『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(『チェリまほ』)から話題作が続くが、「『チェリまほ』もたくさんの方に見ていただいて、つい先日まで映画上映もしていたんですけど、誠意を持って作ったものは、見る人にしっかり届くんだなと、細やかに丁寧に観ていただけている実感があります。『silent』も、SNSを中心に様々な“考察”をしてくださっていたり、たくさんの感想をつづってくださっていますよね。最終話まで変わらぬ姿勢でお届けしたいと思いますし、僕自身考えを尽くしたいと思っています」と、気を引き締めたそう。
今後のクライマックスに向けての見どころについて聞くと、「登場人物一人一人に、さらに着眼していく時間が増えていくと思います。過去であるとか、抱えている葛藤に、より一層深く入っていく。その辺りを楽しみにしてもらえたらいいなと思っています。まだまだ語られることも多くありますので…」と予告した。
これだけ贅沢に時間を使った会話劇を見せ、心情の変化を描いても、“まだまだ語られることが多くある”という。この計り知れない世界観に、最終回までどっぷりと浸っていきたい。
●風間太樹
1991年生まれ、山形県出身。東北芸術工科大学在学中に初監督した映画『Halcyon days』が山形国際ムービーフェスティバル2013で観客賞、武林未来賞をW受賞する。14年AOI Pro.に入社し、監督助手として作品に参加した後、17年にドラマ『帝一の國~学生街の喫茶店~』(フジテレビ)で商業作品デビュー、19年公開の映画『チア男子!!』で長編デビュー。以降、ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京)、『silent』(フジテレビ)、映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』と、話題作を次々に手がける。