革新的なサステナビリティでその存在を知らしめている、シャンパーニュ・ブランド「テルモン」。量よりも質、オーガニック栽培へのこだわり、「パッケージなし」「空輸しない」など、徹底的にサステナブルなアプローチを貫いています。

  • 「毎日がシャンパーニュ日和!」と笑うLiLiCoさんと、テルモンCEOのルドヴィックさん

そんなテルモンから、新商品のシャンパーニュ2種が発売されるのを記念して、CEOのルドヴィック・ドゥ・プレシさんが来日。映画コメンテーターのLiLiCoさんも登壇するイベント「母なる自然の名のもとに~IN THE NAME OF MOTHER NATURE~」が、八芳園 白鳳館で開催されました。

  • 会場に続く庭園の木戸門と周囲の自然に溶け込むように置かれたパネル。イベント開始前、「beautiful!」とルドヴィックCEOが通り過ぎていった

テルモンの歴史は古く、1912年にブドウ農家兼ワインの作り手であったアンリ・ロピタル氏が、自らの名を冠したシャンパーニュを生産したことから始まりました。アンリ氏の息子のアンドレ氏がメゾンを継承し、「シャンパーニュ・ド・テルモン」のブランドを確立。現在は4代目のベルトラン氏が醸造と栽培の責任者として、創業当時からの“自然に従う”スタイルを貫いています。

  • シャンパーニュ地方はすでに20年以上、独自の「シャンパーニュの持続可能なブドウ栽培」認証を採用するなどさまざまな努力を重ねてきているが、テルモンはさらに大胆な方針を掲げる

CEOのルドヴィックさんは、「透明性」「ラディカル」「グリーン・レボリューション」といった言葉を交えながら、テルモンのサステナブルな取り組みの数々を熱量たっぷりに紹介します。

栽培面積を100%有機農業に転換するという目標(organic conversion)

たとえばテルモンが所有する畑について、「2025年までに25ヘクタール全ての葡萄畑を100%有機農業に転換し、2031年までに、パートナー生産者の55ヘクタールも含む、全葡萄畑をオーガニック転換するという目標を掲げています」。現在認証または転換されているのは全体の49%だそう。

パッケージの廃止(the best packaging is no packaging)

また、高級品のシャンパーニュゆえ包装にこだわるのが常識であるところを、二酸化炭素排出量を最小限に抑えるために「最高のパッケージはNOパッケージ」だと、シャンパーニュとして初めてギフトボックスの使用と製造を廃止。

  • ドン・ペリニヨンで10年のキャリアを経て、世界最高級のコニャック「ルイ13世」のグローバル・ディレクター就任後に現職、という華麗な経歴のルドヴィックさん

情報の透明性(transparency)

包装なし・ボトルのみというだけでも画期的ですが、さらに「ラベル自体がレシピ」なのが、テルモンの先進性。パッケージがないため、情報はすべてボトルのフロントラベルに記載。個別のシリアル番号、ブドウの使用品種とパーセンテージなど、製造工程に関するすべての情報が、ここに表示されています。

  • このラベルに、中身と製造工程に関するすべての情報が表示されている

さらに、CO2排出量低減のため、昨年7月から航空輸送を完全に廃止して船での輸送へ転換、2024年からアメリカ向けの貨物は、風力エネルギーの海上輸送船に積載するそうです。

これらの大胆で挑戦的ともいえるサステナブルなアプローチが、熱心な環境保護活動でも知られる俳優、レオナルド・ディカプリオの心をつかみ、今年2月にテルモンの株主にレオ様も名を連ねることに。

LiLiCoさんがテルモンを飲みながら観るなら……超話題のあの映画

  • 「夫とは結婚式の時もそうだけれど、良い知らせがあった時など大事に飲んでいます。純烈を卒業する日にも一緒に飲めたらいいな」と仲睦まじい夫婦仲を明かすLiLiCoさん

トークセッションでLiLiCoさんは、「映画を観る時は必ず飲んでいます。良い日には自分へのご褒美、寂しい、悲しいことがあった日は自分を元気づけるために」と、年間200本を飲むほどの“シャンパン愛”を披露。これにルドヴィックさんが「フランスのナポレオン皇帝も、勝利の時は祝うために、負けた時は自分を励ますために必要だから、いつでも傍にシャンパンがあったそうです」と応じる一幕も。

また「テルモンと一緒に観たい映画作品は?」との記者からの質問に、LiLiCoさんは“衝撃の問題作”として話題の「LAMB(ラム)」を推奨。「テルモンを飲みながら、じっくり解説したい!」と会場を沸かせました。

  • トークセッション後には新作のお披露目となるペアリングディナーが開催され、ルドヴィックさんも各テーブルを廻って乾杯。写真撮影にも気さくに応じてくれた

最後にルドヴィックさんが、「長い年月をかけて完成した新商品を、日本の地でご紹介できることを誇らしく思います。テルモンだからこそ生み出せた最高の味わいを、より多くの日本の方々に味わって頂きたい。今回ご説明した取り組みはほんの一部です。私たちは一切妥協せず、未来に繋がるサステナブルなシャンパーニュとして、次世代へと継承するための取り組みを今後も続けていきます」と挨拶し、トークセッションが閉幕しました。

  • 左:「テルモン サン・スフル」洗練された、フレッシュさ、ヴィロードのような滑らかさが特長。15,400円/右:「テルモン ブラン・ド・ノワール」特長は“クリスプ、贅沢、力強い”。22,000円

というわけで、こちらが新商品の「テルモン サン・スフル」と「テルモン ブラン・ド・ノワール」。10月3日から全国の百貨店他で、数量限定で発売されます。