メインダンサー&バックボーカルグループ・超特急が主演のドラマ『超特急、地球を救え。』(毎週火曜24:30~)が27日深夜に最終回を迎える。同作は2022年に結成10周年を迎える超特急のメンバーたちが本音で話し合い、一つになっていく4日間を軸に描いたモキュメンタリーSFドラマ。

さまざまな編成を経て、メインダンサーのカイ(2号車)、リョウガ(3号車)、タクヤ(4号車)、ユーキ(5号車)、バックボーカルのタカシ(7号車)という5人のメンバーで活動を続けていた同グループだが、新メンバーオーディションを実施し、8月8日よりバックボーカルのシューヤ(11号車)、メインダンサーのマサヒロ(12号車)、アロハ(13号車)、ハル(14号車)という4人のメンバーが加入、9人体制で活動している。

ドラマは新メンバーが加わり新体制になった初日の仕事でさまざまな感情を抱いたメンバー5人が謎の部屋に呼び出され、 “先輩”ゲストと対話する中で成長していくという設定で、セリフだけでなく彼ら自身の言葉である本音パートもあり、話題を呼んでいる。今回は9人にインタビューし、ドラマへの思いや撮影を通して発見したメンバーの姿についてなど話を聞いた。

  • 前列左からシューヤ、マサヒロ、アロハ、ハル。後列左からカイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシ

    前列左からシューヤ、マサヒロ、アロハ、ハル。後列左からカイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシ 撮影:泉山美代子

■新メンバーオーディションのタイミングで企画が膨らんだ

――新メンバーオーディションがあったことで、周りやファンの方からもびっくりされたと思います。オーディションが反響を呼んだり、ドラマの企画でクローズアップされたりと新たな企画、注目につながっていることについて、オリジナルメンバーの5人はどのようにとらえられていますか?

カイ:僕たちが起こしたアクションによって色々な方に注目していただけるのはすごくありがたいです。実はもともとドラマの企画があって、新メンバーが入ってくるというタイミングも重なって、こういう企画にしようとふくらんでいったんです。ちょうど新メンバーも一緒に芝居もできましたし、それによってたくさんの方に取材にきていただけましたし、今後僕たち自身の糧になってより大きな会場でライブできるようになったらと思っています。僕たちとしても目指すべきところはやはりライブなので、今回のような企画からさらにつながっていけるように頑張りたいし、少しでも皆さんにお力添えいただけたら嬉しいなと思っています。

リョウガ:8月8日に新体制になって、約1カ月後に9人でのドラマが始まって、本当に嬉しいし自分達でも驚いたところでした。このまま勢いづいて、9人体制で新しい道を突っ走っていきたいです。

タクヤ:新メンバー加入というありがたいタイミングでドラマが放送されますし、作品の内容的にも超特急の過去からこの先の未来から夢までいろんな姿を見せられるのが嬉しいな、と。

ユーキ:僕自身初めてのドラマが超特急という自分達のグループを主体としてできるなんて、すごいことだと思いますし、色々な方の目に留まる機会になると思うので、僕らに興味を持ってくださったら嬉しいですね。人間性を知っていただけるチャンスでもあって、今後の一人ひとりの活動のPRになるとも思います。何よりも新体制になったタイミングの企画で、奇跡的に運命的に、なるべくしてなったのかなとポジティブに捉えています。これから先の活動についてもわくわくしてもらえるタイミングになったんじゃないかな。

タカシ:8月に入ったタイミングでドラマももちろん、新しいメンバーを含めて日々の活動もさせていただくことが増えて来て、やればやるほど、今まで楽しいなと思っていた活動がより楽しく感じるんです。僕もボーカルの体制が変わって1人になってしまった時期を越え、今ボーカルの体制も戻り、ダンサーのメンバーも増え、現時点でもパワーアップしてめちゃくちゃいい化学反応が起きているので、そういった様子も見てもらえるようなドラマになってるんじゃないかなと思っています。

――ちなみにメンバーの“号車”について聞きたいんですが、ファン(8号車)と、新たに入ったシューヤさん(11号車)の間に、北川景子さん(9号車)とDAIGOさん(10号車)が入っているという噂は本当なんでしょうか?

リョウガ:そんな都市伝説みたいな……(笑)

カイ:本当です!

リョウガ:入ってます!

――ありがとうございます。実際に新メンバーを見てどのように感じましたか?

タクヤ:8月頭に新メンバーになってから、生活が目まぐるしく変わっていると思うんです。「ダンスはやっていたけどこういう世界は知らない」という子もいる中で、入ってまだ3週間くらいなのにいきなりドラマという環境で仕事できていることがすごく感動的でしたし、撮影に挑む新メンバーの子たちの姿を見ていると、みんな堂々としている。初めてって、右も左もわからない状態であたふたするとは思うんですけど、4人とも物おじせず堂々としていて、頼もしく感じました。

ユーキ:お弁当がおいしかった思い出があるんですけど、特にマーくん(マサヒロ)が毎回すっごくおいしそうに、満面の笑みでごはんを食べている姿に癒やされました。なんなら2つとか持って帰ったりとかしてたので(笑)

マサヒロ:おいしかったでーす!

