近畿日本鉄道は10日、近鉄エリアキャンペーン「MEET SMILE! 伊勢志摩」のオープニングイベント「MEET! 伊勢志摩」を大阪上本町駅で開催し、「志摩スペイン村ラッピングトレイン」を地上ホームに展示した。週末ということもあり、多くの親子連れがラッピング列車を見学した。

  • 近鉄奈良線などで活躍する5800系1編成にラッピングを施した「志摩スペイン村ラッピングトレイン」。大阪難波方の車体前面は青一色に

「志摩スペイン村ラッピングトレイン」は、おもに奈良線で活躍する5800系1編成(5801F編成、6両編成)を使用。志摩スペイン村の人気キャラクターたちや、異国情緒あふれる園内の風景を表現したラッピングが施され、8月31日から運行開始している。

前面デザインは大阪難波方・近鉄奈良方で大きく異なる。大阪難波方の車体前面は青一色で、貫通扉に「Siesta」と明記したハート形のイラストが描かれた。一方、近鉄奈良方の車体前面はモザイク模様で、スペインのタイルアートをほうふつとさせる。両先頭車の共通点として、車体前面の隅に「志摩スペイン村」と記され、志摩スペイン村の魅力を伝える車両であることをアピールしている。

  • 近鉄奈良方の車体前面はモザイク模様になった

  • 車体側面に志摩スペイン村のキャラクターも

  • キャラクターのラッピング車両は4扉中1扉がオレンジ色、3扉が青色となる

  • 異国情緒あふれる風景がラッピングされた車両

  • 園内設備の写真とモザイク模様の組み合わせに

車体側面のデザインを見ると、志摩スペイン村のキャラクターを描いたラッピング車両と、異国情緒あふれる園内風景を表現したラッピング車両が交互に並んでいる。志摩スペイン村のキャラクターを描いたラッピング車両では、4扉中1扉をオレンジ色、他の3扉を青色に。さまざまなキャラクターを描いたこともあり、こどもたちに大人気だった様子だった。一方、園内風景を表現したラッピング車両では、園内設備の写真とモザイク模様がうまく組み合わせられていた。

車内は装飾されず、従来のまま。イベント当日、車内では伊勢志摩を中心とした三重県の特産品が販売された。「志摩スペイン村ラッピングトレイン」は今後、当面運行予定とされている。おもな運行区間は近鉄奈良駅から神戸三宮駅(阪神電車)までだが、ダイヤは固定しないとのことだった。

  • 「志摩スペイン村ラッピングトレイン」の車内で三重県の特産品を販売

  • 志摩スペイン村のキャラクターやご当地キャラクターも観光PRに一役買った

「MEET SMILE! 伊勢志摩」のイベントが開催された大阪上本町駅コンコースでは、志摩スペイン村のキャラクター「ダル」「チョッキ―」のほか、ご当地キャラクター「はなてらすちゃん」(伊勢市)、「トパティ」(鳥羽市)、「しまこさん」(志摩市)、「たいみー」(南伊勢町)が登場。記念撮影にも応じていた。

「MEET SMILE! 伊勢志摩」は2023年3月31日まで実施。フォトコンテストや伊勢志摩エリアを盛り上げるイベントを開催する予定となっている。近鉄の他にも、伊勢志摩観光コンベンション機構、伊勢市、鳥羽市、志摩市が伊勢志摩エリアのイベントを実施し、同地域の魅力を発信する。