きょう23日の日本テレビ系バラエティ番組『1億人の大質問!?笑ってコラえて! 3時間SP』(19:00~)では、8年ぶりに再開した「吹奏楽の旅」を放送。10月末に行われた「第70回全日本吹奏楽コンクール」まで、番組が密着し続けた3校の吹奏楽部の軌跡とその結末を放送する。

  • 「吹奏楽の旅」=日本テレビ提供

スタジオには、世界で活躍する指揮者・佐渡裕氏が登場。佐渡氏は「ずっと出たかったんです、この番組」と、満面の笑顔でコメントする。自身も会場で「第70回全日本吹奏楽コンクール」を観ており、大会当日番組が行ったインタビューでは、長年親交があり、昨年末に亡くなった指揮者・丸谷明夫さんと、彼が長年指導してきた大阪府立淀川工科高等学校吹奏楽部について、「丸ちゃんがいなくなって、ちょっと心配」とその胸中を明かす。

まずは、再開のきっかけとなった鹿児島・奄美大島にある朝日中学吹奏楽部の密着VTRを紹介。部員わずか13人ながら、初の全国大会出場での演奏が“奇跡の中学校”とメディアやSNSで大きな話題となっていた。

全国の人たちの心を感動で震わせたその演奏は果たしてどのようにして生まれたのか、先生と生徒の吹奏楽への想いを振り返る。この奇跡に、佐渡氏は「奇跡を起こすのはティーンエージャーだと思っている」と熱弁。生田絵梨花も「人数が少なくても表現を豊かにしている。すごく心にグッときましたね」と感動する。

そして番組は、その朝日中学の部員の1人が進学した神村学園吹奏楽部に密着。九州の強豪校ながら、18年全国大会に行けていないという苦悩の中、顧問は「今年は3年生が30人。“最後の年”と思っている3年生に勝るものはない」と気合いが入る。しかし、ソロパートオーディションは学年関係なしの実力勝負というシビアな世界に、所ジョージも「なんというプレッシャーなんだ」とポツリ。さらに、コロナ禍という状況が神村学園に襲いかかる…。

そんな神村学園吹奏楽部に立ちはだかるのは、九州の強豪・玉名女子高校。各パートで熾烈なメンバー争いが繰り広げられる。中でも今大会唯一のソロパートがあるソプラノサックスは激戦。生徒たちの多数決によるオーディションの様子に、生田は「どのくらいの人が手を挙げているか目の当たりにするのは、けっこうシビアな世界」と語る。

また、ホルン4人で合わせる演奏部分では、うまく合わせることができず、顧問から「4人で吹くことは一生ない」と厳しい言葉が。選択を迫られた4人の決断は…。VTRを見た小峠英二が4人の言葉を「ああいう芸人になりたい」と絶賛すると、スタジオ中が爆笑となる。

東京では、“歌って踊れて演奏できるバンド”東京都八王子高校に密着。先生へのサプライズやSNSでの部員勧誘など、とにかく明るい雰囲気が特徴だ。2018年以来となる全国大会出場を果たすため、自由曲には、表現を読み取るのが難しい曲をあえて選択する“冒険”に打って出る。

全員で表現を統一するため、顧問が生徒たちから曲への印象をどんどん引き出したり、“リトミック”という音楽教育法を使って全員で体を動かす様子に、「細胞全部で何かを表現している」(佐渡氏)、「映像を頭で作らせるのはすごい」(所)と、スタジオ中が見入ってしまう。

果たして3校は全国大会に出場することができるのか。各校の結果発表では、所が「ドラマチックですねー」と感嘆。生田は涙ぐんでしまい、佐渡氏は「日本の吹奏楽部はすごくレベルが高い」と各校の演奏を称える。

そして全国大会について、佐渡氏は「言いたくて言いたくて仕方がなかった」と、この3校の中のとある演奏を「めちゃくちゃよかった!」と絶賛する。

最後はスタジオで、3校の吹奏楽部員総勢48人、各学校の顧問3人、そして特別ゲスト3人を迎え、佐渡氏の指揮のもと合同演奏が実現。本番前の映像では、番組からの数々のサプライズに生徒たちが笑ったり泣いたり大興奮し、学校や立場の枠を越え、吹奏楽でつながった54人による一夜限りのスペシャルな演奏を披露する。