そんな平野演じる黒崎と出会う女子大生・吉川氷柱(つらら)を演じるのは黒島結菜。シビアな展開が多い本作のなかで、黒崎と氷柱の関係には「ラブストーリー」的な側面もあるという。

武田氏は「原作をお読みになっている方だったら分かると思うのですが、詐欺師と検事志望という2人は割と悲しい関係性なんですよね」と語ると「その2人が対峙することで、相手に対する思いが、毎回変化していく。その移り変わりに感情移入していただけると、また物語がグッと深くなるような気がします」と期待を煽る。

2人の芝居について武田氏は「とてもテンポが良く、いろいろな掛け合いがあります。詐欺師と大学生という関係なのですが、2人を見ていると等身大の若者のやり取りが爽やかに描かれていると思います」と語ると、那須田氏も「悲劇的な展開が続くドラマのなか、2人のシーンはとてもカラっとしている。とても相性はいいと思います」と注目ポイントを挙げる。

平野、黒島というフレッシュな2人をはじめ、桂木敏夫役の三浦友和、大物詐欺師・御木本役の坂東彌十郎、シロサギ・白石陽一役の山本耕史など、一癖も二癖もあるようなメンバーがずらりと顔をそろえる。

そんななか座長として臨む平野は、現場を明るく引っ張ってくれているという。「シリアスなシーンが多いドラマで、監督や俳優部の方々が真剣に話し合いをする姿が結構みられるのですが、そのなかでも平野さんの持ち前の明るさによって、現場はとてもいい雰囲気になっています」と武田氏は証言する。

「本当にふり幅が大きいんです」と平野の芝居を称賛する武田氏。劇中では変幻自在の平野が縦横無尽に活躍するが「ぜひ平野さんの引き出しの多さを堪能してほしいです」と力強く語っていた。

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