南海電気鉄道と泉北高速鉄道は30日、難波~和泉中央間の特急「泉北ライナー」に南海電鉄50000系「ラピート」を導入し、11月1日から当面運行すると発表した。10月30日に和泉中央駅から難波駅まで「ラピート」に乗車できる試乗会を実施する。

  • 南海電鉄「ラピート」(50000系)。11月から特急「泉北ライナー」でも運用される

特急「泉北ライナー」は現在、泉北高速鉄道の泉北12000系、南海電鉄の11000系を使用し、難波~和泉中央間で平日の朝および夕夜間に下り11本・上り12本、土休日の朝および夕夜間に下り12本・上り12本を運行している。

11月1日以降、平日の下り「泉北ライナー63・67・71・75・79号」、上り「泉北ライナー64・70・74・78・82号」、土休日の下り「泉北ライナー63・67・71・71・75・79・83号」、上り「泉北ライナー64・68・72・76・80・84号」を「ラピート」で運転。これらの列車以外は従来通り泉北12000系を使用して運行される。

「泉北ライナー」の特急料金は520円。「ラピート」の5・6号車は通常、スーパーシートとして運用されるが、「泉北ライナー」では5・6号車も同一の特急料金となる。なお、車両の都合により、運用を変更する場合がある。

  • 「泉北ライナー」に使用される南海電鉄11000系。11月から高野線の特急列車で運用される

これにともない、「泉北ライナー」に使用された南海電鉄の11000系は高野線の特急列車として運用される。高野線の特急列車はこれまで一部自由席で運行されてきたが、11月3日から全車座席指定の特急列車として運行再開するとのこと。ただし、車両検査の都合上、11月3日から高野線の特急列車を一部運休するとしている。

「ラピート」による「泉北ライナー」の運行開始に先立ち、10月30日に「ラピート」試乗会を開催する。和泉中央駅に10時40分集合。同駅を11時12分に発車し、難波駅に11時43分に到着する行程となっている。事前予約制(先着順)で100組(最大200名)を募集し、申込フォームにて10月3日10時から10月24日10時まで受け付ける(定員に達し次第、受付終了)。試乗会で「ラピート」に乗車する際、特急料金は不要だが、和泉中央駅から難波駅までの区間で有効な乗車券が必要となる。