10月に入ると徐々にクリスマスケーキやおせちの予約や福袋の申し込みなど続々と年末年始に向けての準備が始まります。そしてまた、年末年始はイベントごとが多く一年の中でも出費が増える時期です。そして必要な出費に紛れてムダな出費も増えがちです。2022年は値上げに始まり、値上げに終わり、2023年も値上がり傾向にあると考えると、この年末年始のお金の使い方が重要となるでしょう。
1. イベントの計画と予算を決める
年末年始は歳末セール、クリスマス、冬休み、帰省、旅行、年越し、年明け、福袋、新春セールなど、イベントが盛りだくさん。しかし、使えるお金には限りがあるため無計画に過ごすと、あっという間に赤字家計になりかねません。
イベントごとに予算を決めて、出費がふくらみ過ぎないようにしましょう。単純に予算を決めるだけではなく、予算を立てたら、実現可能かどうかも試算しましょう。それぞれイベントごとに試算して、その中でも優先順位を考えてみましょう。優先順位が高いものほどしっかりと、予算をつけるようにします。反対に優先順位が低いものかつ予算が足りない場合は見送るのも一案です。
注意点としては、冬のボーナスのタイミングでまとまったお金が入りますが、イベント費用などにボーナスを充て過ぎてしまうと、肝心な貯蓄がなかなか増えません。帰省や旅行など前もって予定が決まっているのであれば、別途積立をしておくなど計画的に貯めておくことをおすすめします。また、クレジットカードのように後払いの決済を使い過ぎてしまうと、年明け後の請求を見て青ざめることになりかねないので、使ったらアプリでも紙でも記録を残しておきましょう。
2. お金のかけどころと抑えどころを考える
ただでさえ物価が上がっているのに、ダラダラと恒例行事のように、出費を続けると予算オーバーになる恐れがあります。大切なのは出費のメリハリです。イベントをやるやらないの、メリハリもありますが、やるイベントの中でもメリハリもつけましょう。
例えばクリスマスケーキを用意する場合、早めに予約をして早割を適用させるのか、それとも手作りにするのかなど、お金のかけ方を考えてみましょう。このようにプレゼントや年末年始の買い物、帰省時のチケットの取り方など「いつ、どこで、なにを、どのように」買うのかを意識しながら買い物リストやToDoリストを作りましょう。早く予約することで、浮くお金や悩む時間も減るでしょう。
3. むやみに外出しない
年末年始は1年の中でもお財布の紐がゆるみやすい時期でもあります。当然ですが、巷ではクリスマスイベント、歳末、新春セールなど、たくさんの仕掛けを用意してお客様をお待ちしております。当然家族で出かけたらその分誘惑に負けて予定や予算も組んでいない出費をしてしまいがちです。出かけるにしても、必ずその日の目的を持って、家族にも目的以外はできないことを伝えておくことを忘れないようにしましょう。
また、滞在時間が延びるほど、さまざまな誘惑と戦うことになります。買い物を手早く終わらせられるように、買い物メモを作り、どの順番で買い物をすると効率よくお店を回れるかなど、お店の順路もある程度考えておくといいでしょう。
4. 外食は特別な日だけに
値上げ傾向にある外食も、今までと同じようなペースで利用すると、出費が増える原因に。誕生日や祝いごとなど特別な日のために予算を残しておきましょう。
年末年始は特に時間をお金で買ってしまいがちです。忙しいからとつい、お弁当やファストフード、ファミレスといった気軽に利用できる食事に頼りがちです。でもそのような機会が増えると、習慣化してしまう恐れがあります。
メリハリをつけるためにも、3の出かける頻度を減らしたり、週末はネットスーパーを利用して、まとめて調理をしたり、小分け冷凍や下味冷凍をして忙しくてもできるだけ自炊を心掛けましょう。
自炊で浮いた分をイベント時の食事やプレゼントのアップグレードに使うこともできるでしょう。
5. し好品を見直す
お菓子や飲料、酒、たばこといったし好品の値上げが目立ちます。とくに年末年始のイベントごとには、ジュース、お菓子、お酒といったし好品を購入する金額が増えがちです。イベントラッシュで、し好品が習慣化しないように、メリハリをつけるようにしましょう。
6. 会計前にカゴを見る習慣を身に付ける
実店舗でもネットショッピングでも同様ですが、歳末セールや新春セールなど何かと目を惹くセールが盛りだくさんです。これに乗せられてしまうと、つい必要以上に買ってしまったり、よくよく考えてみるとそこまで必要なものでもなかったことがわかります。
会計前に必ずカゴの中身をチェックしましょう。買い忘れ防止だけではなく、不要なものまでカゴに入っていないかを冷静になって考えましょう。名ばかりセールや割引率に惑わされていませんか? 家族が食べるかもしれない、必要かもしれないと、とりあえずカゴに入れたものはないでしょうか?
買わなくても生活に影響がないものを戻すことで、数百~数千円の節約になるかもしれません。この意識の持ち方と積み重ねが大切です。
7. その日のレシートで反省会をする
レシートは良くも悪くも、自分自身の買い方を反省するよいツールです。使い過ぎたお金は戻りませんが、早めに気が付くことで防げる出費もあります。毎日その日のレシートを見ながら1日のお金の使い方をふり返って、残りの予算と期間をどのように過ごすかなど対策を取るだけでも、その後のムダな買い物や出費が減ってやりくりが上手くなるでしょう。
イベントが多い年末年始だからこそ、計画的な出費を心掛けることで翌年以降のやりくりも上手にできるようになるでしょう。