花や果物といった季節にちなんだモチーフをはじめ、さまざまな色彩と造形で私たちの目を楽しませてくれる和菓子。

そんな中でも、栃木県真岡市の「御菓子司 紅谷三宅」の店主で、和菓子職人の三宅正晃(@beniyamiyake)さんが作るお菓子はひときわ独創的。とある動物をかたどったお菓子に「可愛すぎて食べられない」との声が集まっています。

ぬいぐるみにしか見えないトイプードル 柔らかく潰れやすいのでお持ち帰りの際はお気をつけください(@beniyamiyakeより引用)

「お持ち帰りの際はお気をつけください」という注意喚起とともに投稿されたのは、トイプードルの姿をした和菓子の写真。

  • (@beniyamiyakeより引用)

ミルクティー色のフワフワの毛並みが見事に再現されていて、「本当に和菓子!?」と写真を拡大したくなりますが、正真正銘、和菓子なんです。

つぶらな瞳で見つめられると、トイプー好きならずともキュンとせずにはいられませんよね。

この投稿に対しリプライでは、「トイプードル感が出ていて、発案と職人技術が素晴らしい」「可愛いです。連れて帰られる方幸せですね」「芸術的。可愛すぎて食べれない!」といった称賛の声が続出。

「#ぴよりんチャレンジ と良い勝負ですな。可愛くてそーっと持ち帰らないと」と、名古屋銘菓の「ぴよりん」を崩れないように運ぶ「ぴよりんチャレンジ」になぞらえる人もいました。

和菓子としては非常に珍しい「トイプードル」。ツイ主の三宅正晃さんに、発案のきっかけや作る際にこだわったポイントなどをうかがいました。

和菓子のトイプードル、投稿者に聞いてみた

――これまでもさまざまな和菓子を手がけていらっしゃいますが、今回の「トイプードル」、発案のきっかけは?

以前からずっと作ってみたかったモチーフでした。ただ、造形に手間がかかるので容易に手が出せませんでした。

――ふわふわのぬいぐるみのような見た目です。作るにあたってこだわったポイントはありますか?

「薯蕷きんとん」という山芋を使った和菓子でトイプードルのふわふわ感を表現しました。耳や口元の造形に苦労しています。

――こちらのトイプードル、素材やお味はどのような感じなのでしょうか?

上品な山芋の風味を感じられる餡でできています。生クリームのように口の中でスッと溶けますよ。


三宅さんはほかにも、「癒しの練り切り ねこたま」をはじめ、可愛らしい動物をモチーフにしたユニークな和菓子を作られています。トイプードル同様、「可愛すぎて食べられない」の声が聞こえてきそう……。

和菓子の新たな魅力を教えてくれる、三宅さんが作るお菓子の数々。今後もますます目が離せません。