特撮テレビドラマ『仮面ライダーリバイス』の映画『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』(監督:坂本浩一)が2022年7月22日より公開される。

本作では、ハイジャックに巻き込まれた両親(五十嵐元太、幸実)と乗客を助け出すため、五十嵐一輝、大二、さくらの「三兄妹」が戦闘服姿となり、禁断の地・エリア666(トリプルシックス)を舞台に壮絶なる戦いを繰り広げるストーリー。豪華ゲストを迎え、スリルとサスペンスに溢れたバトル・アクションが展開されるという。

  • 前田拳太郎(まえだ・けんたろう) 1999年生まれ、埼玉県出身。LDH JAPAN所属。2021年4月、テレビドラマ『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』に出演。『仮面ライダーリバイス』(2021年)の主人公・仮面ライダーリバイ/五十嵐一輝役を演じ、人気を博す。特技・空手(二段)、社交ダンス。 撮影:大塚素久(SYASYA)

ここでは、本作の主人公・仮面ライダーリバイ/五十嵐一輝を演じる前田拳太郎にインタビューを行い、テレビシリーズの撮影開始から約1年を経た現在の心境や、「仮面ライダー」作品で主演を務めたことで自身が得たもの、そして映画で挑んだ激しいアクションシーンについての思いを語ってもらった。

――『仮面ライダーリバイス』は「家族の絆」と「人間の内面に潜む“悪魔”」といった2つの要素を軸として、毎回スリリングなストーリーが展開していて目が離せませんね。オンエア直後のSNSではいつもファンの方々による『仮面ライダーリバイス』の感想が飛び交っている印象ですが、前田さんはそんな反響についてご存じですか。

僕もSNSはよく見ていて、「リバイス」で検索して反響を知ることがあります。キャストのみんなもそうなんですが、チャンスがあれば必ずリアルタイムでテレビを観ています。

――今回の映画の撮影は、テレビシリーズと同時進行だったと思います。撮影期間中はスケジュールが倍になって、主役の前田さんとしてはずいぶん忙しかったのではないですか。

確かに大変ではありましたけれど、僕にとって『仮面ライダーリバイス』の映画はこれで3回目ですからね。映画とテレビが重なると、これくらいの忙しさになるぞ、というのはある程度予測できていて、もう覚悟していました(笑)。

――いま前田さんが身に着けている戦闘服は、ハリウッドのバトル・アクション映画を思わせる勇ましい姿ですね。こちらは映画だけで観られる姿なのですか。

そうです。すでに予告編でも発表されていますが、五十嵐三兄妹がこの戦闘服を着て戦いに臨みます。すごくカッコいいので、ファンのみなさんには登場シーンを楽しみにしていてほしいです。

――五十嵐三兄妹が挑む相手は、ケイン・コスギさん演じる「アヅマ」という人物ですね。ケインさんといえばかつて『忍者戦隊カクレンジャー』(1994年)でニンジャブラック/ジライヤを演じ、抜群の運動神経で激しいアクションをこなす肉体派俳優として知られています。ケインさんと戦われたご感想を教えてください。

台本を読んで、一輝とアヅマのアクションがあると知ったときから、これは凄いことになるんじゃないかと思っていました。印象的だったのは、坂本監督とケインさんの会話がぜんぶ英語だったこと。僕が聞き耳を立てていても、どんな話をされていたのかわかりませんでした(笑)。

ケインさんとの一騎打ちのところでは、僕もすごく気合いが入りました。朝イチからもう、殴り合い、蹴り合いの連続でした。アクションの「手」は撮影当日につけられるので、今日はこういうことやりますって言われてもすぐに覚えることができず、「すみません、もう一回(お手本の動きを)見せてください」なんてお願いしていました(笑)。そして、ケインさんの動きがとにかくダイナミックなので、その動きに僕がついていくのも大変でした。その甲斐あって、対決シーンはかなりの迫力が出たのではないかと思います。周囲の方たちからの評判もよかったですし、アクションをたくさんの方たちに観てもらえるのが今から楽しみです。

――テレビシリーズも手がけられた坂本監督のハードアクション演出で、特に印象に残ったことは何でしょう。

アクションについては、ありとあらゆることが強烈な印象となって残っています。坂本監督はケインさんの身体能力を最大限に引き出そうとされているみたいで、めちゃめちゃノッていました。見せていただいたアクションコンテには「アヅマのスペシャルキック」って書いてあったのですが「このスペシャルキック、受けるの僕やん!」と思ったとたん、冷や汗が出ました(笑)。あと、ケインさんと僕が殴り合って、汗でびちゃびちゃになるところではベビーオイルを大量に使いました。これがまた大変で、地面に転がったりすると砂とホコリが全身にくっついてしまうんですよ。映画のあと、すぐテレビの撮影に行かなければならないときなんて、撮影所にあるシャワーを浴びて、一度さっぱりした状態になってから行くことがありました。五十嵐一家はお湯に入ればすぐリセットできますからね(笑)。

――元太・幸実と同じくハイジャック事件に巻き込まれた青年・希望役で、人気グループ「JO1」の豆原一成さんがゲスト出演されています。豆原さんは大の仮面ライダーファンで、テレビの『仮面ライダーリバイス』もずっとご覧になっているそうですね。

JO1のことは僕も以前から知っていましたので、豆原さんが(ゲストで)来られると聞いてびっくりしました。撮影の合間に、豆原さんから「仮面ライダー大好きです!」と言ってもらえて、僕も「ありがとうございます!」とお礼を言いました。残念だったのは、ご一緒するシーンが短かったこと。時間があったら、もっといろいろお話がしたかったなと思いました。