「笑点」とは、1966(昭和41)年から日本テレビ系列にて放送が始まった、落語家による大喜利が人気の国民的バラエティ番組。度重なるメンバー交替を経て、今もなお放送が続く長寿番組です。
今回は「笑点」に出演してきた歴代の司会者や大喜利メンバー、座布団係を一覧にまとめて振り返ります。
「笑点」歴代の司会者・笑点メンバー・座布団係一覧
それでは早速、「笑点」歴代の司会者や大喜利メンバー、座布団係を振り返りましょう。マイナビニュース会員から歴代の司会者に寄せられたコメントもご紹介します。
6代目司会者: 春風亭昇太/2016年5月29日~
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出典:amazon
2022年現在「笑点」の司会を務めるのは春風亭昇太さんです。5代目として10年間、司会を務めた桂歌丸さんが2016年5月22日に番組を勇退し、終身名誉司会者に就任。昇太さんはそのあとを継ぐ形で、翌週の5月29日より6代目司会者に就任しました。
プロフィール
- 本名:田ノ下雄二(たのしたゆうじ)
- 生年月日:昭和34年12月9日
- 出身地:静岡県静岡市
- 趣味:城郭見学、浮世絵、旅行
- 所属:公益社団法人 落語芸術協会 会長 / 日本演芸家連合 理事
経歴
昭和53年に東海大学文学部入学。昭和57年に春風亭柳昇に入門、前座名は昇八。61年には二ツ目昇進し春風亭昇太となる。平成元年「NHK新人演芸コンクール」優秀賞を受賞し、平成2年には「にっかん飛切落語会」努力賞を受賞する。平成4年に真打昇格。平成18年に日本テレビ「笑点」大喜利メンバーとなる。平成28年には日本テレビ「笑点」6代目司会者となり現在も続く
春風亭昇太さんへのコメント
・「これから昇太さんに頑張ってほしい」(56歳女性)
・「一番親近感がある司会者だと思います」(54歳男性)
・「ツッコミにキレがある」(39歳女性)
・「話し方がおもしろいですし、回すのも上手」(40歳男性)
・「親しみやすくて番組も見やすいので」(41歳女性)
・「説明がわかりやすい」(36歳男性)
・「若々しくておもしろいから」(61歳女性)
・「記憶に新しいし、とてもおもしろい印象だから」(19歳女性)
笑点大喜利メンバー と座布団係
司会者交替と同じ年の2016年には、大喜利の新メンバーとして林家三平さんが加入。三平さんはその後5年半近くレギュラーとして出演し、2021年末に卒業。新たに桂宮治さんが大喜利メンバーに加わりました。
そして、2023年2月5日の放送で今、落語界でもっともチケットがとれないとも言われる春風亭一之輔が新メンバーとして加入することが発表されました。
・三遊亭小遊三
・三遊亭好楽
・林家木久扇
・林家三平:2021年12月26日卒業
・桂宮治:2022年1月23日初出演(林家三平の後任)
・六代目 三遊亭 円楽(2022年9月30日に永眠されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。)
・春風亭一之輔:新メンバー2023年2月5日から(六代目三遊亭円楽の後任)
・林家たい平
座布団係
山田隆夫
5代目司会者: 桂歌丸/2006年5月21日~2016年5月22日
2018年7月2日に永眠されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
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出典:amazon
2006年5月21日より「笑点」5代目の司会者を務めたのは、桂歌丸さんです。歌丸さんは1966年の放送開始時から、「笑点」の大喜利メンバーとしてレギュラー出演していました。
4代目司会者・三遊亭円楽さんの療養期間中に司会代理を務めていましたが、同年5月14日に円楽さんが番組を勇退したことから、正式に5代目司会者に就任。その後10年に渡り、お茶の間に親しまれました。
プロフィール
- 本名:椎名 巌(しいな いわお)
- 生年月日:昭和11年8月14日
- 出身地:横浜市中区(現南区)真金町
経歴
昭和26年に5代目 古今亭今輔に入門。昭和29年11月二ツ目昇進。昭和39年1月桂歌丸と改名。昭和41年日本テレビ「笑点」番組スタート、大喜利レギュラーメンバーとなる。平成11年に落語芸術協会副会長に就任。平成18年5月に日本テレビ「笑点」5代目司会者に就任。
桂歌丸さんへのコメント
・「自分がよく見ていた時期の司会者だった」(33歳男性)
・「楽太郎さんとのやりとりが絶妙だった」(75歳男性)
・「キレのある喋りでよかった」(26歳男性)
・「実際によく見ていたときの司会者だから」(39歳女性)
