映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」は2003年の1作目の公開当初より世界中でセンセーションを巻き起こし、2022年時点で累計5作品を公開している人気シリーズです。伝説の海賊ジャック・スパロウというキャラクターの魅力、冒険心をくすぐる壮大なストーリーには、多くの映画ファンが魅了され続けています。

本記事では、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズを見るおすすめの順番を時系列とともに解説します。

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズを見るおすすめの順番は?

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズを視聴するなら、公開の順番がもっともおすすめです。

発表されている5作品は時系列に沿ってストーリー展開がされ、前作までの展開が次回作で回収されているケースがあります。そのため途中から視聴すると「なぜこんなことになっているの?」と戸惑う可能性も。まずは1作目から順に見ることで、作品の世界観に没頭できるでしょう。

【公開順】

  • 1.『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003年)
  • 2.『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(2006年)
  • 3.『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007年)
  • 4.『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011年)
  • 5.『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017年)

そもそも映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズとは?

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズは当初、三部作であることが予定されていました。しかしあまりの人気ぶりからファン待望の続編が発表され、現在までに合計5作品を公開しています。

シリーズのメインキャラクターであるジャック・スパロウを演じるのは名俳優ジョニー・デップ。彼のルックスと演技力の高さが相乗効果を生み出し、ジャックは映画界の人気キャラクターとなりました。ストーリーは海賊の冒険をメインに、アドベンチャー、コメディ、サスペンス、ホラーなどのさまざま要素を含み、老若男女が楽しめるシリーズです。

原作は東京ディズニーランド「カリブの海賊」

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズは、ディズニーランドで1967年から展開されているアトラクション「カリブの海賊」がもとになっています。そもそもこのアトラクションはウォルト・ディズニー自身が監修を務めた、海賊たちの世界をボートで冒険するアドベンチャーライド。

そのディズニーが制作した映画が本シリーズで、若干のグロテスク表現からディズニー映画として初のPG-13(13歳未満の鑑賞には保護者の強い同意が必要)制限がかけられた映画でもあります。

ここからは、公開順にシリーズ5作品のあらすじやキャストを紹介します。

1.『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003年)のあらすじ・キャスト

あらすじ

ある日、カリブ海に面する港町ポートロイヤルを、冷酷無比のキャプテン・バルボッサが率いる海賊たちが襲撃する。総督の娘エリザベスが誘拐されたことを知った町の青年ウィルは思いを寄せる彼女を救うため、海賊のジャック・スパロウへ協力を求める。バルボッサに恨みを持つジャックとウィルは、結託してエリザベス奪還に向けて動き出したかのように見えた。しかしジャックにはひそかに別の思惑があった……。

映画の代名詞ともいえる曲に注目

記念すべき1作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』はまたたく間に世界中で大ヒットを記録しましたが、劇中に流れる曲も評価が高く人気を後押ししました。

中でも「He's a Pirate(彼こそが海賊)」と「The Black Pearl(ブラックパール号)」の2曲は、映画の代名詞でもあり壮大なスケール感に心が高ぶる楽曲です。2曲の流れるタイミングにも注目すると、より作品が楽しめるでしょう。

作品概要

出演/ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュ、ジョナサン・プライス
監督/ゴア・バービンスキー
日本公開年/2003年

ユーザーコメント

・「ジョニー・デップの魅力が十分伝わる映画だった。これでファンになる人が増えただろう。続編が作られるのも納得だ」(60歳女性)
・「とにかくテーマ曲が印象に残っているので」(37歳男性)
・「映画ヲタクになるきっかけとなった作品だから。ジャック・スパロウの上陸シーンが衝撃的だった。曲も好きだ」(31歳女性)
・「初回作が一番内容も充実していておもしろい。スリルとロマンがあります」(51歳男性)
・「1作目が一番パイレーツ・オブ・カリビアンらしい」(65歳男性)

2.『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(2006年)のあらすじ・キャスト

あらすじ

13年前、深海の悪霊デイヴィ・ジョーンズと血の契約を交わしたジャック・スパロウ。ブラックパール号船長の座を対価に、契約が終われば幽霊船フライング・ダッチマン号で永遠の労役に服すという、死んだのも同然の契約だった。そして約束の13年がたち……。デイヴィ・ジョーンズからなんとしてでも逃げたいジャックは、ジョーンズにとって唯一の弱点とも言える“デッドマンズ・チェスト(死者の宝箱)”を探し出すことを決める。

ジャック・スパロウがデイヴィ・ジョーンズと交わした血の契約とは?

