カクヤスはこのほど、いま話題の「ノンアルコール飲料」について、飲用頻度やシーン、推し商品についてアンケート調査を行った。

同調査は2022年9月22日〜9月25日、カクヤスメールマガジンに登録している同社のユーザーを対象に、インターネット調査にて実施。回収サンプル数は265だった。

  • 進化し続ける多種多彩の「ノンアル」を調査

近年、「ソバーキュリアス」や「スマドリ」など、あえてお酒を飲まないことを表すワードが登場し、飲み方にも多様性が広がっている。

こうしたなか、注目されているのがノンアルコール飲料(ノンアル)。家飲みであれ、外飲みであれ、その種類は増えている。今回の調査では、果たして愛飲家たちはノンアルを飲むのか、飲まないのか。その本音を聞いている。

  • ノンアル飲用経験者は90%。日常的に飲用している人は49%

以前、同社の調査でも取り上げたことのある「ソバーキュリアス」。「Sober(しらふ)」と「Curious(好奇心が強い)」を組み合わせた造語で、お酒を飲める人が「あえてお酒を飲まない」もしくは「少量しか飲まない」という考え方やライフスタイルを意味する。提唱者は英国出身のジャーナリストだ。

一方、「スマドリ」すなわち「スマートドリンキング」は、アサヒビールが飲み方の多様性を提案するもので、「自分の体質や気分、シーンに合わせて、適切なお酒やノンアルコールドリンクをスマートに選べる時代をめざす」ことを表現している。

こうしたワードが浸透しつつある今、お酒の好きな人が多い同社ユーザーはノンアルを飲むことがあるのだろうか。

結果は、「飲んだことがない」が10%にとどまり、ノンアルの飲用経験者は90%に上った。このうち「よく飲む」は14%、「たまに飲む」は35%で両者を合わせると49%。実に半数近くが日常的にノンアルを飲用していることがわかった。

  • ノンアルを飲むシーン第1位は「運転のため」。同率2位は「晩酌」「休肝日をつくりたい日」

では、どんなシーンで飲むのかを複数回答可で聞いてみたところ、最も多かったのは「運転しなければならないとき」で45%、次いで同率2位が「晩酌」と「休肝日をつくりたいとき」で43%だった。

そもそもノンアルが誕生した背景には、飲酒運転撲滅のねらいがある。とくに飲酒運転の厳罰化が進んだ2007年の道路交通法改正以降、さまざまなノンアル商品が発売され、市場は一気に拡大した。

最近では、健康志向の高まりもあって、あえてノンアルを選ぶ人もいる。今回は、まさにそれを実証するアンケート結果となった。

では、カクヤスユーザーはどんなノンアルを飲んでいるのだろうか。市販品、自作、飲食店のメニューを問わず、おすすめのものを推し理由とともに聞いてみたところ、いろいろな名が挙がった。

まず、「アサヒ ドライゼロ」。理由の多くは「ビールの味に近いから」。 「アルコールの入った『アサヒ スーパードライ』と大差なく味わえると思う」「ビールを飲んでいるつもりになれる」etc.

一方、健康志向という点で「サントリー オールフリー」を挙げる人も多くいた。 「身体に良さそう」「プリン体・カロリーカットで味が好き」「いろいろとノンアルを飲みましたが、一番おいしく飽きませんでした」という人も。

「サントリー オールフリー」にはスタンダードタイプ以外に2種ありますが、それぞれについても推す声があった。例えば、「内臓脂肪を減らしてくれる」という理由で「からだを想うオールフリー」を、「ライムの香りとほろ苦さが好み」という理由で「オールフリー ライムショット」ということだった。

ほかには、「ホップの風味がさわやかで飲み飽きない」という「キリン グリーンズフリー」をはじめ、ドイツの「クラウスターラー」やベルギーの「ヒューガルデン ゼロ」など海外ブランドを推す人もいた。

ビールテイスト以外では、「ゆず味でおいしい。食事も選ばない」という「アサヒ スタイルバランス プラス ゆずサワーテイスト」、「甘くて飲みやすくておいしい」という「サントリー のんある気分」、「ジュース感覚」という「チョーヤ 酔わないウメッシュ」などが挙がり、いかにノンアルは多種多彩で進化しているかうかがわれる。

今回、ノンアルにまつわるエピソードを募ったところ、さまざまな声が寄せられた。

  • カクヤスユーザーおすすめのノンアルとは?

まずは、ノンアルを初めて飲んだときの感想から。

・「味はビールなのに飲んでも酔わない感覚がとても不思議でした」
・「初めの頃は、飲みながら運転するのがやっぱりドキドキでした」

ビールに近い味にどんどん進化しているだけに戸惑う人は少なくないようだ。なかには、「ノンアルでも酔った気分になる」という人もちらほら。

・「ノンアルコールのはずなのに、酔った錯覚に襲われるときがある。味と香りの認識ってすごいと思っています」
・「ノンアルを飲んでいた友人がお酒を飲んだように、顔が赤くなったことがある」etc.

また、ノンアルが存在してよかったと喜ぶ声も。

・ 「父の退院祝いで、お酒はダメだったのでノンアルコール飲料で乾杯しました」
・ 「初めての子育てで忙しい中、妻と一緒にノンアルコールビールといろいろな清涼飲料水でノンアルビアカクテルをつくり、一日の疲れを癒していました。なかでもノンアルレッドアイがいちばんのおすすめです」

一方で、なかには「ノンアルに慣れるとアルコールで酔うことが不安になる」という人もいた。

ノンアルを歓迎する声がある一方で、飲んだことがない人や、飲んだことがあっても、その後は飲んでいない人もいる。そこで、どんなノンアルであれば、飲んでみたいかを聞いてみた。

・「ノンアルコールウイスキー」
・「ノンアルコール日本酒」
・「ノンアルコール黒ビール」
・ 「肝機能の改善効果のあるものや、CBDやGABAを含んだリラックス効果のあるもの」
・「オーガニック果汁を使用したカクテルのノンアルコール版」etc.

同社では、「たしかに納得のアイデアばかり。これらが実現すれば、もっとノンアルユーザーは増えるかもしれません」とコメントしている。