甘酸っぱくて爽やかなキウイ。一年中食べられるフルーツですが、とくに暑~い夏場はより食べたくなりますよね。実はキウイは、熱中症対策にも効果的だということを知っていますか? 今回は、キウイに含まれる栄養素と夏にぴったりのデザートレシピをご紹介します。

熱中症対策には「ミネラル」も大切

まずは熱中症対策に必要な栄養素について、医師の石原新菜先生に伺いました。

石原新菜医師

「近年は気候変動により、春から夏にかけて徐々に気温が上がることでカラダを暑さに慣れさせる『暑熱順化』ができないまま、急激な気温上昇に対応しなくてはならなくなってしまいました。このような時期には、水分摂取だけでなく、意識的に糖、塩、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどを摂取していくことが大切です。加えて、体温調節のためには、徐々に運動する、湯船につかるなど汗腺を開く運動をすることもおススメです。」(石原先生)

そう、熱中症対策と言えば水分・塩分補給すれば十分……ではないのです。体の機能を調整するミネラルもバランスよく摂取することも大切なんですね。

キウイには、「糖・カリウム・マグネシウム・カルシウム」が含まれており、塩を加えるだけで、手軽に熱中症対策に必要な栄養素を摂れるのだそう。

とはいえ、毎日キウイばかりだと飽きてしまいますよね。そこで今回は、管理栄養士の安中千絵先生が考案した「キウイ×塩」を使ったデザートのレシピを2つご紹介します。

「キウイの塩杏仁豆腐」

  • キウイの塩杏仁豆腐

■材料(2人分)
牛乳・・・200ml
水・・・100ml
砂糖・・・20g
粉寒天・・・小さじ1(2g)
(※ゆるめに作る場合は小さじ1弱 ゼラチンの場合は5g)
アーモンドエッセンス・・・5滴
海塩・・・ひとつまみ
【キウイシロップ 】
水・・・100ml
グラニュー糖・・・10g
キウイ2個(グリーン、ゴールドどちらでも可)

■作り方

  1. キウイを食べやすい大きさにカットする。

  2. シロップの用意をする:小鍋に水と砂糖を入れて火にかけ、砂糖が溶けたら火から下ろし、粗熱が取れたら(1)と合わせ、冷蔵庫で冷やしておく。

  3. 小鍋に水と粉寒天、砂糖、塩を加えて加熱し、沸騰させる。沸騰してから1~2分混ぜてしっかり粉寒天を溶かす。

  4. 牛乳200mlを耐熱容器に入れ、電子レンジ600Wで1分ほど温め、(3)に加え、アーモンドエッセンスを加えてよく混ぜる。保存容器に移し、冷蔵庫で冷やし固める。

  5. 寒天が冷えたら、適当な大きさに切り分け、器に移し、(2)のキウイシロップをかけて完成!

「キウイの塩サイダーゼリー」

  • キウイの塩サイダーゼリー

■材料(4人分)
キウイ・・・2~4個
塩・・・ひとつまみ
水・・・100~150ml
はちみつ・・・大さじ2
ミント(飾り用)・・・お好みで

■作り方

  1. 耐熱ボールに水を入れ、そこにゼラチンを振り入れてまぜ、3分ほど置いてよくふやかす。ふんわりラップをかけて電子レンジ600wで30秒加熱し、ゼラチンをしっかり溶かす。
  2. (1)に塩を加えてまぜ、サイダー(常温)をゆっくりと注ぐ。炭酸が抜けないように、ヘラやボールのふちを添わせて、ゆっくり注いで、全部注ぎ終わったら静かに全体にゼラチンが行き渡るようにまぜる。

  3. (2)にラップをぴっちりかけ、冷蔵庫で3~4時間冷やす。保存容器などに移す場合は、炭酸が抜けないようにそっと移す。

  4. ゼリーがしっかり固まったら、器にゼリーをスプーンなどで大きめにすくい入れる。間にカットしたキウイを入れて盛り付けたら完成!

※キウイはお好みでゼリーに入れて冷やし固めてもOK