キャプテン・ジャック・スパロウとしてブラックパールの船長を名乗るジャック。実はこれはデイヴィ・ジョーンズと血の契約を交わしたことによるものでした。その見返りに「フライング・ダッチマン号で100年働く」か「代わりの100人を連れてくる」ことを求められていましたが、どちらにしても無理な要求であることは確か。そこでジャックは、その契約を守ることなく、デイヴィ・ジョーンズから逃れようと彼の弱点であるデッドマンズ・チェストを探しだして契約を破棄しようともくろみます。

作品概要

出演/ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ステラン・スカルスガルド、ビル・ナイ
監督/ゴア・バービンスキー
日本公開年/2006年

ユーザーコメント

・「第2作が一番おもしろかった。何回も見た」(79歳女性)
・「2作目には、製作陣の気合いがより感じられたので」(54歳男性)
・「コミカルな要素が多く楽しめたから」(27歳男性)
・「海賊がカッコよく見えた」(40歳男性)

3.『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007年)のあらすじ・キャスト

あらすじ

東インド貿易会社のベケット卿による海賊たちへの弾圧が繰り返され、今や海賊の時代は終わりを迎えようとしていた……。これを受けて海賊長会議が開かれ、世界各地から伝説の海賊たちが緊急招集される。残すはデイヴィ・ジョーンズの墓場に囚われたジャック・スパロウ。彼もまた伝説の海賊の一人であることから、ジャック奪還作戦が決行されることとなる。

作品冒頭で少年らによって歌われた“あの歌”の意味

ショッキングな絞首刑のシーンからスタートする本作。ベケット卿ら東インド貿易会社の海賊制圧により、女性や子どもなども関係なく、罪のない人間が次々と処刑されていました。そして、一人の少年が首にロープをかけたまま、とある歌を口ずさみます。やがて処刑を待つ全員によって大合唱になる“旗を揚げよ”というこの歌は、海賊たちを招集する伝統的な歌でした。つまり少年から始まった歌によって、海賊長会議が開かれることになったのです。

作品概要

出演/ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュ、キース・リチャーズ
監督/ゴア・バービンスキー
日本公開年/2007年

ユーザーコメント

・「3部作の集大成。とても興奮してみていた記憶がある」(38歳男性)
・「いろんな思惑が絡みあう複雑な関係性がおもしろい」(43歳男性)
・「今までのシリーズの中で一番スケールが大きく、キャストが豪華でストーリーも壮大。何回も繰り返し見ているが新鮮味がある」(33歳女性)
・「一番盛り上がった展開だったと記憶しています」(45歳男性)

4.『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011年)のあらすじ・キャスト

あらすじ

永遠の命をもたらすという“生命(いのち)の泉”。ある日ジャック・スパロウはかつて愛した女海賊アンジェリカと出会う。彼女は史上最強の海賊・黒ひげの娘で、死の予言を受けた父親を泉に連れて行こうとしていた。ジャックとアンジェリカはともに泉を目指すことに。しかし同じく泉に向かっている者たちがいた。史上最恐の海賊・黒ひげ、そして英国海軍に寝返った裏切りの男・バルボッサら、それぞれの欲望が渦巻くなか、“生命(いのち)の泉”へたどり着くことができる者はいるのだろうか……?

