俳優の正名僕蔵と松尾諭が、フジテレビ系ドラマ『PICU 小児集中治療室』(10月10日スタート、毎週月曜21:00~)に出演する。

  • 正名僕蔵(左)と松尾諭=フジテレビ提供

広大な北海道で、“しこちゃん先生”こと新米小児科医の志子田武四郎(吉沢亮)が、PICU科長・植野元(安田顕)ら先輩医師と共に、どんな子どもでも受け入れられるPICUを作るため、そして医療用ジェット機の運用を実現するために奔走する姿を描く同ドラマ。

正名は、小児外科科長の浮田彰を演じ、菅野莉央演じる河本舞の上司役となる。松尾は、小児科科長の鈴木修を演じ、部下の武四郎にPICUへの異動を命じる元上司役となる。

札幌市出身の浮田は丘珠病院の小児外科科長。郷土愛が強く、東京の大学を卒業後、地元を守りたい一心で丘珠病院へやってきた。浮田の評判を聞きつけて手術をお願いする患者もいるほど腕の良い小児外科医だが、後輩には厳しく、河本をはじめ新米医師は浮田の指導に震えている。立ち上がったばかりのPICUが人材不足に苦しむ中、小児外科にも「看護師を出してくれ」と打診があるが、「無理に決まってるでしょう!?うちだって補充希望を出してるんだから」と、浮田は断固として応じない。どうやら、丘珠病院の中でもPICUの立ち上げは歓迎されていないようで…。

一方、丘珠病院小児科科長の鈴木は武四郎の元上司。事なかれ主義で「誰からも嫌われたくない」と保身に走る。あらゆることをごまかすクセがあり、誰も行きたがらないPICUに武四郎を異動させる際も、「栄転だよ!最年少記録!」とはやし立て、偽りの笑顔で武四郎を送り出す。普段からずっといい加減な立ち振る舞いのため、医師や看護師からの評判は良くないが、温和な診察スタイルで患者からは大人気だ。

コメントは、以下の通り。

■正名僕蔵
――台本を読まれた感想をお聞かせ下さい。
「とりわけ志子田先生の未熟ながらもひたむきな姿と、彼を見守る植野先生の内に秘めた情熱にほだされながら、のめり込んで読ませていただきました」

――撮影に臨むにあたり、意気込みをお聞かせ下さい。
「私がやらせていただく浮田という役名が、医療監修のお一人である浮山先生から頂戴している以上、そこはもう小児外科医のリアリティーにしっかりこだわって臨みたいと思っております。ちなみに実際に浮山先生にお会いしましたら、浮田とはまるで正反対の、とても温和かつ茶目(ちゃめ)っ気のある方で、“ああ、浮山先生にお子さんを診てもらったら親御さんはさぞかし安心だろうなあ”と思わずにはいられない先生でした」

――放送を心待ちにしている視聴者の皆様へメッセージをお願いします。
「PICUという医療現場での志子田先生や植野先生をはじめとするチームの面々の奮闘を、月曜の夜9時、固唾(かたず)を飲んで見守っていただけたら幸いです。あ、でも、ほほ笑ましいエピソードも随所にありますんで、それもひっくるめて、どうぞお楽しみに」

■松尾諭
――台本を読まれた感想をお聞かせ下さい。
「僕も子どもがいますので、親の立場からするとつらいシーンもあって、結構突っ込んだ内容のドラマだなと感じました。小児救急をテーマにしていることもそうですが、北海道を舞台に選んでいるのも面白いなと思いました」

――撮影に臨むにあたり、意気込みをお聞かせ下さい。
「鈴木という人物は全てをごまかして生きているような男でして。シリアスなテーマの中で、監督からは“ちょっとしたオアシスになってほしい”と仰っていただきましたので、顔以外面白くないですが、皆様がほっこりしてくださるように演じられたらと思います」

――放送を心待ちにしている視聴者の皆様へメッセージをお願いします。
「時に目を背けたくなるようなテーマを扱っていますが、すごく丁寧に撮影していますし、真心が詰まった作品ですので、しっかり見ていただければこのドラマの良さが伝わるかと思います」

■金城綾香プロデューサー
「吉沢さん演じる志子田先生の周りには、植野先生、今成先生(甲本雅裕)はじめ、いろんなタイプのおじさまにご出演いただきたいと思っていました。現場で懸命に仕事に力を注ぐおじさまって、すごくすてきだと思うんです。きっと若い時のいろんな苦悩を経て、自分のやり方を築き上げたんだなと思わせてくださる。その人の人生の彩(いろ)が見えるというか。だからこそ、私が大好きなおじさま俳優の方々にオファーさせていただきました。正名さん、松尾さんは、そこにいらっしゃるだけで、そのキャラクターの人生が透けて見える。お二人の存在が、この作品の癒やしになってくれると思っています」

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