夜に羽田を出発して、翌日午前中にはヨーロッパ各都市へ!

北欧フィンランドのフラッグキャリアであるフィンエアーは、新たな日本路線として羽田~ヘルシンキ線を新規就航した。これにより現在同社による日本路線は、成田と羽田の主要2空港での運航となった。

国内線の乗り継ぎに便利な羽田空港が加わったことで、利用客の利便性も格段に向上するだろう。

  • フィンエアー マーケットマネジメント担当バイスプレジデント ミッコ・トゥルティアイネン氏

また、ヘルシンキ空港はリニューアルし、ヨーロッパ地域のおよそ70か所の目的地を結ぶネットワークを構築。つまり、ヨーロッパ各地へのハブ空港としての利便性も期待できる。現在はロシア上空の飛行回避によりヘルシンキまでの所要時間は13時間だが、ヘルシンキを経てほとんどのヨーロッパ都市へ翌日の午前中には到着が可能となっている。

2022年冬季スケジュール(2022年10月30日~2023年3月25日)は以下の通りで、毎日運航する。

AY062 東京/羽田21:55~ヘルシンキ4:25(翌日)
AY061 ヘルシンキ17:55~東京/羽田14:25(翌日)

リニューアルしたキャビンでワンランク上の空の旅を

フィンエアーの長距離路線となる羽田~ヘルシンキ線の機材はエアバスA350型機。機内は、全面リニューアルとなったビジネスクラス、新たに導入されたプレミアムエコノミークラス、新装されたエコノミークラスと、全グレードが魅力的な空間に進化した。

ワンランク上の旅を演出する「ビジネスクラス」|

優雅な空の旅を堪能できるビジネスクラスでは、フィンエアーとコリンズ社の共同開発による「リクライニングしない」エアラウンジというコンセプトのシートを初導入した。

  • リクライニングしないシート フィンエアー提供(撮影:Charlie FURUSHO)

流線型のシェル型で、機能性と快適性を併せ持ったパーソナルスペースとなっている。モニターは18インチの大型スクリーンを搭載し、最新の機内エンターテインメントが満喫できる。

  • フィンエアー提供(撮影:Charlie FURUSHO)

発表に際し、トゥルティアイネン氏は「自分の好きな姿勢を取れるのが特徴です。例えば私の妻は、シート上で膝を抱えた姿勢で読書するのがお気に入りですね(笑)」とその使い心地を紹介した。

  • 新たに登場した「プレミアムエコノミー」 フィンエアー提供(撮影:Charlie FURUSHO)

また、新たに加わったプレミアムエコノミーでは、従来のエコノミークラスよりもおよそ20センチ長いシートピッチを採用。リクライニングシート、レッグレスト、メモリーフォームクッションによりゆったりと快適な時間を過ごせる。

北欧デザインの代表格「イッタラ」「マリメッコ」|

北欧デザインの代表格といえば、「イッタラ」や「マリメッコ」だ。北欧の雰囲気を堪能したいなら、ビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスへ。

ビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスでは、フィンエアー限定仕様となるイッタラ社製のテーブルウェアで食事が提供される。冬は寒く、日照時間も短い北欧フィンランド。グラスやお皿の素敵なデザインは、室内で快適に、楽しく過ごそうという気持ちの現れだ。

それからマリメッコ。フィンランドを代表する人気ブランドで、フィンエアーはマリメッコとデザインパートナーシップを締結して10年。長距離便のビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスでは、マリメッコのアメニティキットが利用できる。

  • フィンエアーファン注目のマリメッコのアメニティキット(写真左) フィンエアー提供(撮影:Charlie FURUSHO)

アメニティキットの内容は、マリメッコのデザインのポーチ、L:a Bruketのリップバーム(アーモンド/ココナッツ)、肌に潤いを与えるフェイシャルクリーム(カモミール/ラベンダー)、マリメッコのデザインのアイマスク、耳栓、歯ブラシがセットになっており、飛行機を降りた後にも重宝しそうだ。

来年で創業100年を迎えるフィンエアー社は、日本就航開始から40年という節目を迎える。長い歴史に培われた信頼と安心は何物にも代えがたい。北欧フィンランド旅行のほか、ヨーロッパ各都市への足掛かりとしても期待が高まる。