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｢麗しい｣の意味や由来･類語･対義語などを解説する記事です
｢麗しい｣は、美しいことや上品なこと、穏やかなことなど、さまざまな意味で使われる言葉です。普段使う機会はそう多くないかもしれませんが、時代劇や歴史物の本などで｢ご機嫌麗しゅう｣などといった言い回しを聞いたことがある人も多いでしょう。
この記事では、｢麗しい｣の意味や使い方、類語･対義語などを紹介します。｢麗しい｣という言葉を使えるようになりたい方は、ぜひご一読ください。
｢麗しい(うるわしい)｣の意味
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｢麗しい｣の意味を紹介していきます
｢麗しい(うるわしい)｣は形容詞で、下記のように複数の意味があります。
･気高く精神的に豊かで、人に対して感銘を与える様子。心が温まって美しい
･色や形、容姿などの見た目が目に快く映る様子
･機嫌や顔つきが晴れ晴れとしている様子
･乱れた部分がなく整っている様子
･正式なもの、あるいは本格的である
･美しく可愛らしい
･人と人との関係が良好である。仲がいい。親しい
このように、｢麗しい｣は見た目や人との関係性などがいいという意味で使われることが多いです。
｢麗しい｣の由来
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｢麗しい｣の由来や｢麗｣という漢字の意味を紹介します
｢麗しい｣は、古語で使われていた｢潤ふ(ウルフ)｣の形容詞系が変化した言葉です。｢潤ふ｣とは、水に濡れてつやつやと光沢のある、冷たい感じの美を表す言葉だと考えられています。
｢麗｣という漢字の意味
｢麗しい｣に使われている｢麗｣という漢字には｢レイ｣｢リ｣という読み方があり、それぞれ下記のような意味があります。
| 読み方 | 意味 |
| レイ | ･麗しい、形が整って美しい ･穏やか ･連なる、並ぶ |
| リ | ･離れる ･高句麗(コウクリ、古代朝鮮の国名) |
このように、｢麗｣は読み方によって意味が異なる点を理解しておきましょう。
｢麗しい｣の使い方･例文
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｢麗しい｣の具体的な使用例を紹介していきます
- 大好きなアーティストのライブに初めて行ったら、その麗しい歌声にますますファンになった
- 見目麗しい彼女の出自は旧華族などと噂されている
- 皆様ご機嫌麗しゅうございますか?
- 江戸時代から続くという老舗旅館に宿泊したが、特に中庭の麗しい趣きには感動させられた
- 高校時代はどこにでもいるような雰囲気だったのに、留学の一時帰国時に久しぶりに再開した彼女は別人のように麗しくなっていた
上記の例文のように、｢麗しい｣という言葉は前向きな意味で使われる言葉です。
｢麗しい｣の類語
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｢麗しい｣と似た意味がある類語を紹介します
｢麗しい｣は褒め言葉としてよく使われますが、頻繁に使われる表現ではありません。ここでは、日常会話などで使いやすい、｢麗しい｣の類語を見ていきましょう。
美しい
･動画再生数の高さで話題になったアーティストの初ライブに参戦したが、その美しい歌声に皆が魅了されていた
･動画再生数の高さで話題になったアーティストの初ライブに参戦したが、その麗しい歌声に皆が魅了されていた
｢美しい｣は、｢色･形･音などの調和がとれていて快く感じられる様子｣を表す言葉です。｢麗しい｣の類語として押さえておきましょう。
端正
･端正な顔立ちの彼女の出自は、旧華族などと噂されている
･麗しい顔立ちの彼女の出自は、旧華族などと噂されている
｢端正｣は、｢姿･形･動作などが正しくきちんとしていること｣｢顔立ちが美しく整っていること｣という意味がある言葉です。姿や動作を表す場合、｢端正｣と｢麗しい｣は類語となります。
上品
･帰省して久しぶりに再会した彼女は別人のように上品になっていた
･帰省して久しぶりに再会した彼女は別人のように麗しくなっていた
