テレビ朝日系ドラマ『遺留捜査』第7シーズンの制作発表イベントが某日、京都・仁和寺で行われ、上川隆也をはじめ、栗山千明、戸田恵子、甲本雅裕、永井大、戸塚純貴、宮崎香蓮が登場した。会見の様子は、8日(20:00)にテレビ朝日公式YouTube、LINE、TELASA、TVer、ABEMAで配信される。

  • 左から戸塚純貴、戸田恵子、永井大、上川隆也、甲本雅裕、栗山千明、宮崎香蓮=テレビ朝日提供

上川演じるマイペースで空気を読まない刑事・糸村聡が、遺留品から事件を解決していく同作。世界遺産の総本山・仁和寺の宸殿に立った上川は「ただ心の中で詠嘆するのが精一杯という心境」と感動の声を上げ、今作の見どころについて「『遺留捜査』は遺留品に込められたメッセージを伝えていくという物語を貫いており、変わらないことがひとつの“売り”です。その上で、今回は糸村がドローンを使って捜査に及ぶなど、時代に乗って物語をブラッシュアップしている部分もあります」と告白。栗山は「今シーズンはそれぞれの役柄の過去が見えるようなストーリーが多く、私自身“莉緒って過去にこういうことがあったんだ!”と楽しくお芝居させていただいています」と語った。

また上川は、毎回甲本とのアドリブが反響を呼ぶ“科捜研シーン”のウラ話にも言及。糸村は度々、誰かの格言らしきものを挙げて村木に無理やり鑑定を依頼するのがお決まりだが、言葉のセレクトに熟考を重ねているといい「“……って誰かが言ってました”という言葉が後に添えられるので、少なくともどなたかが過去におっしゃったことを言おうと思っています。もし興味を抱いて調べたら、“あ、この人の言葉だったのか”というところにたどり着けるようにしています」と明かした。

イベントで最も盛り上がったのは、“今伝えたい、聞きたい、これが皆のメッセージ”と題したコーナー。上川が考案した今シーズンのキャッチコピーにちなみ、レギュラー陣の“今だから伝えたいメッセージ”を紹介していく。甲本は上川へ「いつも僕の茶番に付き合ってくれてありがとう。あなたの心の広さがなければ村木は生まれませんでした」という真摯なメッセージを読み上げたが結びの文句で上川から猛抗議を受ける展開に。さらに上川からレギュラーキャスト全員に向けて送られた「作品を支持していただける理由などいくつもあるのでしょうが、キャストの皆さんがもたらすキャラクターたちの魅力がそのひとつなのは疑いようがないでしょう。大きな力で作品を支えて下さっている皆さんに、この場を借りて御礼を申し上げたい」という熱いメッセージも披露された。

イベントのクライマックスには、10年以上、“座長”として現場を率いてきた上川に感謝をこめて、スタッフからサプライズプレゼントが贈呈されることに。そのプレゼントとは、『新世紀エヴァンゲリオン』などで知られる漫画家・キャラクターデザイナーの貞本義行氏が、糸村の姿を描きおろしたイラスト色紙。貞本氏の大ファンである上川は「ええっ!」と驚嘆したあと、しばらく絶句。「言葉にできないです。とんでもないことが起きていますね」とうれしさを隠しきれない表情を浮かべた。アニメ好きで知られる栗山も「いいなー!!」を連発し、大興奮。

最後には上川が「このイベントでご覧いただけたようにレギュラー7人の絆は年々深くなっております。糸村の最後のメッセージをぜひみなさんも一緒に受け取ってください」と視聴者に呼びかけた。