アイドルグループ・Hey! Say! Jumpの山田涼介がこのほど、主演を務めるフジテレビ系ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』(10月5日スタート、毎週水曜22:00~)の取材に応じ、役柄や作品への思いなどを語った。

  • 山田涼介=フジテレビ提供

山田が演じるのは、連続殺人犯を父に持ちながら、それを隠して“人生楽しんだもん勝ち。楽しければそれでいい”と、毎日ヘラヘラ仲間と過ごす主人公の大学生・浦島エイジ。ある日、自らが二重人格であることを悟り、“もう1人の自分”(B一=ビーイチ)が殺人を犯しているかもしれないと底知れぬ不安にかられる役柄だ。真相を明らかにしようと決意するが、そこで驚がくの事実が次々と白日の下にさらされる。

この二重人格という役を演じるに当たり、「振り幅という部分を、僕も監督さんもプロデューサーさんもすごく考えています。僕の中ではビーイチのほうが演じやすくて、そこに向けてどれだけ振り幅が出せるのかはエイジにかかってると思うんです。明るさや人の良さ、びっくりの仕方とか、そういう細かい部分を気をつけながら監督と常に話して、演じ分けているという感じです」と語る。

また、ビーイチという役は、「カッコいいと思います。セリフが、どうあがいてもカッコよくなってしまう言葉なんですよ(笑)。本当にいろんなものを経験して背負ってるキャラクターなので、何かを背負って生きてる人間ってカッコよく見えたり、寂しく見えたりするじゃないですか。その部分のビーイチに共感してもらいたいな」といい、それに加え、「何かを背負いながら無理して明るく振る舞ってるエイジの人の良さみたいなところにも、寄り添いながら見てほしいなと思います」と呼びかけた。

この夏は『24時間テレビ』(日本テレビ)のメインパーソナリティーも務め、「すごいスケジュールでいろんなものが重なっているので、その中で二重人格をやるっていうのは、自分の中でも訳がわからなくなりそうになります」と明かすが、「監督、プロデューサーやスタッフさん、キャストの皆さんに支えていただきながら、エイジとビーイチをちゃんと演じ切れてるのかなと思います」とのこと。

そんな多忙な中での息抜きを聞くと、「正直それをする時間もないんです」というが、「エイジを演じる時間や、(役について)考える時間は、僕にとっては苦ではないんです。演じることは、お仕事の中でも相当好きなので、この現場で四苦八苦している自分を楽しんでいる感じがしています」と、乗り切っているそうだ。

一方で、休みが3~4日あったら飛び立ってしまうほど海外旅行好きの山田。コロナ禍もあって近年は楽しめていないため、「ハワイとか、のんびりできる場所に行きたいですね。海外限定でサーフィンをやってるんですよ。下手くそなんで、日本で見られたくないっていう理由で(笑)。そういうアクティビティやマリンスポーツをやりたいですね」と思いを馳せた。

今回のオファーが来る前から、原作漫画を読んでおり、「『これ、誰かがいずれ(実写化で)やりそうだな』と思ってたら、『俺かい!』って感じです(笑)」と驚いたそう。原作は猟奇性の強い作品だが、地上波のGP帯でドラマ化することについては、「すごく“あり”だなと思っています。描写はたしかに見る人が見たらグロテスクで、苦手意識を持つ方もいらっしゃると思うんですけど、何よりも内容がハラハラドキドキしてスリル満点になってるので、実写化しやすいっちゃしやすい作品だなと思いました」と、前向きに捉えている。

さらに、「やっぱり民放のドラマなので制限はある程度かかってますけど、結構チャレンジしてると思います。やれる範囲での最大限の原作へのリスペクトを込めていて、『チャレンジしてるな、フジテレビ』っていう感じがすごくしてるので、原作ファンの僕からしても、納得のいく内容です。もちろん限られた時間内でのものになるので、オリジナリティみたいなのはどうしても入ってきてしまうんですけど、本筋から外れてないですし、見たいシーンは割と表現できてるんじゃないかなと思うので、原作ファンの方も、初めてこの作品に触れる方も楽しめるドラマになるんじゃないかなと思ってます」と胸を張った。

その上で、「毎週水曜の10時が、みなさん頭を使う時間になるんじゃないかなと思います。『休みながら見てほしいです』というドラマではなくて、本当にハラハラドキドキしながら来週を楽しみにできるドラマなので、一緒に推理しながら、誰が犯人なのか、そこに何があるか、自分の目でそれを毎週楽しみにしながら、確認していただけたらと思います」とアピールしている。

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