映画『暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー』公開記念舞台挨拶が7月23日、新宿バルト9にて開催され、田崎竜太監督とドンブラザーズレギュラーメンバー6人、そして映画ゲスト・姜暢雄が登壇した。

「ドンブラザーズが映画に出演!」というシチュエーションで繰り広げられる超ドタバタギャグ映画となった本作の撮影苦労話や、もしも自分たちで映画を作るならどんな仕事をやりたいか?といった楽しいトークで盛り上がった。

  • 上段左から田崎竜太監督、鈴木浩文、柊太朗、別府由来、下段左から、志田こはく、姜暢雄、樋口幸平、石川雷蔵

今回の舞台挨拶でのキャスト陣は、それぞれ映画で着用したスペシャルな衣装を身に着けて登場。

ドンモモタロウ/桃井タロウ役・樋口幸平は劇中映画『新・初恋ヒーロー』の転校生「一文字ヒロ」になりきってハイテンションに挨拶した後、「公開初日(22日)にドンブラザーズの映画を観られた方たちの感想に(仮面ライダーリバイスとの温度差に)風邪をひいてしまいそう、というのがありました。実際、僕たちも一丸となって(コメディに)振り切って行こう!と取り組みましたので、素晴らしい作品になったと自信を持って言うことができます」と、極めてシリアスなストーリーとハードアクションで迫る『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』との同時上映作品でありながら、あまりにも温度差の大きい振り切ったコメディ映画となった『ドンブラザーズ』の出来栄えに、かなりの手ごたえを感じていると言って大きな目を輝かせた。

オニシスター/鬼頭はるか役の志田こはくは、『新・初恋ヒーロー』の主人公である道明寺ハナコとして、愛らしい制服姿を披露。最初の挨拶では「みな~さん~、こん~に、ちはっ!」と、劇中映画での独特な言い回しで客席を笑わせた。志田は今回の映画について「テレビとは違った魅力を持ちつつ、ドンブラザーズらしいハチャメチャで面白い内容です!」と、コミカルで楽しい作品の中身について説明した。

サルブラザー/猿原真一を演じる別府由来は、やけに派手な帽子や“ネジネジ”ストールを身に着けて登場。「映画を観たときの感想は、やっぱり僕らは“暴太郎戦隊”なんだなと思える作品だということ。台本を読んでまず笑い、みんなが演技をしているところを見ているともっと笑いました。新しい『戦隊映画』の形を見た思いです。見どころとしては、風流人の猿原真一が、こんな調子に乗った被りものをしているところですね。果たして、どのシーンで被っているのか、もう一度映画を観ていただくのでしたら、こういった部分にも注目してほしいです」と、映画ならではの特別な帽子をスクリーンでチェックしてみてもらいたいと呼びかけた。

イヌブラザー/犬塚翼を演じる柊太朗は「白馬に乗った王子様」ならぬ「白馬の顔をした王子様」という一風変わった役柄で登場した。「僕のお気に入りは、エンドロールではるかと一緒にいるところです。とても可愛くて、すてきなシーンだと思います。過去と現在の翼の姿が入り混じっているのは、この映画ならではのこと。ぜひ翼のそういった部分も追いかけてみてください」と、テレビエピソードで判明した「売れない劇団員」という過去のとおり、今回の映画出演で「役者魂」を燃やしている翼にも注目してほしいとアピールした。

キジブラザー/雉野つよしを演じる鈴木浩文は、蝶ネクタイが目をひくフォーマルスタイルで登場。映画の内容について「1シーンも残さず、すべてふざけ倒しています。この映画を観てくれた子どもたちが、何年か経ったあとに『内容は覚えていないけど、なんか笑ったなあ』と思ってくれたらいいですね」と語り、徹底的にドタバタギャグの連続攻撃で攻めた今回の映画の魅力を語った。

ドンドラゴクウ/ドントラボルト/桃谷ジロウを演じる石川雷蔵は、映画でもテレビと変わらない衣装で登場。「暴太郎戦隊の名に恥じない暴れっぷりを見せた映画です。初めて観たときは、理解できないレベルで暴れていましたので、これが理解できるまで何度もご覧になってほしいです」と、映画の本質を見極めるべくリピート鑑賞を薦めた。

『新・初恋ヒーロー』を演出するにあたり、台本のとおりではなく撮影現場に訪れたアクシデントをも積極的に取り込んで基本設定までもどんどん変えていく、自分の直感を信じるタイプの映像作家・黒岩監督を演じた姜暢雄は、『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002年)で電光石火ゴウライジャーこと霞兄弟の弟・クワガライジャー/一鍬をクールに演じ、多くの女性ファンに支持された「イケメンヒーロー」俳優のひとり。かつてのヒーロー時代をふりかえりつつ、姜は「昔と今とで変わっていないのは、演じる者やスタッフがみな一生懸命にやっている、ってところです。笑いあり、涙もある今回の映画の面白さが、画面を通じて多くの人たちに届けばいいなと思います」と、映像テクニックの進歩や流行の移り変わりはあるものの、よりよい作品を提供しようとする作り手の強い思いは、昔とまったく変わることがないと強い口調で話した。

