ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」で描かれた、無数のランタンが宙を舞うシーン。その幻想的な描写に、多くの人が心惹かれたことと思います。

実は先日、そのモデルとなったと言われているタイのお祭りが開催されたのですが、現地で参加された女忍者さやさん(@nappy_saya)が、その光景をTwitterに投稿したところ、たちまち話題に。

なんて幻想的! なんて美しい! この光景を真下から見上げることができるなんて、羨ましいですね。

この投稿を見た人からは、「やーーーばーーーあああ」「素敵過ぎー」「ウルトラロマンティック」「幻想的でとても綺麗ですね」「ラプンツェルみたい…」「最高かよ」と感動の声が続々と寄せられていました。

実は、ノマドワーカーをしながら、世界80カ国以上を忍者姿で旅しているという女忍者さやさん。一風変わった旅をすることになったきっかけや、海外旅行の魅力についてなど、インタビューしてみました。

ツイ主さんに聞いてみた

―― ランタンを飛ばした時の心境を教えてください。

今回コムローイ祭に参加するのは2回目でしたが、コロナでタイに入国できない期間が長く、今年はやっと開催されたのがシンプルに嬉しかったです!
こんなに大人数で集まれることは当たり前じゃなくて、やっとコロナの辛い時期が終わった! と実感しました。

ランタンを飛ばすことで、嫌なことや苦難も一緒に飛ばすこともできるので、願い事も一緒にしました! 1億円稼げますようにと。

―― なぜ忍者の姿で世界中を旅されているのでしょうか?

世界一周することは、旅好きな私の一つの夢でした。「いつか行きたい」と情報収集している中で、様々な形で世界一周してる人がいることを知りました。

そして、特にインスパイアされたのが「チュチュおじさん」です。彼は写真家のボブ・キャリーさんで、乳がんと診断された妻を励ますために、世界中でチュチュを着た姿の写真を撮ったのです。愛する妻のために、他人にどんなに笑われようとも懸命に写真を撮る姿にかっこいいと感動し、私は「これだ! 」と思いました。

悩み多きアラサー世代の友達にも「また変な格好で写真撮ってるわ、あほやなー私も頑張ろう! 」と、私の写真がささやかな励みになってほしいと考えるようになりました。そして、どうせなら日本に関係している服を着て、日本の文化をアピールしたい……そんな時、ジャマイカでの語学留学中に多く声をかけられた3つの言葉、「カラテ」、「ニンジャ」、「ジャッキーチェーン」を思い出しました。

その結果、この中でも一番分かりやすいと思った忍者を選びました。また、忍者の衣装で旅することで、より多くの人と話すきっかけにもなるかもと一石二鳥に思いました。旅の後押しになればと、甲賀の里・忍術村が毎年開催している「ミス女忍者コンテスト」にて準ミス・くノ一になったり、一時時帰国中に忍者修行したりも。

些細なキッカケで選んだ忍者姿ですが、「忍者を世界に広める活動をしてくれてありがとう」と声をかけてもらい、忍者姿で旅を続ける後押しとなりました。

―― コムローイ祭以外で印象に残っている海外のお祭りがあれば教えてください。

インドのホーリー祭。春の到来を祝うヒンドゥー教のお祭りです。
道行く知らない人、誰彼かまわず、色粉や色水を掛け合い「Happy Holi」と言い合い、お祝いします。この日はカースト制度が解禁されて、すべての人がこの日は無礼講が許されています。

白いTシャツで参加したけど、ゾンビ姿になりました。色粉の攻撃が半端ないので、覚悟して行ってください。

―― さやさんが海外旅行を続ける理由はどんなところにありますか?

日本に住んでいたら病むからです。特に寒さが苦手なので、寒い時期に寒い国にいたくないんです。あとは、まだ81カ国しか行っていないけど、世界は広いので、新しい世界をこの目で見たいからです。最近はタイの居心地が良すぎて、タイに沈没しちゃってますが、来年暖かくなってから、まだ行ったことのない中央アジアやパキスタンを訪れてみたいです!


「まだ81カ国しか」という言葉に、さやさんのエネルギッシュに溢れる生き様みたいなものを感じました。これからも世界中を旅して、私たちにその光景を届けてほしいと思います。TwitterやInstagram(@onnaninja.saya)のほか、さやさんのブログ「女忍者の世界一周 entonces」でも旅の様子を発信しているので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。