全員:(笑)

■先輩の凄さ、新メンバー同士の新たな発見

――逆に新メンバーの皆さんから、オリジナルメンバーのすごさを感じたところはありましたか?

シューヤ:加入後、EBiDANのライブやMV撮影などスケジュール的が詰まってた時期にドラマの撮影がありまして、僕ら新メンバーはオリジナルメンバーより若干スケジュールの余裕があったんですけど、オリジナルメンバー5人はとにかくすごかったです。朝早くから夜遅くまでの撮影が何日も続いていて「疲れた」と言いつつも、次の日は何もない顔で仕事していて、疲れを感じさせない。セリフも長かったのにこなされていて、改めて「プロだな」と尊敬しました。すっごいつらかったと思うんですけど、そういうところで引っ張ってくれていました。

リョウガ:ほんと、その通りですね……。

全員:(笑)

リョウガ:ドラマのスケジュールって厳しいものなんだなと思ったんですけど、疲れを感じさせないほどの楽しい雰囲気があったので、むしろ朝早くても現場に行くのが楽しみになるくらいでした。スタッフの皆さんに支えられました。

アロハ:8月8日に新メンバーとして加入し、今もどんどん距離が縮まってきてるんですけど、やっぱり一つ一つ新しい仕事をしていくごとに改めて「すごいな」と。僕はもともと演技をやっていたし、今回新メンバーのほとんどが初演技ということで、できるだけ引っ張っていきたいなという気持ちで入ったんですけど、オリジナルメンバーの方々のすごさを目の当たりにしました。ダンスも、モデルの仕事も、演技も完璧で、超特急の一員になれて良かったなと思います。毎回毎回ニュアンスの違うセリフを試されたりもしていたので、頭の回転も速いんだなと感じました。

――逆に、新メンバーの中での発見はありましたか? よかったら今隣にいる方についてお話ししていっていただけたら。

シューヤ:初めてのドラマ撮影ということで、2人のかけあいがあったマサ(マサヒロ)が楽屋でも「練習をやろう」と言ってくれたんだけど、本番になった時にユーキくんか誰かが『1回で終わらせようや!』と言って……。

全員:絶対ユーキじゃない(笑)

シューヤ:ハルだっけ!? ふざけて言ったんですけど、そしたらマサが焦って4回くらいNGを出しちゃって、かわいい一面が見えました。意外と緊張しいなんだなあと思ったし、顔が赤くなっちゃうところもかわいかったです。

マサヒロ:シューヤくんが言ってくれたように僕は演技には慣れてなくて……(笑)。でもハルは堂々と演技をしていたので、17歳なのに年下には思えないくらい見習うべきことがあるなと思い、学ばせてもらいました。年齢差もあるけど、尊敬できるなと思いました。

ハル:僕の隣のアロハくんは、台本が届いた時点から「撮影が楽しみ」と言ってたんですが、実際にアロハくんの演技を見て、演技してるんですけど楽しんでるというか。本当に楽しいことをして、楽しそうだなって。

全員:(笑)

――よっぽど楽しそうだったんですね。

ハル:演技となると緊張したり「やらなきゃ」と焦ったりすると思うんですけど、そうじゃなくて楽しんでて、僕も周りの人も楽しい気分になったんです。しかもたくさん場を盛り上げてくれて助かりました。

アロハ:今回はモキュメンタリードラマとはいえもちろん台本に書かれたセリフがあるんですが、監督からは「ちょっとつまずきそうだったら自分の言葉に変えていいよ」という会話もあったんです。でもシューヤくんはまるきり全部、一文字も間違えずにしっかり覚えてて、きっとこれから俳優の仕事などに挑戦するとしても大事になってくることじゃないですか。そういうところを見て、真面目なんだろうな、すごいなと思って見ていました。

――今回のドラマ、本人役ということで皆さんご自身の意向なども反映されているんでしょうか?

ユーキ:メンバー全員とプロデューサー、監督で打ち合わせを組んでいただいて、今までの僕たちの活動経歴やできごとについても色々話して、知っていただいた上でできた台本だったんです。だから自然と物語に自分達がインプットされているところは大きいと思います。

リョウガ:モキュメンタリードラマという僕たち自身も初めての挑戦で、どう捉えたらいいのか難しいところもあったけど、本人役でこうしてお話を作っていただけたことに感動もありながら、さらに台本を見ての意見も何度か伝えさせていただいて。たしか7稿くらいまで変えてくださったのかな。僕たちの意見も汲んでくださって本当に感謝しかない形でやらせていただきましたし、最後まで楽しんでみていただけたら嬉しいです。

■超特急
カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシ、シューヤ、マサヒロ、アロハ、ハルの9人からなる音楽グループ。2011年に結成し、2012年にシングル「TRAIN」でデビュー、10周年を迎えた2022年に新メンバーオーディションを実施し、現在の体制となった。10月12日には今作の主題歌で9人体制初となる20thシングル「宇宙ドライブ」をリリースする。