高知市は9月20日、移住の検討方法や移住後の暮らしについての調査結果を発表した。調査は7月22日〜28日、2020年以降に移住をした20歳〜59歳の男女600人を対象に行われたもの。

  • 移住を決断した理由

まず、移住を決断した理由について聞いたところ、「働き方や暮らし方を変えたいため」が32.0%で最多となった。次いで、「リモートワークにより住む場所を選べるようになったため」が25.8%で続いた。

次に、移住関連イベントに参加した300人のうち、55.7%がオンライン移住相談会に参加している事が分かった。20代では63.6%がオンライン移住相談会、29.9%が対面移住相談会へ参加している。

  • 移住関連イベントの参加状況

一方で、50代ではオンライン・対面ともに50.8%が相談会に参加しており、20代よりも30代〜40代、30代〜40代よりも50代の方が対面移住相談会への参加率が増える傾向が見られた。

移住検討時における相談会やツアーなどの参加を「後悔しなかった」という人は、対面移住相談会では76.5%と他の移住関連イベントに比べて大きい割合となっている。

  • 移住検討時に相談会や体験会などのイベントに参加した場合の後悔の有無

移住前に移住後のイメージを問う調査では、「ワークライフバランスが保てそう」の回答が33.0%と最も多く、約3人に1人の割合となった。また、「あまりイメージが思い浮かばなかった」は、全体の19.0%という結果に。移住関連イベントの参加有無別で見ると、「あまりイメージが思い浮かばなかった」の回答率はイベント不参加者では30.7%、イベント参加者では7.3%となり、23.4%の差が開いた。

  • 移住前における移住後のイメージ

移住後の暮らしについては、全体の86.8%が移住前にイメージした「理想通り」「まぁ理想通り」と回答。移住関連イベント参加者では、90.3%が「理想通り」「まぁ理想通り」と答えている。また、「理想通りでない」の回答割合を比較すると、イベント不参加者の割合(16.7%)はイベント参加者の割合(9.7%)の1.7倍となっている。

  • 移住後の暮らしについて

移住前後の暮らしの充実度については「移住後の方が充実している」が55.0%となり、そのうち移住関連イベント参加者は62.7%、イベント不参加者は47.3%という結果となった。

  • 「移住後の方が充実している」と回答した割合

既婚者(300人)への移住前と移住後での夫婦喧嘩の回数を問う調査では、移住関連イベント参加者の27.5%、イベント不参加者は18.0%が「夫婦喧嘩が減った」と回答した。一方で夫婦喧嘩が「移住前より増えた」と回答した割合は、イベント参加者では15.6%、イベント不参加者では10.5%となっている。

  • 移住前後の夫婦喧嘩の増減