田崎竜太監督は「黒岩監督と共同で本作を作りました」とジョークを交えながら挨拶。本作の見どころとして「公開中止になった作品が観られる、というレア感をみなさんで味わえる部分」を挙げ、「終」や「END」ではない『新・初恋ヒーロー』の奇抜すぎる終わり方に注目してもらいたいとにこやかに語った。

樋口にとって、初の主演映画となる本作。出演の感想を求められた樋口は「映画のスクリーンに自分の姿が映るのかと、台本をいただく前は気合いを入れていました。いざ台本の中身を読んでみると、このような内容だったので(笑)、全力で振り切ろう!と決心しました。すごく気持ちがよかったのは、キャストもスタッフもみな同じ方向を向いて映画に臨めたことです」と、キャスト・スタッフが一丸となって突き抜けたコメディ映画を作りあげようと頑張った「撮影の日々」を満足そうにふりかえった。

映画作りの舞台裏が観られる本作に出演したキャスト陣に、もし自分たちで映画を撮ることになったら、どんなポジションのスタッフになりたいか?という質問がMC(寺迫麿)から寄せられた。

別府は「いまYouTubeで配信している『ドンチャン(ドンブラザーズチャンネル)』で、今回の映画の宣伝CMを出演者たちで作ろう、という企画をやっているのですが、そこで照明のお手伝いをしました。いざやってみると器具がものすごく重くて、スタッフの方々の苦労がよく理解できました」と、実際に『ドンチャン』でスタッフ経験をしたからわかる照明部の仕事の大変さを強調した。

柊太朗は同じく『ドンチャン』で録音の仕事を担当したが、長いガンマイクを持つ様子を「馬」の被り物を手にはめたまま表現したので、別府から「ぜんぜん伝わってこない(笑)」とツッコまれてしまった。柊太朗は「撮影・録音の邪魔にならないよう、コードをいかにうまくさばくかも難しくて、いつも目に見えているところだけじゃない、スタッフさんの苦労を実感する機会が持てました」と、録音スタッフの仕事を体験した者ならではのコメントを残した。

鈴木は「『ドンチャン』では監督をやらせてもらい、楽しかったです。今回のハチャメチャな映画の撮影が先にあり、その後にドンチャンをやったので、監督ってどういうことをするんだろう?と考えながら取り組みました(笑)」と、実際の映画監督と姜が扮した黒岩監督とは大きな違いがあることを指摘し、田崎監督を苦笑させた。

石川は『ドンチャン』CM製作で照明を担当したときのことをふりかえり「自分の肉眼だと、どこに光があたっているかわからなかった。いつも照明チームの方々が、撮影前に集まっていろいろな相談をしているのも理解できます。どんなお仕事も、チームワークや優れたテクニックがないとできないんだと痛感しました」と、映画作りを行う人々の仕事に強い興味を示しながらコメントした。

姜は『ハリケンジャー』の撮影に明け暮れていたころと、今回の映画に出演したときのことを重ね合わせて「仮面ライダーやスーパー戦隊の現場は、朝がめちゃめちゃ早いんですよね。撮影は楽しかったけれど、朝4時起きとか当たり前だったから、大変でした。『ドンブラザーズ』と共演して思ったのは、20年前の僕らはもしかしたらふざけまくっていたのかなってこと。それだけ、今の彼らは真面目で素直で聴き分けがよくて、みんなとてもいい奴ばかりです。こんど、塩谷瞬(ハリケンレッド/椎名鷹介役)に会ったら言っておこうかなと(笑)。

黒岩監督のエキセントリックな役作りは、田崎監督から『こんな風に演じてほしい』と言われたので、じゃあ全力でやります!と言ってああなりました。ちょっと、やりすぎることもたくさんあったかな。田崎監督がときどき『俺も(黒岩監督みたいに)あんなこと言いてえよ!』とボヤいていたのが印象的でした(笑)」と、思ったことがすぐ言葉や態度に出てしまう黒岩監督の自由さは、フィクションの中だけの出来事だと強調。田崎監督も姜の言葉を受け「ときどき、黒岩監督のように『爆発』と書かれたボタンを押したくなります(笑)」と、無軌道な黒岩監督の突拍子もない行動の面白さを後押しするかのような発言で樋口たちの笑いを誘った。

最後にマイクを手にした樋口は、多くのファンが客席で見守る中「みなさん、もう夏らしいことができましたか? まだできていないのであれば、ぜひまた『ドンブラザーズ』の映画を観て、夏を味わってください! 一度観られた方も、また劇場に足を運んでいただき、何度でも映画を楽しんでもらいたいです!」と、この夏の娯楽は『仮面ライダーリバイス』と『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に任せろ!という強い意気込みで、映画館に何度も足を運んでほしいと朗らかな表情で語った。

劇場版「リバイス・ドンブラザーズ」製作委員会
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