社会人のみなさんなら、「言われたことしかやらないのはダメ」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

巷では割と定説であるかのように囁かれている言葉な気もしますが、SNSでは今、こんなお話が大きな共感を呼んでいます。

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あの、びっくりするかもだけど、会社には「言った通りにやってくれない人」「やらないでくれと言ったのにやっちゃう人」「好き勝手に動いて予想だにしないことをやらかす人」が一定数いるので、「言った通りに、言ったことだけ、やってくれる人」の方がマシだと思える時があります。
(@MUGI1208より引用)

ツイートの投稿主は「むぎSE(@MUGI1208)」さん。

むぎSEさんが働いている会社には、「言った通りにやってくれない人」「やらないでくれと言ったのにやっちゃう人」「好き勝手に動いて予想だにしないことをやらかす人」が一定数いるそうで、そういう人たちに比べると、「言った通りに、言ったことだけ、やってくれる人」の方が良いと思うことも少なくないのだとか。

また、続けてこのようにも補足されています。

全て事細かに伝えないといけないと大変ですが、言ったことをちゃんと毎回やれる人はとても信頼できるので、重宝されます。
(@MUGI1208より引用)

はい。おっしゃる通り指示する側の問題も多々ありますので、注意が必要です!
(@MUGI1208より引用)

確かに、隅から隅まで細かく伝えるのは大変です。しかし、指示したことをきちんとできる人はそれだけで信頼が置けるので、とても大切にされるということです。

もちろん、指示する側もきちんとしていないとトラブルの原因になってしまうので、気をつけないといけません。

「あの人なら1言えば10伝わる」と、全てを伝えていなくても痒いところまで手の届く人は実際にいますし、頼りになります。
しかし、これはかなり仕事を熟知している人や、指示している人と長い付き合いがある人でない限り、そう簡単には実行できません。

そう考えると、巷で忌避されがちな「言った通りに、言ったことだけ、やってくれる人」は、実は仕事を進める上で大切な戦力であることがわかりますよね。

この意外ながら的を射た話には多くの共感の声が集まり、ツイートは3.4万件ものいいねを獲得(10月3日時点)。多くのコメントも寄せられました。

「めっさ共感です! ですが…!! 言った通りに、言ったことだけ、やってくれる人、がなかなか居な…くないですか?w」

「指示待ち人間のありがたさ」

「マシじゃなくてそれはきちんと仕事が出来る貴重な人かも ただ間違ってないちゃんとした指示だせる仕事出来る人もかなりのレアものなんですよね…」

「忠実にやってくれる人が良いです。違うことしたいなら事前に『提案』して欲しい(聞く聞かないは別)」

「気を利かせてアレンジを加えるのは、言われたとおりにやる、ができてからにしてほしいですよね」

「いったとおりに言ったことだけを言った量だけこなす新人。優秀ですよ。『終わったらまた声かけて』で全部解決するんですから」

一方で、「言われたことだけをするな! と怒られることもあります。」「以前、やっても怒られるやらなくても怒られるで数ヶ月拒食症になったwww」「でも事細かに指示を求めると自分で考えないヤツは駄目だって説教してくる上司もいる…」と現実の世知辛さを指摘するコメントも多く寄せられていました。

こうした現実についてツイ主のむぎSEさんにお聞きすると、「これに関しては思っていることが2つあります」として、次のようにお話してくれました。


一つ目は、全てを言葉で伝え切ることの方が難しいということ。

仕事でのコミュニケーションはある程度、抽象化されていないと、全てのオペレーションを一つ一つ話さないといけないので、それは現実的ではありません。

その為、指示する側も受ける側も、それを踏まえた上で足りないところを補ったり、双方でブラッシュアップしていかないといけない。どちらか、または双方がそれをやろうとしないと一向に溝が埋まらないので、うまく仕事が進まないのだと思います。それを一方的に非難するのは間違いです。

この話の多くは指示する側も受ける側も、お互いの理解度を意識して進めないといけないポイントだと思います。

二つ目は、本来仕事は指示(依頼)されたことをきちんとこなすことが基本。

指示(依頼)されたことを、きちんとやり遂げて納品することが仕事の基本だと思います。これは相手が上司だと分かりづらいですが、顧客に置き換えるとわかりやすくなります。

毎回欠かさず期待通りの品質で納品されれば、それだけで信頼度は高くなります。ただそれだけだと痒いところに手が届かなかったり、相手が満足するに至らなかったりするので、可能であれば、指示(依頼)されたことをやり遂げた上で、その延長上で、魅力品質を上げるようなひと工夫をすると、さらに良い結果が残せると思っています。

どちらにしろ、相手がどこまで望んでいるのか、相手がどう応えようとしているのか、このギャップを上手く解消していくことが、この手の問題を解決するのに必要なのだと思います。


とても分かりやすくこの問題を整理してくださったむぎSEさん。仕事の取り組み方について悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!