・「楽太郎のいじりがおもしろかったから」(42歳男性)
・「毒舌なツッコミがよかった」(62歳女性)
・「まさか歌丸さんが司会になると思わなかったから」(42歳男性)
・「トークと場の空気感」(45歳男性)
・「好きな落語家さんだから」(56歳男性)
・「大喜利をする側として長く下積みをしていたから」(54歳男性)
・「キャラが好きだったから」(40歳男性)
・「体調と闘いながらも、よく頑張ったと思う」(72歳女性)
・「人柄の良さが伝わってきたから」(72歳男性)
笑点大喜利メンバーと座布団係
2006年に長期療養中の林家こん平さんの代役で出演していた林家たい平さんが、レギュラーメンバーとして正式加入。 そして翌年の2007年9月には大喜利メンバーの林家木久蔵さんが「林家木久扇」に改名し、2010年3月には三遊亭楽太郎さんが「三遊亭円楽」を襲名しました。
- 三遊亭小遊三
- 三遊亭好楽
- 林家木久蔵(林家木久扇)
- 春風亭昇太
- 三遊亭楽太郎(三遊亭円楽)
- 林家たい平
座布団係
山田隆夫
4代目司会者: 5代目 三遊亭円楽/1983年1月9日~2006年5月14日
1983年1月9日より「笑点」4代目の司会者を務めたのは、三遊亭円楽さんです。円楽さんは番組開始時の大喜利メンバーでした。一度番組を離れていましたが、3代目司会者・三波伸介さんの急逝により番組に復帰。4代目司会者となり、2006年に勇退するまでの約20年間、「笑点」の顔となりました。
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出典:amazon
プロフィール
- 本名:吉河寛海(よしかわひろうみ)
- 生年月日:昭和3年1月3日
- 出身地:東京都台東区
経歴
昭和29年に6代目三遊亭圓生に入門。昭和37年、真打に昇進、五代目三遊亭圓楽を襲名。昭和41年にテレビ番組「笑点」第一回目から参加。昭和63年「中村仲蔵」で文化庁芸術祭賞を受賞。平成18年「笑点」を勇退。平成19年には旭日小綬章を受章した。平成21年10月29日に永眠した、享年76才でした。
5代目 三遊亭円楽さんへのコメント
・「円楽師匠の声や笑顔がとても好きだから」(55歳女性)
・「昔、両親と一緒に見ていた時の司会者という印象が強いので。司会期間も長かった」(60歳女性)
・「数少ない視聴回数の中で印象に残っている」(44歳男性)
・「子どもの頃から見ていた司会者だから」(49歳女性)
・「とても司会がうまかったから」(31歳男性)
・「円楽師匠は貫禄がありましたよね」(27歳男性)
・「1人だけカッコ良くて目立っていたから。紺の着物も印象的だった」(36歳女性)
・「やわらかい人柄がわかる笑顔がとても印象的でした」(54歳男性)
・「あの包括するような優しいキャラが好きだった」(65歳男性)
・「楽しかった。あまり毒舌でないのも良かった」(75歳女性)
笑点大喜利メンバーと座布団係
円楽さんが司会に就任した前年の1982年、大喜利メンバーの林家九蔵さんは円楽さんの門下に移り「三遊亭好楽」に改名。
1984年10月7日には、座布団係が松崎真さんから山田隆夫さんへ交替。1988年4月3日には大喜利メンバーの交替があり、三遊亭小遊三さんがレギュラーメンバーとして加入しました。
- 桂歌丸
- 林家こん平
- 林家木久蔵
- 林家九蔵(三遊亭好楽)
- 三遊亭小遊三
- 三遊亭楽太郎
座布団係
松崎真→山田隆夫に交代
3代目司会者: 三波伸介/1970年12月20日~1982年12月
1970年12月20日より「笑点」3代目の司会者を務めたのは、三波伸介さんです。三波さんは、かつて伊東四朗さんらと「てんぷくトリオ」を結成していた、演劇出身のコメディアン。昭和後期に活躍しました。
三波さんが司会を務めていた1973年には、「ずうとるび」がデビュー。ちびっこ大喜利で人気となった4人組で、現在の座布団係・山田隆夫さんはそのメンバーの1人でした。
そして同じ年に、40.5%という「笑点」の歴代最高視聴率も記録。1978年には「笑点」初の海外公演を行い、特番として放送されました。
プロフィール
- 芸名:三波 伸介(みなみ しんすけ)
- 生年月日:昭和5年6月28日
- 出身地:東京市本郷区根津
- 趣味・特技:似顔絵・ボクシング観戦
経歴
昭和15年劇団「東童」入団。昭和34年大阪劇場にて玉川良一と東けんじの「Wコント」に加わり、「おとぼけガイズ」を結成。後に解散。1962年(昭和37年)に伊東四朗、戸塚睦夫と「てんぷくトリオ」と改名。1970年12月20日に日本テレビ「笑点」の3代目司会者に就任。昭和57年12月8日大動脈瘤破裂で倒れ病院に搬送されたが死去、享年52才。
三波 伸介さんへのコメント
