漫才師の王座決定戦『M-1グランプリ』を初めてドラマ化する公式スピンオフ企画『アマチュアたちのM-1グランプリ』が、12日・19日(20:30~)にABCラジオで放送される。
今年は史上最多となる7261組の漫才師がエントリーしている『M-1』だが、実はその参加者のうち半分以上の3917組がアマチュア漫才師たち。彼らはなぜ出場しようと思ったのか、なぜ漫才を始めようと思ったのか――今回のラジオドラマでは、実話をもとにアマチュア出場者の結成秘話や謎を追う。番組MCを務めるのは東野幸治。これまでM-1に携わってこなかった東野がアマチュア応援団長として、アマチュア視点で大会の知られざる一面に迫る。
60分の番組の中で1組のアマチュア漫才師をピックアップし、前半は実話を元にしたアマチュア漫才師の結成秘話をラジオドラマ化、後半はアマチュア漫才師をスタジオに迎えて東野と本音トークを繰り広げる。1週目は2018年にナイスアマチュア賞を受賞した新潟県在住の夫婦漫才コンビ「つまようじ」、2週目は2006年にアマチュアとして唯一決勝進出を果たした女性コンビ「変ホ長調」を取り上げる。
アマチュア漫才師を演じるのは、連続ドラマ『やんごとなき一族』での怪演ぶりが“松本劇場”として大反響を呼んでいる松本若菜、近年は『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』『すばらしき世界』『百花』など話題作に立て続けに出演している北村有起哉、さらに南海キャンディーズとしてM-1グランプリ決勝進出経験を持ちながら女優としての活動も目立つしずちゃん。つまようじ編では松本と北村が熟年夫婦コンビを、変ホ長調編では松本としずちゃんがアラサー女子コンビを演じる。
コメントは以下の通り。
■東野幸治
今回、2組のアマチュア漫才師のラジオドラマを聴かせてもらって、これがどちらもとても面白くて。実際に2組にもスタジオに来ていただいて漫才コンビ結成の秘話、M-1との向き合い方、参加した結果どのように人生が変わったのか……いろんなことを質問させてもらってわかったのはM-1ってもちろんプロの漫才の大会でもあるけどアマチュアの人にとっても人生の分岐点になったり大事なフックになるような大会でもあるんだな、と。このラジオドラマを通じて……いずれはアマチュアの人が変ホ長調さん以来の決勝に出たり、もしくは優勝する時代なんかも来るんじゃないか、なんだったら来てほしいなと僕は思うようになりました! 是非聞いてください!
■松本若菜
M-1グランプリ。私は勝手に芸人さんの登竜門のような存在に思っていました。そうなんですよ、そうなんだけど、それだけじゃないんです。“芸人さんだけのもの”ではないんです。一般応募でも2千円さえ出せば誰でも参加できるんです。だからこそ、そこには数えきれないほどのドラマがありました。この2つのドラマを知ってしまってから決勝を観ると、一味も二味も違う印象になること間違いなしです。『M-1グランプリ2022』の前に2006年と2018年から2組のM-1への軌跡を、北村有起哉さん、しずちゃんとお送りいたします。是非お楽しみ下さい。
■北村有起哉
こんな夫婦がいたのか……と驚きつつ微笑ましくなりました。冷めきった夫婦が漫才を通して再生していく物語。もしかしたらどこかの学者が論文で証明できるくらいのおもしろい事象かもしれません。松本若菜さんは堂々としてて瑞々しく、とっても新鮮で楽しい初共演ができました。しずちゃんとまた再会できたこともうれしかったです。監督と話し方の微妙なニュアンスの相談をされてて「あぁ唯一無二な人ほど自分を客観視してるんだなぁ」と勝手に心で頷いてました。このステキな物語はいつか映画化になるかもしれません。その時は同じメンバーでぜひ再会したいですね。
■しずちゃん
M-1グランプリには南海キャンディーズとして決勝に出場させてもらいましたが 客観的に他のコンビの方を演じるのが不思議な感覚で、とても楽しくやらせていただきました。私が演じた「変ホ長調」さんは唯一M-1の決勝舞台に立ったアマチュアコンビです。普段の日常会話が気づけば面白い漫才になる! そんな2人の空気感を大切にしながら松本若菜さんと一緒に演じました。お楽しみに!