次世代食のフードテック企業Sydecas(シデカス)は10月中旬より、植物性のジャーキー「ニンジャジャーキー」2種類を、同社公式webストアにて販売開始した。

  • 兵庫県のフードテックが発売するヘルシーオツマミシリーズ第二弾

同商品は、今年5月に発売した「糖質ゼロ唐揚げ」に続き、同社のもつ蒟蒻を応用した食品バインダー(結着材)技術を活用したヘルシーオツマミシリーズの第二弾となる。

自身の体調管理のために糖質ゼロ/OFFのビール類や蒸留酒を選ぶ人は増えている。その一方、カロリーや糖質を気にする人たちが心置きなく楽しめる「オツマミ」は、これまでほとんど存在しなかった。

これまで蒟蒻を活用したジャーキーは数種類存在したものの、「蒟蒻」のヘルシーなイメージと裏腹に、味の乗りにくい蒟蒻に濃い味を付けるため砂糖等を添加しており、最終的には結局糖質やカロリーが高いものがほとんどだった。 

そこで同社は、独自技術であるNinjaPasteの「内部に調味料を取り込む」性質を活かし、シンプルに味付けを行った後に乾燥。これにより「蒟蒻」の食物繊維を顕在化させリアルなジャーキーらしい食感を創出するとともに、お酒のオツマミとして嬉しいしっかりとした味付けを実現した。

  • ドバイの展示会GITEXへの出展を皮切りに、中東市場への展開をスタート

今回の植物性ジャーキーは、代替食品産業に対してNinjaFoodsが取りうるアプローチを示すためのパイロット製品という位置づけもあるという。

例えば植物性代替肉は徐々に浸透してきたものの、(1)「植物性」というイメージに反し本物の肉より高糖質なものが一般的である、(2)ジューシーさや噛み応えの点で、本物に劣る、という課題がある。

同社のもつ独自の蒟蒻素材NinjaPasteは、代替食材のバインダー(結着材)としてこれらの課題を解決し、よりヘルシーでより美味しい「ボディ」を形成することが可能に。これにより、植物性代替肉を始めとした代替食品事業者は、「食感の創出」に腐心することなく、各社の強みである「栄養価」や「風味」の改善に注力することが可能となるという。

なお同商品は2022年10月より、ドバイの展示会GITEX(JETROブース)への出展を皮切りに、中東市場への展開をスタートしている。