西川は9月1日、同月3日の「西川 睡眠白書 2022」公表とともに「日本人の睡眠に関する意識・満足度調査」の結果を発表した。調査は7月15日〜19日、全国の18歳〜79歳の男女1万人を対象に行われたもの。

  • 2018年〜2022年アテネ不眠尺度結果

まず、「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」による世界共通の不眠判定方法「アテネ不眠尺度」の質問にのっとり、1万人に調査。すると、50.0%が「不眠症の疑いが高い」との結果に。

特に20代・30代では6割弱にもおよぶ。また、ここ5年間では改善傾向は見られていないという。睡眠満足度の調査では、「満足している」の回答は30.9%にとどまり、約7割が自分の睡眠の質に何らかの不満を持っている事が分かっている。

  • 全体的な睡眠の質について、どう感じていますか?

次に、睡眠時間が足りているか聞いてみると、34.2%が「十分である」と回答。前年と比べて2.6%低下している。

  • 総睡眠時間は足りていますか?(昼寝も併せて)

平日の睡眠時間は「7時間台」(28.7%)が最多で、以下「6時間台」(22.6%)、「8時間台」(16.6%)が続いている。休日は「7時間台」「8時間台」「6時間台」の順。また、美意識が高い人においては、平日の睡眠時間1位は「8〜9時間未満」(22.5%)となっている。

  • 平日と休日の睡眠時間

平日の起床時刻については「6時台」が34.8%、 就寝時刻は「23時台」が34.9%でそれぞれ最多に。年代別で目立ったのは、男女ともに10代の夜更かし傾向。「2時台」が1割以上、「1時台」も男性が1割半ば、女性が2割と全体に比べて高く、夜型の傾向が強いという。

  • 起床時刻と就寝時刻

続いて、ビジネスパーソン1,421人を対象とした世界共通の不眠判定方法「アテネ不眠尺度」の結果を見ていく。勤務パターンとの関係において「固定時間制度」と「フレックスタイム制度」よりも、「テレワーク」「裁量労働制度」の方が「不眠症の疑い 高」の割合が多い傾向が見られるという。「テレワーク」は60.7%と「固定時間制度」よりも8.8ポイント上回る。

  • ビジネスパーソンのアテネ不眠尺度結果

また、夜勤有無別では、夜勤がある人では「不眠症の疑い 高」が62.3%と、夜勤がない人(50.7%)に比べて1割近く高くなっている。