“男プリ”勢も初登場のプリマジスタも、生き生きとステージに登場!
そしてここからは”男プリ”の出番。まずはアサヒ(小林)が「MYCS」で、軽快なステップと明るく元気ハツラツな歌声を通じて改めて観客のハートに火をつける。間奏部分では、声出しNGながらタイトルになぞらえたコールを身体で表現することで会場に一体感をもたらすと、ショウゴ(山下)は男性アイドルド真ん中ナンバー「エスコート・パレット・ショウタイム!」を爽やかに届ける。
彼の歌声もパフォーマンスもアイドルとして完璧で、サビ明けコール部分での呼び込み方もステージに立つ際の表情をしっかり貫いていった。ラストまでセリフを交えつつきらめくステージをみせると、今度はコヨイ(土田)の「SHOW ME SO SWEET RULE」。歌声はコヨイらしくソフトに、しかしダンスは力強さと切れ味を兼ね備えた、思わず目を奪われるようなものに。
甘さとクールさをうまく同居させたステージングをみせ、WITHの3人で”朝から夜まで”のステージを見事に作り上げてみせた。 それに続くのは、シンヤ(河合)とウシミツ(鵜澤)のふたり・DARK NIGHTMAREによる「Darkness Soul」。左右対称の振付やふたりが絡み合うコンビネーションダンスはもはや安定感さえ漂うものとなり、加えて間奏部分のヘドバンや歌声のぶつけ合いなどで、とにかく熱さを感じさせてくれた。
そんなライブを受けた”男プリ”観客の「いいぜ!」のコールが鳴り響くなか、『アイドルランドプリパラ』の新キャラ・マリオ(橘)がライブシステムを破壊し自身の持ち歌「チョコレートアイスクリーム・トルネード」を初披露。ハスキーでラウドな歌声を観客へと叩きつける。サビではスタンドにマイクをセットして振付も交えつつ、最後までとにかく荒々しい、新キャラらしいいい意味で異質なパフォーマンスで爪痕を残していった。
曲明けには『プリ☆チャン』の赤井めが姉ぇと『プリマジ』のめが姉ぇ、さらには『プリパラ』の赤井めが姉ぇが登場するボイスドラマが繰り広げられ、伊藤の演じ分けも思わぬところで堪能できたところで、ステージには『プリパラ』めが姉ぇの衣装を完全再現した伊藤が登場して「ヴァーチャデリアイドル♥」を披露。フレンチポップ風のオシャレな雰囲気のナンバーをキュートに歌唱し、振付でもサビの途中に指でハートを描いてかわいさを感じさせるパフォーマンスに。
システムが無事復旧したところで、ひびき(斎賀)・ファルル(赤﨑)・ふわり(佐藤)の3人・トリコロールによる「Neo Dimension Go!!」からアイドルたちのステージが再開。この曲では衣装としてサーベルを手にして、美しくハーモニーを響かせつつ勇壮なナンバーを雄々しい歌声で形作ってみせる。
曲明けには、ボイスドラマでめが姉ぇからタント(CV:伊藤)へと進行をバトンタッチし、再び『プリマジ』ゾーンへ。ここからはライブ初登場のプリマジスタ3人が、続けてソロ曲をフルサイズで披露していく。
まず最初に登場したひな(内田)による「Starlight!」は序盤から、スクリーンの中のひなとピッタリ重なるダンスとクールで芯のある歌声がともにクオリティ高く、そのカッコよさに思わず見惚れてしまうほど。大サビ、最初従えていたダンサーが外れてソロのステージとなっても全く尻すぼみにならず、むしろ「私を見ろ!」という想いすら感じられるほどの、弥生ひなとしての完璧な初ステージだった。
それに続くあまね(庄司宇芽香)の「The Secret Garden」も、歌声・ダンスともにあまねの圧倒的なパフォーマンス能力を感じられる、彼女の存在を現実のものとするようなステージング。映像中にモチーフとして取り入れられたフェニックスを連想させる、片脚を上げてキープしてから前へと蹴り出すサビの振付から表情までとにかく美しく、華麗な空間を作り上げていった。
そして迎える、あうる(藤寺)の記念すべき初ステージのとき。持ち歌「滲む、馨る、」の冒頭のラップ部分から、自身のダンスとスクリーンの中のあうるをしっかりとリンクさせたパフォーマンスで魅せる。サビの細かい跳ねなども含め、手数が多いうえにメリハリが大事になってくるこの曲を、最後までバッチリ魅せきる。また、パフォーマンス中に表情にたたえた微笑みが、ステージ上でのあうるがみせるものとレベルをしっかり合わせていた点も非常に印象的なポイントだった。
