俳優の上川隆也が、9月に4週連続で放送される読売テレビ・日本テレビ系スペシャルドラマ『さよならの向う側』(毎週木曜23:59~)で主演を務めることが26日、明らかになった。

上川隆也=読売テレビ提供

2022年9月の読売テレビ・日本テレビ系「プラチナイト木曜ドラマ枠」(毎週木曜23:59~)では、「4週連続オムニバスDRAMA」と銘打ち、2つのドラマを4週連続オムニバス形式で放送する。1作目は清水晴木氏による同名小説を映像化する『さよならの向う側』。上川演じる「案内人」が、思いがけず訪れた死に戸惑う人々を現世とあの世の狭間「さよならの向う側」で迎え、死んだことをまだ知らない“会いたい人”に会える彼らの「最後の24時間」に寄り添う。ヒューマンドラマの第一人者・水橋文美江氏が脚本を務め、数々の感動作を手掛けた監督・深川栄洋氏が人々の切なくも温かい愛の物語を紡ぐ。

コメントは以下の通り。

■上川隆也

――本作品の「案内人」を演じてみた感想は。

ありきたりですが「人間は捨てたもんじゃない」と演じながら思えたんです。見るにも聞くにも堪えないような事件や出来事が日々起こっているような世の中ですけれど、その一方でやはり人の持っている「善性」は信じていたいですし、この物語にはそう思わせてくれる温もりがありました。各話のいたる所で、救われているような気持ちになれました。改めて、この案内人は演じがいがあったと思っています。

――本作品の見どころは。

怪我をして松葉杖をついてる時、当たり前に左右の足を出して歩けることの有り難さに気付く様に。風邪ひいて寝込んでるときに咳き込まずに呼吸ができることの価値を思い知る様に。このドラマは、身近な人と話せるという「当たり前」が持っている重さにほんの少し気が付ける、そんな作品ではないでしょうか。身近にある当たり前がちょっとだけ意味を持つような、そんな時間としてご覧になっていただけたら嬉しいです。

■原作・清水晴木

小説家になってからの夢の一つが映像化でした。というのも僕は元々学生時代に脚本家を目指していて、小説と同じくらいにドラマや映画が大好きだったからです。そしてその頃からの十年越しの想いがとうとう実りました。本当に本当に嬉しいです。

この『さよならの向う側』は今までで一番の特別な想いがこもった作品です。そしてその作品を同じくらいの熱をもって、素晴らしいキャストさんとスタッフさんに映像化して頂きました。観終わった後にはきっと大切な人に会いに行きたくなるドラマになっていますので楽しみにしていてください。

小説からドラマになることで、「さよならの向う側」という物語がこれからまたたくさんの人に届きますように。一緒にドラマを楽しむことができれば何よりも嬉しく思います。