・「笑顔が素敵だったことを覚えています。大喜利での三波さんは当時の歌丸さんや木久蔵さんをわざと争わせたりして、うまく操って場を盛り上げていました」(60歳女性)
・「司会者としてとても優れていたから」(55歳女性)
・「見始めた時の司会だから」(57歳男性)
・「やはりおもしろかった。この人の穴を埋めるのは容易ではなかったと思う」(60歳女性)
・「子どもの頃、人気絶頂でたくさんテレビに出られていたこともあり記憶に残っている」(51歳男性)
・「喜怒哀楽の表現がよかったね」(59歳男性)
・「いい大喜利には一度にたくさん座布団をあげるのがほかの司会者より多かった気がするから。体格も声も大きくて今でも印象強い」(52歳男性)
・「喋りがおもしろく好きなタレントだった」(72歳男性)
笑点大喜利メンバーと座布団係
- 桂歌丸
- 林家木久蔵
- 三遊亭圓窓
- 三遊亭圓楽
- 柳家小きん
- 三遊亭小圓遊
座布団係
座布団係は三遊亭笑遊さんと三笑亭夢丸さんの2人が担当していましたが、1970年6月21日より桂米助さんと小野千春さんに交替。7月18日には松崎真さんへ交替しています。
2代目司会者: 前田武彦/1969年11月9日~1970年12月
1969年11月9日より「笑点」2代目の司会者を務めたのは、前田武彦さんでした。この年は、今も親しまれる「笑点」のオープニング曲「笑点のテーマ」が披露された年でもあります。この曲には前田さんが作詞したという歌詞もあるそうです。
プロフィール
- 本名:前田武彦(まえだ・たけひこ)
- 生年月日:昭和4年4月3日
- 出身地:東京都
前田武彦さんへのコメント
・「知的な趣があって、自分として高級な雰囲気を醸す番組進行に共感できたから」(70歳男性)
・「マエタケが一番おもしろかったですね。なつかしい」(67歳男性)
・「個性があり、とても好きです」(41歳男性)
笑点大喜利メンバーと座布団係
前田武彦さんの2代目司会者就任とともに、出演するレギュラーメンバーも大幅に変更されました。現在、レギュラー出演している林家木久扇さんはこの時に加入しています。
座布団係としては石井伊吉(毒蝮三太夫)さんが出演していましたが、1969年11月9日より三遊亭笑遊さんと三笑亭夢丸さんの2人体制に変更となっています。
- 三遊亭歌奴(三遊亭円歌)
- 三遊亭金馬
- 桂歌丸
- 三遊亭小円遊
- 三升家勝二(三升家小勝)
- 柳家さん吉
- 柳家小きん(柳家つば女)
- 林家木久蔵(林家木久扇)
座布団係
石井伊吉(毒蝮三太夫)→三遊亭笑遊・三笑亭夢丸
初代司会者: 5代目立川談志/1966年5月15日~1969年11月
1966年5月15日の「笑点」初回放送時から約3年半、司会を務めていたのは五代目立川談志さんでした。当時の番組は「演芸」「談志とゲストの対談」「大喜利」の三部構成となっており、談志さんとそのほかの大喜利メンバーの平均年齢は28歳という若さでした。
プロフィール
- 芸名:松岡克由(まつおか・かつよし)
- 生年月日:昭和11年
- 出身地:東京
経歴
16歳で柳家小さんに入門。18歳で二つ目に昇進。27歳で真打ちになり五代目立川談志を襲名する。平成23年11月21日死去。享年75歳。
立川談志さんへのコメント
・「なんと言っても初代で印象深い。独特の喋りで当時のTVにはないおもしろさを感じ」(79歳男性)
・「初代として番組をおもしろいものにした」(76歳男性)
・「独特な人で おもしろかった」(76歳男性)
・「落語家としてのオーラを感じた」(71歳男性)
・「当時、落語の新しいスタイルとして番組がスタートしたので。初代の司会者は記憶に残っている」(68歳男性)
笑点大喜利メンバーと座布団係
座布団係は三升家勝松さんが努めていましたが、1967年1月29日より石井伊吉(毒蝮三太夫)さんに交替となっています。
- 三遊亭円楽
- 桂歌丸
- 柳亭小痴楽
- 三遊亭金遊
- 林家こん平
座布団係
三升家勝松→石井伊吉(毒蝮三太夫)
あなたの印象に残る笑点の歴代メンバーは?
国民的バラエティ番組「笑点」の歴代司会者、大喜利メンバー、座布団係を一覧にまとめてご紹介しました。
度重なるメンバーの交替を経て、今もなお放送が続く「笑点」。個性豊かなメンバーによる巧みな話術、ユーモアあふれる掛け合いなどに、ほっと心が和むという人も多いのではないでしょうか。
調査時期: 2022年12月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計508人(男性: 382人、女性: 126人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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