新たなクリエイターを発掘する映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2022」の審査会が13日、東京・有楽町の東宝本社で行われ、公式アンバサダーを務める磯村勇斗をはじめ、樋口真嗣、佐久間宣行、首藤凜、山之内すず、しんのすけが出席した。

  • 左から佐久間宣行、山之内すず、樋口真嗣、磯村勇斗、首藤凜、しんのすけ

ショートムービープラットフォームのTikTok(ティックトック)と東宝は、新たなクリエイターを発掘し、映像・映画を共創する事で映画業界を盛り上げる事を目的とした映画祭『TikTok TOHO Film Festival 2022』を開催。公式アンバサダーには磯村勇斗が就任し、5月12日より動画作品の公募を開始した。この日は磯村をはじめ映画監督の樋口真嗣や山之内すずら審査員が勢揃いし、応募作を審査。なお、今回の審査会で決定するグランプリ受賞者には、第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリに輝いた福本莉子を主演とする、東宝プロデュースによる新作短編映画の制作権利が贈られる。

審査会の前に自己紹介を兼ねて公式アンバサダーの磯村があいさつ。「審査対象の作品は全部拝見しました。縦型の作品を見ることは普段ないので、自分の中では新しい発見もあってすごく勉強しながら作品を楽しむことができました」とTikTok特有の縦型の映像を楽しんだといい、「グランプリは決めたくないんですが、仕事なので頑張りたいと思います」と笑いを誘った。

タレントの山之内すずは、現在20歳とあってユーザーに近い年代からの目線で審査員を務める。「私自身を注目していただいたきっかけが縦型のTikTok。私も縦型のショートムービーに出演させていただきましたが、縦型ならではの面白さが引き出されている作品ばかりで順位をつけ難いですが、イチ視聴者として楽しく審査させていただければと思います」と意欲を見せた。

また、樋口監督は「私は(推薦したい作品が)1本もありませんでした。もしかしたら期待しすぎたのかもしれません。何本か分かれているのを見ていると、ずっと同じものを繰り返している。ループモノなのかなと。次に行かなくて僕の中では混乱から始まりました。スリリングなモノを期待したら、みんな普通に撮って縦長の絵にして応募していただけでした」と辛らつに評価。「皆さんが若い視点で良いなと思っているのかを見ながら、自分の中の評価を組み直していきたいと思います」と磯村ら若い視点の審査に期待を寄せていた。