AlbaLinkは、一生賃貸に住むと決めている453人を対象に「一生賃貸に住むと決めた理由に関する意識調査」をインターネットによる任意回答にて実施し、そのデータをランキングにした。

  • 一生賃貸に住むと決めた理由

一生賃貸に住むと決めている453人に「一生賃貸に住むと決めた理由」を聞いたところ、1位は「引っ越ししやすい(204人)」だった。賃貸なら持ち家に比べて引っ越しやすいのがメリット。隣人トラブルがあったときでも、我慢せず新しい環境に移れるため、ストレスが少ない。ライフスタイルやライフステージに合わせた引っ越しもできるので、子どもの成長や同居家族の数に合わせて住み替えできる。

また、2位は「メンテナンスの負担がない(96人)」、3位は「固定資産税の負担がない(45人)」、4位は「転勤が多い(39人)」と続く。

「メンテナンス費」「固定資産税」など、コスト面でのメリットを理由として挙げた人が多数。また「ローン返済がプレッシャー」「相続の手間がない」という回答からは、賃貸のメリットよりも「持ち家のデメリット」を強く感じている人も多いことが伺えた。また、定住しないため賃貸を選択している人も多いことがわかった。

さらに、5位は「家を買うお金がない」、6位は「ローン返済がプレッシャー」、7位は「子どもがいない」、8位は「相続の手間がない」と続いた。

  • 一生賃貸に住むデメリット

次に、「一生賃貸に住むデメリット」を聞いたところ、1位は「一生家賃を払い続ける(124人)」だった。持ち家なら、ローンを完済すればメンテナンス費や固定資産税などの支払いのみになるが、賃貸だと高齢になってもずっと家賃の支払いが続く。家賃を払っていけるのか不安になる人も多い。

また、2位「資産にならない(104人)」、3位「高齢になると契約が難しい(69人)」、4位「簡単にリフォームできない(48人)」と続く。家賃を払い続けても、家が自分のものにならない点をデメリットと感じる人も多数。家が自分のものではないと、「大家さんから急に立ち退きを求められる」などの不安も出てくる。高齢になってからの「住み替え」「契約更新」に不安を抱えている人も多く、高齢で収入が少ない場合、「家賃が払えなくなるのでは」という理由で賃貸物件への入居を断られることがある。また高齢かつ独身者だと、「孤独死のリスクが高い」とされ、賃貸物件オーナーから敬遠されやすいと言われている。内装や設備も賃貸物件ではオーナー次第で、自分でリフォームするのは原則禁止。基本的には賃貸は自由度が低い。「金銭面」「安心感」「住み心地」を気にしている人が多かった。

さらに、5位は「隣人トラブルが起きやすい」、6位は「収入が減ると家賃を払えない」、同率6位は「トータルコストが高くなる」、8位は「汚れやキズに気をつかう」という結果になった。