俳優の生駒里奈が、ABCテレビの7月クール新ドラマ『OTHELLO(オセロ)』(ABCテレビ24日スタート毎週日曜24:25~、テレビ神奈川26日スタート毎週火曜23:00~※TVer・GYAO! にて第1話配信中)で連続ドラマ初主演を務める。同作は『リング』『貞子』シリーズで「ジャパニーズホラー」というジャンルを確立した鈴木光司氏による完全オリジナル作品で、大阪の小劇団「ENGINE」(エンジン)の劇団員たちが1本のVHSビデオテープをきっかけに次々と怪奇現象に襲われるというストーリー。

今回は怪奇現象の真実に迫るヒロイン・麻依と鍵を握るキーマンで姉の真理子を1人2役で演じる生駒に、撮影現場の雰囲気や「怖さの中にドラマがある」というホラー作品の魅力、最近怖いと感じたエピソードや、怪演で話題を呼んだ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)で得たもの、反響についても話を聞いた。

  • 生駒里奈 撮影:泉山美代子

    生駒里奈 撮影:泉山美代子

■『真犯人フラグ』の反響と新たに得た目標

――ドラマ作品では、昨年秋から今年春まで放送されていた『真犯人フラグ』で本木陽香役を演じられていました。好きな人に異常に執着し、自らの手を汚しながら暴走していくというとにかく「怖い」役でしたが、反響はいかがでしたか。

嫌われていましたね(笑)。序盤は名前や素性が明かされず「謎の女」というキャラクターだったので、「生駒ちゃん」という私の名前で呼ばれて、「生駒ちゃん、嫌いだわ」と感想が寄せられていました(笑)。それを見たファンの方が「生駒ちゃんはそういうことする子じゃありません!」ってかばってくれていたりして、お芝居の話だからねって(笑)。「そこまで言われる!?」と思うような反響もあり、改めて作品の大きさやドラマの影響力を感じました。『真犯人フラグ』で私を知ってくれた方もいらっしゃると思います。

――『真犯人フラグ』で得たものを教えてください。

愛する人がいるものの、あくまで一方的な気持ちだったので、相手がいない状況で「自家発電」していくお芝居を学びました。陽香を演じたことで、「自分1人しかいないシーンでも、どんな感情にもなれるようにしたい」という目標が生まれましたね。陽香は他人の優しさを履き違えて受け取ってしまうことが多く、難しい役どころでしたが、お陰でそんな感情もなんとなく想像できるようになりました。

■ホラー作品出演に欠かせない「悲鳴」へのこだわり

――そんな作品を経て、今回は連続ドラマ初主演に臨むことになりますが、今作『OTHELLO』の台本を読んだときの感想を教えてください。

ホラー作品ではありますが、劇団員同士の友情や恋、家族への思いが作品の軸となっていて、誰もが感じるであろう日常生活での他人への恐怖や嫉妬が濃く描かれた物語だなという印象を受けました。

――これまでもたくさんホラー作品に出演されている生駒さんですが、ホラー作品を演じるときに心がけていることはありますか。

おばけや怖いものが出てきて「キャーッ!」と叫ぶシーンは、演出的にキレイな悲鳴を上げることもあれば、ありきたりな悲鳴になるのが嫌で「実際にこんなものを見たら」と想像しながら声を出すこともあって、悲鳴の出し方1つ取っても一番合うものはどんなものだろうと考えるようになりました。喉の位置を確認しながら挑戦しています。

――主人公の麻依はどんな人物ですか。生駒さんと似ているところがあれば教えてください。

亡くなった姉の夢を追いかけて、一生懸命がむしゃらにお芝居を頑張っている女の子です。私は悩むことがあまりなくなってきて、何かあっても自分で解決できるようになってきたのですが、麻依ちゃんはクヨクヨ悩んでしまってなかなか行動に移せない性格なので、「悩んでないでどんどん前に行きなよ」って奮い立たせてあげたくなりますね。私とは逆のタイプかもしれません。

■人当たりのいい共演者たちに「救われた」と思った日も

――撮影現場の雰囲気を教えてください。

劇団員を演じるメンバーは年齢が近い人たちが多くて和気あいあいとしています。一番若い窪塚愛流くんは18歳で今年新成人。18歳で新成人になる初めての世代だと聞いて時代を感じました(笑)。皆さん人当たりのいい方ばかりで、橋本じゅんさんも「ここはこうしたほうがいいんじゃないか」とたくさんアドバイスをしてくださって、皆で力を合わせてシーンを作っています。大変な撮影の日も「共演者の皆さんに救われたな」と思えるくらい素敵な方ばかりです。