JR北海道は13日、石北本線経由の特急「オホーツク」「大雪」で活躍しているキハ183系について、今年度をもって定期運行を終了すると発表した。石北本線経由の特急列車は、昨年度まで特急「おおぞら」で活躍したキハ283系に置換えとなる。
特急形気動車キハ183系は、1979(昭和54)年に試作車、1981(昭和56)年に非貫通タイプの初期型車両が登場。車体前面に貫通扉を設けた後期型車両は1986(昭和61)年から運転開始し、北海道内各地の特急列車で活躍した。現役最古参の特急形気動車となった現在、札幌・旭川~網走間の特急「オホーツク」「大雪」にて、ハイデッカーグリーン車も連結した編成で運用されている。
JR北海道は今年1月から、キハ183系にスポットを当てた「いまこそ輝け! 北のキハ183系」キャンペーンを展開中。記念入場券の発売に加え、後期型車両がデビューした当時の塗装を復刻した車両(先頭車1両・グリーン車1両)も登場した。7月以降、客席からの前面展望(または後面展望)を楽しめる「かぶりつきシート」(1号車17番A・B席、4号車17番A・B席。4号車の他の座席は自由席)を事前予約可能な指定席として発売する取組みも実施している。
キハ183系は今年度をもって定期運行を終了し、石北本線経由の特急列車はキハ283系に置換えとなることが決定。具体的な運行終了時期やラストラン企画については決まり次第、改めて発表するとしている。なお、1992(平成4)年から運用を開始した「ノースレインボーエクスプレス」車両(キハ183系)についても、2023年春をもって運行を終えることが発表された。