JR西日本は28日、在来線・新幹線におけるIC定期券のサービス向上を図ると発表した。サービス開始時期は2023年春とされ、「SUGOCA」エリアをまたがる在来線定期券を「ICOCA」で発売するほか、「ICOCA」カードによる新幹線定期券「FREX」「FREXパル」の発売区間拡大、在来線IC定期券による「新幹線乗車サービス」の利用可能区間拡大を予定している。

  • 「ICOCA」エリアと「SUGOCA」エリアをまたがる在来線IC定期券が発売される

「SUGOCA」エリアをまたがる在来線定期券を「ICOCA」で発売するサービスでは、「SUGOCA」エリアと「ICOCA」エリアをまたがって通勤・通学する定期券利用者も、自動改札機にタッチするだけで改札を通過でき、紛失時の再発行も可能になる。

ただし、各社のICサービスエリアをまたがり、かつ定期券区間外を乗車した場合、自動改札機を利用できない。交通系ICカードのチャージ額を利用し、各社のICサービスエリアをまたがって乗車する場合も、これまでと同様、自動改札機は利用できないため、あらかじめ全乗車区間のきっぷを購入する必要がある。

その他、「ICOCA」カードによる新幹線定期券「FREX」「FREXパル」の発売区間も拡大。山陽新幹線(新大阪~新岩国間)で発売している「ICOCA FREX定期券」「ICOCA FREXパル定期券」の発売区間を山陽新幹線全線(新大阪~博多間)に拡大する。

在来線IC定期券による「新幹線乗車サービス」の利用可能区間も拡大。山陽新幹線(新大阪~徳山間)で利用されている、在来線IC定期券による「新幹線乗車サービス」について、利用可能区間を山陽新幹線全線(新大阪~博多間)に拡大する。