最後はアイドル大集合! 改めて感じる、広がり続けるシリーズの輪
プリマジスタ3人のステージに続いては、あまり(飯田)による「カオティックハリケーン」。観客に背を向けたままのAメロでは背中で語りつつ、ステップでもちゃんと惹きつけBメロ以降の盛り上がりへのいい溜めに。中盤~後半にかけて、曲の激しさに負けないパワフルな、ギュッと要素の濃く詰まった質の高いパフォーマンスだったように思う。
さて、ここからは再び『プリ☆チャン』アイドルの出番。まずはめる(森嶋)が元気いっぱいに「スペース!スパイス!スペクタクル!」で飛び出す。楽曲のテンポも速く、あうる以上に手数の多い振付でもあるのだが、その全部が腕の曲げ伸ばしや出し引きまでメリハリ抜群で、元気印かつ天才というめるのキャラクター性を十二分に表現するステージ。
曲が終わってからのセリフまでキュートさも乗せて完璧な1曲を形作ると、続くりんか(厚木)は「キラリ覚醒☆リインカーネーション」でクールなパフォーマンスを披露。
サビ冒頭の、映像中のりんかに揃えた打点の高いキックなど元々のダンススキルがこの日も生きる。また、この曲も映像演出とのリンクも見どころ。イントロ中のスキャットに合わせて空中に手をつくとスクリーンに音の波紋が描かれたり、落ちサビでは腕で描いた半円に合わせてブルーの音符が生まれアーチを作るなど、視覚面での魅力をより増幅させてくれた。
そして「TOKIMEKIハート・ジュエル♪」で登場したみらい(林)もまた、スクリーンの中のみらいとしっかりリンクしたパフォーマンス。両足揃えて左右にぴょんぴょん跳ねたり左右に足を蹴り出したりと要所をしっかり押さえたダンスを、終始笑顔で披露。歌声もキュートさはありつつ芯をもっており、ダンスでブレることなくしっかりと1曲を届けきってくれた。
そしてこの3人が、ブランニュー☆ガールズとして披露したのが「ドリーミング☆チャンネル!」。テンポも速くアグレッシブなダンスも多い一方で、Bメロやサビの中盤ではしなやかさを織り交ぜるなどスキルのレベルとバリエーションを求められるこの曲で、自身ではなくプリ☆チャンアイドルとしてのパフォーマンスを繰り広げていく。最後までその元気さと笑顔は変わらず、全力のステージをみせる3人だった。
そのままこの3人によってシリーズの最新情報の告知が行なわれ、最後に『アイドルランドプリパラ』第4話の予告映像が。その中で、新キャラ・ポォロロの登場と、その声優を林が務めることが発表に!映像明け、照れつつも「自分自身も『プリパラ』観てきましたし、愛されている作品の一員になれたことを本当に嬉しく思っています」と率直な想いを言葉にしていた。
さて、ライブもいよいよ大詰め。この日の出演アイドルがステージに勢ぞろいして、ユニットなどの代表者が順に挨拶。その終盤では廣瀬が「冬のライブよりも、みんなの顔がすっごくよく見えて、心がワチャワチャしたよー!」と、自身の想いも乗せたかのような笑顔でまつりとしての言葉を発信。さらに即席で観客に『プリマジ』ライブシーン前のカウントダウンをクラップで再現してもらうと、またも喜びの表情をのぞかせていた。
そしてライブを締めくくるのは、アイドル全員による『プリパラ』1st OPテーマ「Make it!」。楽曲自体のパワーと、ステージ上の誰もが笑顔で歌う姿も相まって、会場に大団円の空気をもたらす。間奏部分では廣瀬と林がまつりとみらいとしてセリフをリレーして、シリーズのバトンが繋がれていることも改めて示し、昼の部は幕を下ろした。
ちなみに曲明けのアイドルたちの挨拶時のBGMは「ドリーミング☆チャンネル!」の、ED映像のBGMは「マジ・ワッチャパレード」のインスト。この3曲が順に並べられた点も、プリティーシリーズの繋がりを感じさせるものだった。
夜の部では、9月24日に大型ライブ”Pretty Live! ~All for One !!!~”が開催されることもアナウンスされ、『プリマジ』からは初めてプリマジスタのパートナーも出演決定。まだまだ繋がる広がるプリティーシリーズの輪を、見守りながら楽しんでいきたい。