西武鉄道は4日、ホームドアなどバリアフリー設備の整備を促進すべく、2021年12月に国土交通省が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、同制度にもとづく料金設定と整備・徴収計画を定め、国土交通省関東運輸局に届出を行ったと発表した。

  • 西武鉄道が「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用すると発表

これにともない、2023年3月頃から西武鉄道全線の利用者を対象に、1乗車あたり10円を基本として鉄道駅バリアフリー料金を旅客運賃に加算する。

西武鉄道はこれまで、1日あたりの利用者数10万人以上の6駅22番線(池袋駅、練馬駅、西武新宿駅、高田馬場駅、所沢駅、国分寺駅)でホームドアを整備。その他、1日あたりの利用者数3,000人以上の駅における段差解消、ターミナル駅および他社線との乗換駅への運行情報提供設備の設置など進めてきた。

今後は「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、2030年度までにホームドアを新たに23駅62番線に設置し、2030年度末時点での総整備数28駅84番線をめざすなど、バリアフリー設備の整備を着実に推進していくとのこと。

  • 所沢駅に設置されたホームドア

鉄道駅バリアフリー料金は、西武鉄道全線の利用者を対象に、1乗車あたり10円を基本として旅客運賃に加算する。小児運賃は鉄道駅バリアフリー料金を加算した大人運賃の半額となり、通学定期旅客運賃については鉄道駅バリアフリー料金を加算しない。収受開始は2023年3月頃の予定。収受した料金はバリアフリー設備の整備費に充当する。