宣教師フィリップと人魚シレーナの恋の行方が気になる

『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』のテーマとなる“生命の泉”ですが、そこは危険と隣り合わせの場所。泉において必要なもの……それは“人魚の涙”です。しかし人魚たちは美しくも凶暴で、近づく男たちに襲いかかるのです。今作では、海賊たちに狙われる人魚シレーナを若き宣教師フィリッブが救い出します。そして始まる、人魚と人間という異なる種族の2人による恋模様も見どころです。

作品概要

出演/ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、イアン・マクシェーン、ジェフリー・ラッシュ、サム・クラフリン
監督/ロブ・マーシャル
日本公開年/2011年

ユーザーコメント

・「いろんな海賊が出てきておもしろい」(53歳男性)
・「ずっと好きで全作品を見たが、一番印象に残っているから」(40歳女性)
・「ジョニー・デップの勇敢さがいい。また、生命の泉をめぐって、女海賊のアンジェリカが登場しているが、とても美人で役柄にぴったりだった。シリーズでは一番見応えがあった」(53歳男性)
・「とても感動する内容だった」(47歳男性)

5.『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017年)のあらすじ・キャスト

あらすじ

若き日のジャック・スパロウの手によって海底へ沈み息絶えた、海賊狩りの男サラザール。彼の沈んだ海一帯は三角海域と呼ばれ、不思議な力に包まれたサラザールは“海の死神"としてついによみがえる。復活したサラザールが復讐のために自分を探していることを知ったジャックは、彼に対抗できる唯一の武器“ポセイドンの槍”を探そうとする。しかしウィルの息子ヘンリーもまた、幽霊船に囚われたままの父を開放するために槍の行方を追っていた……。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』はラストこそ注目

今作で話題となっているのがラストシーンについての考察。詳細はネタバレになるため控えますが、ウィル・ターナーの見る悪夢についての描写がされています。

怒涛の展開で本編ストーリーが進みハッピーエンドかのように思われますが、ラストは続編を示唆するような意味ありげなシーンで幕を閉じる展開に。エンドロールが流れた後に始まる最後のカットは、決して見逃すことのできない大切な部分です。

作品概要

出演/ジョニー・デップ、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラリオ、ケビン・R・マクナリー
監督/ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ
公開年/2017年

ユーザーコメント

・「とても感動する内容だった」(52歳男性)
・「シリーズ最終章ということもあり、とても思い入れがあるから」(38歳男性)
・「最高のラストだと思った」(51歳男性)
・「スリルにドキドキしながら見たことを、今でも思い出す」(77歳男性)

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの続編はある?

海賊ジャック・スパロウの冒険をメインストーリーとしてきた「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズでしたが、ここにきて新作の行方が話題になっています。

シリーズのプロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーはインタビューの中で続編について言及しており、今の時点では2本の企画が進行しているとのこと。以下で企画の詳細について紹介します。

主演に女優マーゴット・ロビーの起用を示唆

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのプロデューサーが明かした1つめの企画が、マーゴット・ロビーを主演に置くというものです。

マーゴット・ロビーといえば『スーサイド・スクワッド』の“ハーレイ・クイン”などで知られる人気女優。彼女を軸に過去のシリーズと同じ世界線を舞台とすることが濃厚とされていますが、まだ詳細は発表されていません。当のマーゴット・ロビーとの契約については、2022年5月の時点で交渉中とのことです。

ジョニー・デップ版“ジャック・スパロウ”続投は?

次は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの顔、“ジャック・スパロウ”を演じたジョニー・デップの続投についてです。

ジョニー・デップは、もともとシリーズ6作目についてディズニーから打診があったものの、元妻との名誉棄損裁判中にこの話が白紙になってしまったと語っています。こうなると続投は絶望的かと思われていましたが、プロデューサーはこの件について言葉を濁した発言をしていました。そのためにファンの間では、続投もあり得るのではと期待の声が上がっています。

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズは時系列に沿って公開順で見よう!

ここまで映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズについて紹介してきました。まずは公開順に見ることで、海賊ジャック・スパロウの生きざまを時系列に沿って理解できるしょう。シリーズをとおして、ジャックに関わる人々の成長や世界情勢の変化など、回を追うごとに楽しめるポイントがたくさん盛り込まれています。

また続編にも期待が高まりますが、こちらはまだ続報が待たれる状況です。

海を舞台にした壮大なアドベンチャームービーである「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ。見終えた後、あなたもきっと冒険の旅へ出かけたくなるでしょう。

調査時期:2022年8月25日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計507人(男性:388人、女性:119人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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