｢上品｣の意味は｢品がいい様子｣です。｢気高く精神的に豊かで、人に対して感銘を与える様子｣という意味で｢麗しい｣を用いる際の類語となります。
優美
･彼女は仕草ひとつとっても優美で、思わず目を奪われる
･彼女は仕草ひとつとっても麗しく、思わず目を奪われる
｢優美｣は｢上品で美しいこと｣を指します。｢麗しい｣が｢気高く精神的に豊かで、人に対して感銘を与える様子｣という意味で用いられる場合の類語です。
エレガント
･とっておきのワンピースを着た彼女はとてもエレガントだった
･とっておきのワンピースを着た彼女はとても麗しかった
｢エレガント｣とは、｢落ち着いて気品がある様子｣という意味があります。｢麗しい｣の類語として覚えておきましょう。
華麗
･彼女のことは幼少期から知っているが、昔から華麗で異性からも人気があった
･彼女のことは幼少期から知っているが、昔から麗しく異性からも人気があった
｢華麗｣の意味は｢華やかで美しいこと｣です。｢麗しい｣に言い換えられる表現として押さえておきましょう。
｢麗しい｣の対義語
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｢麗しい｣と逆の状況･立場で使われる対義語を紹介します
｢麗しい｣は｢姿形が整っている｣｢穏やか｣などの意味があるポジティブな言葉です。ここでは、｢麗しい｣とは逆の意味で使われる対義語についてみていきましょう。
醜い
･彼女には独特の雰囲気があり、何をしても醜いと評判である
･彼女には独特の雰囲気があり、何をしても麗しいと評判である
｢醜い｣の意味は｢姿形がよくない｣です。｢麗しい｣とは逆の見た目を意味する言葉として覚えておきましょう。
下品
･あの人は仕草が下品なので、どんな出自かは想像がつく
･あの人は仕草が麗しいので、どんな出自かは想像がつく
｢下品｣とは、｢品格や品性が劣ること｣を指します。｢麗しい｣とは逆の動作･姿を表す言葉です。
醜悪
･彼は口を開くと他人の悪口ばかりで、醜悪な性格だと評判だ
･彼は口を開くと他人の褒め言葉ばかりで、麗しい性格だと評判だ
｢醜悪｣には、｢行いや心がけなどが卑劣で嫌らしいこと｣という意味があります。｢麗しい｣の対義語のひとつとして覚えておきましょう。
意地汚い
･彼女の発する言葉は意地汚く、耳を塞ぎたくなる
･彼女の発する言葉は麗しく、ずっと聴いていたくなる
｢意地汚い｣の意味は｢飲食物や金銭･品物などを欲しがる気持ちが強い｣です。｢麗しい｣とは逆で品がない様子を表します。
｢麗しい｣の外国語表現
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｢麗しい｣の外国語表現を紹介していきます
外国語を使う機会があるなら、｢麗しい｣の外国語表現も覚えておくと役立ちます。ここからは、｢麗しい｣の英語･フランス語表現について見ていきましょう。
英語表現
下記のように｢麗しい｣で表現したい意味合いによって、用いる英語表現が異なります。
| 意味 | 英語表現 |
| (見た目や様子が)美しい | ･beautiful ･elegant ･lovely ･graceful |
| 気分がいい | ･good ･excellent |
どういう意味で｢麗しい｣という言葉が使われているのか、よく考えて英語表現を使い分けましょう。
フランス語
｢見た目や様子がいい｣という意味での｢麗しい｣を意味するフランス語は｢beau｣です。
｢機嫌がいい｣という意味で｢麗しい｣を用いる場合は、｢bonne humeur(いい気分)｣を使うといいでしょう。
｢麗しい｣とは美しさや上品さを表す言葉! 褒め言葉で使おう
｢麗しい｣は、｢美しい｣｢精神的に豊かで気高く、人に感銘を与える｣｢機嫌がいい｣など、複数の意味がある言葉です。元々は｢潤ふ(うるふ)｣が語源だと考えられていて、水に濡れて光沢がある、冷たい感じの美しさを表す言葉でした。
気高さや上品さがある人に対して使う言葉であることから、目上の人や極めて美しい人に対してよく使われます。｢優美｣｢エレガント｣などが｢麗しい｣の類語ですので、状況に合わせて使い分けましょう。
｢麗しい｣は日常生活で使う機会はそう多くないかもしれませんが、覚えておくと役立つ表現です。この記事の使い方を参考に、会話などで活用してみてください。
