季節が変われば食べたいものも変わる。ちょっと前までは、すだち蕎麦やそうめんなんかが最高に美味しかったが、今は少しほっとするようなメニューが食べたい気分ではないだろうか。

ラーメンもいいし、温うどんもいい。ちょっと早いかもしれないが、おでんなんかもありだろう。しかし先日、なにげなくCMを見ていたところ、これだ……! と胸を打つメニューを発見してしまった。ココスのコアメニュー「濃厚ビーフシチューの包み焼きハンバーグ」である。

さっそく最寄りのココスへ食べに向かったところ……そうそう、コレコレ! ということで、その魅力をさっそくご紹介しよう。

進化を続けるココスの大定番「濃厚ビーフシチューの包み焼きハンバーグ」

ある日、目にしたココスのCMとはコチラ。アルミホイルを開けてみると、ビーフシチューがたっぷりと入ったハンバーグの姿が……ふわ〜っと湯気が立っていて、画面越しでも香りが伝わってくるかのようである。

「濃厚ビーフシチューの包み焼きハンバーグ」ココスのコアメニューのひとつで、夏ならあまり反応しなかったかもしれないが、これはまさに今こそ食べたいヤツ……! この日は細胞レベルで体が反応し、タイミングを見計らって最寄りのココスへダッシュ。さぁ、開け、トビラ!

……と念じながら手動でドアを開け、着席後にさっそくメニューを確認。おっ、あったあった。

「濃厚ビーフシチューの包み焼きハンバーグ」と、「たっぷりチーズと国産舞茸の包み焼きハンバーグ」というのもあるようだ。それぞれセットにもできるし、ミニサイズで注文もできるらしい。

あっ、しかも……

いろんなミニサイズメニューとくっつけて注文することもできるみたいだ。何これ、いろんな味が楽しめてめちゃいいじゃん。

いや、でも今日はこれかな。ストレートに「濃厚ビーフシチューの包み焼きハンバーグ」。CMで触発されてきたわけだから、その初期衝動はここで消化しないと落ち着かん。

ということで、この日は「濃厚ビーフシチューの包み焼きハンバーグ」を単品でオーダーしてみた。

待っている間にメニューを見ていると、包み焼きハンバーグにまつわる「ココ話」なるページを発見。

この説明書きによると、ハンバーグは加熱後もしばらくはグツグツと煮立っているので、ソースや肉汁が凝縮され、アルミホイルを開くその瞬間までグイグイ美味しさを増しているのだとか。なるほど、なるほど。説得力がある。また、ハンバーグは真ん中からではなく、端っこから切って食べることで、肉汁を無駄に放出することなく食べられるらしい。よし、覚えておこう。

そうこうしているうちに「濃厚ビーフシチューの包み焼きハンバーグ」が到着!

す、すごい。アルミホイルの中から、リアルに「グツグツグツグツ……」という音が結構大きめに聞こえてくる。メニューの説明書きには、あえてこのまま少し待って“熟成”を楽しむのもあり、という旨が記されていたが、個人的なベストタイミングがまだつかめていないので、とりあえず開けちゃおう。もう今すぐにでも食べたいし。

ナイフとフォークを使って……

オープン!

ぐうううぅぅうはぁぁぁぁあああーーーーー!!!! これこれ、CMで見たやつ! まんまCMで見たやつが出てきた!

絵力が強い! 絶対にウマいわ、こんなの。香りも最高だ〜! 食べるのがもったいない気がするけど、食べないのはもっともったいないので、さっそくいただいちゃいましょう。

みなさんすみません、いただきます! かなり熱そうだな。フーッ、フーッ。ハフッ……。

ウーーーーーンマーーーーーーーイッッッ!!

ほどよい弾力のあるハンバーグはめちゃくちゃジューシーで、噛むたびに肉から旨味が溢れ出してくる。そして、このビーフシチューがもう……激ウマ! これよりハンバーグに合うソースなんてこの世に存在するのか? いや、しない! と吠えたくなる衝動をグッとこらえる。あ〜、ウマい!

この濃厚ビーフシチューはその名のとおり本当に濃厚で、深いコクや肉の旨み、甘みなどがとにかくぎゅ〜っと濃縮されているイメージである。香りもよく立っていて、正直、息しているだけでも幸せな気分になってくるレベルだ。

調べてみると、実はこの包み焼きハンバーグ、約20年も続くロングセラーメニューらしいのだが、その食感や味わいは、時代の移ろいに合わせて常にアップデートを続けているという。この「濃厚ビーフシチューの包み焼きハンバーグ」も、トレンドに合わせてビーフシチューソースの改良を重ねて進化させているらしい。

そして、このソースの素晴らしい香りの秘密は「ワイン」にあるようだ。あらゆる試行錯誤を重ねてたどり着いたのは、甘く香ばしい香りが際立つマデイラワインだという。マデイラワインとは、ポルトガルのポート、スペインのシェリーと並ぶ世界三大酒精強化ワインの一つ。

そうか、この濃厚な深みは、アルコール度数の高い酒精強化ワインが元になっていたのか。なるほど〜、納得。本当に、普通のフルボディの赤ワインでは出せないコクがあるとしか思えないのだ。

ハンバーグの上に乗せられていたビーフも素晴らしい。ホロホロと柔らかくてジューシー。シチューの味もよく染みている。

もちろん、セットでパンやライスと一緒に食べるのも最高に違いないが、付け合せのポテトもボリューミーなので、シチューと合わせて食べればすごく美味しいし、十分にお腹も膨れるように思う。ガーリックバターがしっかりと効いていて、これ単品でも相当美味しいけどね。

ということで、この秋にこそ食べたくなる「濃厚ビーフシチューの包み焼きハンバーグ」。さっそく味わって、身体を中からほっこりと温めてほしい。