――同じ会社の同僚役を演じた前原さん、坂東さん、青山さんは、永野さんや杉野さんと共演してみて、どんな魅力を感じましたか?

坂東:いっぱいありますよ!

青山:長くなりますね(笑)

坂東:芽郁ちゃんは本当に年下とは思えないです。凛としていて透明感もあって。ずっと座長として引っ張ってくださって、会うとすごく元気をもらえるし、周りをすごく見ている方だなという印象です。西島(秀俊)さんも言っていたのですが、お芝居が始まった瞬間、ガッと集中する密度みたいなものに相当びっくりしました! 杉野くんは役の話をしている時が一番顔が輝いていて、こうしようああしようという話を一緒にできた時間が僕は楽しかったし、僕が演じた海斗というキャラクターができたのも、功とコミュニケーションを取っていくうえで構築されていったのですごく助けられました。また、一番うれしかったのは、杉野くんが「(海斗の過去が明かされる)第5話、良かったよ」と褒めてくれたことです。

杉野:だって5話良かったよね?

永野:良かった!

坂東:その時、ちょっとうるっときちゃうぐらいうれしかったです。

――前原さんはいかがですか?

前原:芽郁ちゃんは22歳という年齢で主演ということで、もちろん年は関係ないと思うのですが、自分が22歳だった頃は、こんなにしっかりとした人間ではなかったなと。また、しっかりすればするほど、人は幼さを失っていくものだけど、芽郁ちゃんは良い意味での幼さも全然失ってなくて。相反する両方のものを持っているってことがすごいことだなと。

坂東:確かにそうだ!

前原:それは本当にすばらしいことだし、これからいろんな経験を積んでいっても、両方を持ったままでいられるんだろうなと。そこがすごく魅力的です。

永野:うれしい! これから自分の長所を、そうやって言っていこうっと(笑)

前原:遥ちゃんは何回か共演していますが、その度に違うんです。以前、小学生役(『直ちゃんは小学三年生』)で共演した時は小学生だったけど、今回は功だったというか、会うたびに顔が変わるという、僕があまり出会ったことがない役者さんで、そこがすごい魅力じゃないかなと思います。それぐらい役について考えてから、現場に来ているので、自分も見習いたいなと思っています。

――青山さんは、永野さんの大ファンだそうですね。

青山:本当に好きなの! だから本読みの時からテンションがすごい上がっちゃいました(笑)。可愛さはもちろん、優しさや強さ、覚悟、熱い気持ちもそうですが、現場を引っ張ってくださいました。私は演技が初めてだったので、全スタッフも含めてキャストの皆さんにすごく助けられた現場でしたが、メインキャストのなかでは唯一女の子同士だった芽郁ちゃんとは、いろんな話をさせていただきました。プロ意識も高いし、すごく頼れる人です。杉野さんは、皆さんがおっしゃるようにすごくストイックな方で、役や1つ1つのシーンをすごく大事にされる方でした。私も演じるうえで相談できたし、アドリブを言った時もちゃんとキャッチしてくださったりと、とても頼りになる方でした。また、功という役は複雑な役ですが、後半にいくにつれて、杉野さんの素の笑顔が見えてくるので、10話はそれを含めいい回になっていると思います。