ビデオリサーチは6月6日〜12日、東京50km圏のデータをもとにした生活時間調査レポートを発表した。調査は12歳〜69歳男女4,820人を対象に行われたもの。

  • 生活時間の変化

22年6月の基本的な生活行動における平均的時間量は、起床在宅は9時間32分、睡眠は7時間33分、外出は6時間55分となっている。行動制限がなかった19年(コロナ前)と比較すると、起床在宅と睡眠においては22年の方が長い。

22年6月においては行動制限が解除されていながらも、「外出」の増加は前年同時期と比べて26分にとどまっている。理由としては、リモートワークやオンライン生活など、在宅時間をより有意義にする「新しい生活様式」が定着しつつある事が考えられる。

睡眠については、20年(withコロナ初年度)の18分増加に対して翌年21年はやや減少したものの、22年は3分増加と長い睡眠時間は定着してきている。

22年6月の睡眠時間量を男女別で見ると、男性は451分、女性は455分。19年と比べて増加が大きいのは、「男性13歳〜19歳(+32分)」「女性50歳〜64歳(+23分)」「女性20歳〜34歳(+19分)」の順となっている。

  • 「睡眠時間量」の推移

また、若者層においては男女で睡眠時間の差が大きくなっており、13歳〜19歳では男性が女性より26分長く、20歳〜34歳では女性が男性より21分長いなど、生活時間の使い方が異なっている。

睡眠時間量の増加が大きい年齢層を対象に「朝7時」「夜23時」の睡眠率を見てみた。男性13歳〜19歳の「朝7時」の睡眠率は46%で前年より減少しているものの、「夜23時」の睡眠率は54%で増加。就寝時間が前倒しになっている傾向が見られた。

  • 「朝7時」「夜23時」の睡眠率の傾向

女性20歳〜34歳では、「朝7時」の睡眠率が直近2年連続で5割以上と高く、コロナ前より遅めの朝が定着化してきている傾向に。女性50歳〜64歳では、「朝7時」の睡眠率は年々増加している。さらに「夜23時」の睡眠率も増えており、朝と夜にゆとりがあるライフスタイルになっている事がうかがえる。